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子育てをしている方は、「小規模保育園」を耳にすることがあるかもしれません。
しかし、このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
- 〇 小規模保育園ってどんなところ?
- 〇 どのくらいの人数を小規模っていうの?
- 〇 人数が少ないと寂しい?
- 〇 何が魅力なの?
今回の記事では、小規模保育園の特徴や魅力などについて解説します。
1.小規模保育園とは?人数はどれくらい?
小規模保育園とは、少人数の認可保育施設のことです。
保育園や認定こども園の利用定員は原則20人以上ですが、小規模保育園は利用定員が6人以上19人以下となっています。
また、小規模保育園は0~2歳児までの子どもを預かっています。
令和3年社会福祉施設等調査の概況によると、全国の小規模保育園数は5,727でした(令和3年10月1日時点)。
これだけ数が多い小規模保育園ですが、実は比較的新しいタイプの保育園です。
平成27年4月に、国による「子ども・子育て支援新制度」が始まりました。
この制度で定められたものの一つが、認定こども園の普及です。
「認定こども園」とは、幼稚園と保育園の両方の良さを持ち合わせた施設になります。
今は普及が進んだので、ご存じの方が多いでしょう。
新制度には、認定こども園以外にも注目すべきものがありました。
それが、新たにできた「地域型保育」です。
「地域型保育」は、今まで認可保育所だけでは間に合わなかった待機児童や保留児童の問題を解決するために作られました。
多様化された保育者のニーズに合わせたさまざまな施設を作ることで、子どもの成長を支える制度です。
地域型保育は主に4つのタイプに分かれます。
- ● 家庭的保育(保育ママ)
- ● 小規模保育
- ● 事業所内保育
- ● 委託訪問型保育
小規模保育は少人数での保育にはなりますが、保育内容は一般的な保育園と同じです。
人数制限があるということもあり、家庭的保育に近いあたたかい雰囲気の中で、きめ細かな保育を期待できます。
ただ、地域型保育は2歳までになりますので、卒業後の3歳以降は「連携施設」(認定こども園や幼稚園、保育所)に移行することとなります。
連携施設が設定されていないこともありますが、その場合は自治体が入園先を調整するなどの支援を行ってくれます。
入園先がないときでも、特例として地域型保育を継続して利用できる場合もあるようなので、安心して0歳から通わせることができますね。
2.小規模保育園の種類
自治体が作成している保育所一覧を見ると、「小規模保育事業A型」のように記載されていることがあります。
A型って何のことだろう、と疑問に思う方も多いでしょう。
小規模保育園は、A型・B型・C型の3種類に分かれていて、認可基準が異なっています。
A型の認可基準
職員数 | 保育所の配置基準+1人 |
---|---|
職員資格 | 保育士 ただし、保健師または看護師の特例あり |
利用定員 | 6人以上19人以下 |
保育室の面積 | 0歳児・1歳児:1人当たり3.3㎡ 2歳児:1人当たり1.98㎡ |
原則として全員が保育士の資格を持っていて、保育所分園やミニ保育所に近い形です。
B型の認可基準
職員数 | 保育所の配置基準+1人 |
---|---|
職員資格 | 1/2以上が保育士 ただし、保健師または看護師の特例あり 保育士以外には研修実施 |
利用定員 | 6人以上19人以下 |
保育室の面積 | 0歳・1歳児:1人当たり3.3㎡ 2歳児:1人当たり1.98㎡ |
勤務する職員の半数以上が保育士の資格を持っていて、A型とC型の中間の形です。
C型の認可基準
職員数 | 3人に1人 (補助者を置く場合は5人に2人) |
---|---|
職員資格 | 家庭的保育者※ |
利用定員 | 6人以上10人以下 |
保育室の面積 | 1人当たり3.3㎡ |
※市町村長による研修を修了した保育士、または保育士と同等以上の知識・経験があると認められた人
職員の資格は、市町村長が行っている研修を修了している保育士、または市町村長が認める知識や経験を持っている人(家庭的保育者)になり、家庭的保育(保育ママ制度)に近い形です。
3.少人数保育の魅力!
小規模保育園は、待機児童対策として非常に有効と言えます。
というのも、待機児童のうち約90.9%が0~2歳児で、圧倒的に多いからです。
参考:保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)及び「新子育て安心プラン」集計結果を公表
3歳以上になると、保育園に入れなくても幼稚園や認定こども園を利用できて、幼稚園の保育時間では足りない時間は「預かり保育」で補うことができます。
預かり保育とは、幼稚園や認定こども園の保育時間の前後に、延長で園児を預かる制度のことです。
3歳以降は保育園にこだわらなくても、利用施設が増えるということもあり、0~2歳児のために「地域型保育」小規模保育園が創設されたと予想されます。
それでは、小規模保育園にはどのような魅力があるのでしょうか。
魅力の一つは、人数が少ないので一般的な保育室よりも一部屋が小さく、子ども一人一人に目が届きやすい環境である点です。
また、保育士と子どもが一人一人に時間を長く割くことができて、家庭環境に近い中での保育となります。
保育士は子どもとの関わり時間が長い分、子どもの小さな変化にも気づきやすいです。
子ども自身もお友達の名前を早く覚えることができ、家でもお友達の話をしてくれるかもしれません。
保育士と保護者の連携も密にできることから、保護者との関係もより深くなります。
子育てについての悩みや相談も気兼ねなくできますね。
保護者の子育て方針に応じた質の高い保育もしやすいでしょう。
保育士は自分のクラスに限らず、全体の子どもを把握しやすいです。
そのため担任でない保育士もどの園児がどの保護者なのか早く覚えることができて、他クラスの保護者でも関係性が築きやすくなります。
保護者が担任の保育士だけでなく、他のクラスの保育士とも関係を築けると、クラスが変わっても知っている先生だから安心と思えますよね。
保育士側も、マンモス(大規模)保育園のように人数が多い故の業務に追われることなく、保育に集中することができます。
もちろん大規模(マンモス)保育園にも良いところはあります。
しかし、上記のようなことを魅力に感じて小規模保育園を選ぶ方もいるのではないでしょうか。
もしくは、これから園探しをされる方はこれらを参考にしていただけたら幸いです。
以下の記事では、大規模保育園・幼稚園の魅力をご紹介しています。
保活中の方は是非こちらもご覧ください。
4.まとめ
今回の記事では、小規模保育園について解説しました。
小規模と聞いて通常の認可保育所と比べると少し抵抗があった方にも、小規模保育園も良いなと思っていただけたら嬉しいです。
もちろん小規模保育園の逆で大規模保育園(マンモス保育園・幼稚園)にも多くの魅力があるので、一部の保育園に限らず、視野を広げて保活してみてください。
小規模保育園は待機児童や保留児童への対策のためにも今後増えていくことでしょう。
待機児童、保留児童で悩んでいる方がいましたら、参考にしてみてください。
ぜひ、いろいろな園を見学してその園のいいなと思ったところ、合わないなと思ったところをご家族で相談し、決められるといいなと思います。
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