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空き巣が凶悪化!
従来の常習犯であれば、家の侵入に5分かかると約7割が諦め、10分以上かかるとほとんどが諦めると言われています。
しかし、現在の空き巣は「素人」による犯行が目立ち、時間を意識していない・窓を破壊するなどの大胆な犯行に及んでいるといいます。住人に危害を加えることも少なくありません。このような頻発する空き巣や強盗から身を守るため、防犯対策は必須です。
本記事では、空き巣・強盗の被害リスクを軽減するためのおすすめの防犯グッズや防犯対策をご紹介します。
目次
1. 空き巣や強盗に狙われやすい家の特徴
まず、空き巣と強盗に狙われやすい家には特徴があることをご存じでしょうか?
犯人は無差別に民家に侵入するのではなく、入念な下見や情報収集によりターゲットを決めています。
空き巣や強盗に狙われやすい家の特徴を見ていきましょう。
マンションより戸建てが狙われやすい
警視庁によると、侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和5年)は戸建てが30.5%と最も多いという結果が出ています。集合住宅であるマンション等の11.1%に比べ2倍以上の差があります。
※画像出典:警視庁住まいる防犯110番より https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html
ずばり、戸建てが狙われやすいのは、マンションよりもセキュリティ面が弱いことが要因です。
犯人に狙われやすい戸建てには、下記のような特徴があります。
- ● オートロックや監視カメラが設置されていない
- ● 空き巣の侵入口となる窓や玄関が1階にある
- ● 外壁や庭木などで死角ができやすい
- ● 人目につかない立地
- ● 近所付き合いが少ない・近隣に住宅がない一軒家
- ● 屋外から見て生活パターンや留守状態が把握しやすい
このように、戸建ては空き巣に入られやすい条件が揃っていることが多いです。
空き巣や強盗から財産や身を守るため、戸建ては被害リスクを軽減するための防犯対策が必須です。
※現在マンションに居住または検討中の方は、こちらのマンションセキュリティ対策を詳細に記載した記事も併せてご確認ください。
高齢者宅が狙われやすい
さらに戸建ての中でも特に狙われやすいのが高齢者の住む家です。
なぜ高齢者の家がターゲットにされやすいのか、下記の特徴が要因です。
- ● 高齢者は身体能力が低下しているため、犯人が逃げやすく、怖れる存在ではない
- ● 窓の開けっぱなし・玄関の施錠をしないという昔ながらの生活習慣がある
このような要因から、高齢者宅は犯罪者の格好の的となっているのです。
高齢者宅を狙う犯罪は、留守時に侵入する「空き巣」だけに留まらず、「居空き」や「忍び込み」の犯罪も少なくありません。
「居空き」は、住人の在宅時に犯人が家に侵入することで、住人の食事中や昼寝中などの隙を狙い、金品などを盗みます。
また、「忍び込み」は、深夜の就寝時に家に忍び込み、金品などの盗みを働きます。
この他にも業者を装い、玄関から無理矢理室内に侵入する手口もあります。
高齢者の場合、在宅していたとしても犯罪者の怖れる相手ではないため、狙われる確率が高いのです。
次に、近年凶悪化する空き巣や強盗の手法についてご説明します。
※戸建てにおすすめの防犯グッズのみ知りたいという方は、「3. 戸建てへの侵入対策!おすすめ防犯グッズ」の項目をご覧ください。
2. 近年の変化する空き巣や強盗の手法
前項で、空き巣や強盗に狙われやすい特徴をご説明しましたが、近年は空き巣や強盗の犯行に変化が起きています。
ニュースでも報じられているとおり、現在、関東中心に「闇バイト」による空き巣や強盗が相次いでいます。
闇バイトとは、簡単な作業で高額即金・ホワイト案件などの甘い言葉で若者の興味を引き付け、素人に犯罪行為をさせるアルバイトです。
お金欲しさに若者などがインターネット上から応募し、不本意ながらも犯罪に手を染めます。
闇バイトで雇われた素人の犯行には、下記の特徴があります。
強引で大胆な犯行
従来のプロの空き巣常習犯であれば、ピッキングなどで物音を立てずに窓や玄関の扉を開け、慎重に侵入することが通常です。
しかし、この闇バイトで雇われた犯行は大胆に窓ガラスを割って侵入する大胆なケースが多いです。
時間を気にしていない犯行
上記の大胆な犯行と同様に、雇われた素人の犯行は、常習犯と比べ侵入時にかかる時間を気にしていない傾向があります。
本来常習犯であれば侵入に5分~10分ほど手間取ると撤退することが多いですが、素人は経験がないという理由や指示役の脅しに怯え、5分以上経っても窓を割り侵入しようするケースもあります。
住人に見つかっても逃げない
従来の空き巣であれば、住人の留守時に侵入したり、住人に見つかると逃げ出すことが多いですが、闇バイトによる空き巣や強盗は住人に危害を加えることが少なくありません。
3. 戸建てへの侵入対策!おすすめ防犯グッズ
前項の説明のように、近年の空き巣の犯罪は凶悪化しています。
強引に民家に押し入る手法には、従来の防犯対策が通用しにくいと言われています。どのような対策をしたらいいか悩む人もいるでしょう。
ここでは、近年多発する凶悪な犯行に対する防犯グッズと戸建てにおすすめの基本的な防犯対策についてご紹介します。
凶悪な犯行にもおすすめ防犯グッズ
まず、犯人にこの家に入ったら捕まると感じさせることが重要であり、強引な犯行に対する対策が必要です。
犯人を威嚇する防犯グッズ
素人の空き巣や強盗に効果が高い防犯対策が威嚇システムです。その中で有効とされているのが、光・音・声搭載の防犯カメラです。
光や警告音を慣らし「警察に通報した」といった声を発することで犯人を威嚇し、焦らせ、撤退を促します。
割れにくい窓ガラスに変更
空き巣の侵入経路は窓からが多く、大胆に窓ガラスを割って侵入してくるため、窓の防犯対策を強化しましょう。
絶対に割れないガラスはありませんが、窓ガラスを割れにくくする工夫はできます。
窓には、下記の防犯グッズを取り入れてみましょう。
- ● 防犯フィルム
- ● 防犯ガラス
防犯フィルムは、ガラスに貼ることで窓を防護することができます。防犯フィルムは耐貫通性能と飛散予防効果があります。工事の必要がないため簡単に取り入れられ、比較的安価でコスパの良い防犯対策です。
防犯ガラスは、通常のガラス(強化ガラス、複層ガラス、網入りガラス)よりも耐貫通性能が高く飛散防止効果もあり、防犯性に優れたガラスです。何度も強い衝撃を与えると割れてしまいますが、窓ガラスを割る時間を少しでも長引かせることができ、在宅中であれば逃げる時間や警察に通報する時間を稼げることでしょう。
戸建てにおすすめ基本の防犯グッズ
次に、防犯対策として基本的な防犯グッズもご紹介していきます。
戸建ての敷地内に侵入させない防犯グッズ
- ● 鍵付きの門扉
- ● 監視カメラの設置
- ● 柵や塀の設置
- ● 忍び返しの設置
これらの対策をして、まずは敷地内に侵入させないようにしましょう。
柵に忍び返しを設置すれば、犯人が侵入時にケガをする恐れがあり、侵入を躊躇させることができるでしょう。門扉に鍵をつけることで、敷地内へ侵入に時間がかかるため、犯人に狙われにくい家になることが期待されます。また、防犯カメラを設置することで犯人が寄り付かなくなる効果もあります。
ただし、塀の設置には注意が必要です。塀があることで侵入しにくくなる反面、一度侵入されると周囲から犯行が何も見えなくなります。よく検討してから設置しましょう。
戸建ての室内に侵入させない防犯グッズ
- ● 防犯砂利の設置
- ● 監視カメラの設置
- ● センサーライトの設置
- ● 構造が複雑なカギを設置
- ● 窓に補助錠の設置
- ● 窓に防犯ブザーを設置
- ● 防犯ステッカーの設置
- ● ホームセキュリティーの導入
室内に侵入させないように、これらの防犯グッズを設置しましょう。
防犯砂利は踏むと大きな音が鳴るように作られた砂利で、それを家の周りに敷くことで、不審者が家の周りを歩いている音を確認することができます。
また、音がなることから犯人の侵入する気持ちを躊躇させる効果もあります。
侵入口になることが多い窓には、補助錠を付けて簡単に開けられない状態にし、防犯ブザーで犯人を威嚇しましょう。
防犯ステッカーは「防犯対策のされている家」というアピールになり、玄関先・窓ガラス・監視カメラ近くに貼っておくと良いでしょう。
自らの防犯対策だけでは不安がある場合は、セコムやALSOKなどのホームセキュリティーへ加入することをおすすめします。ホームセキュリティを導入すると、犯人の侵入時にセンサーや大音量のアラームにより空き巣・強盗がスムーズに室内に侵入できなくなります。異変を感知すると警備会社へ通報され、警備員が駆けつけるため、被害を最小限に抑えることができるでしょう。
これらの対策をして、空き巣や強盗から財産と命を守りましょう。
防犯対策をしていても、万が一室内に侵入されてしまったら、どのように対処するべきか次の項でご説明します。
4. もし侵入されてしまったら
犯人に侵入させない防犯対策の他に、侵入されてしまった後のシーンに備え、防犯意識を持っておきましょう。
実際犯人が自宅に侵入してきたらどうするべきが解説します。
とにかく逃げる
もし犯人が室内に侵入してきたら「犯人と対面しない」ことが最も重要です。
物音がしても決して確認をしに、見に行ってはいけません。帰宅時に家の中に異変を感じたら入室しないことも大切です。
その場からすぐに逃げましょう。日頃から、もしもに備え安全に逃げるための経路も確認しておきましょう。
もし、強盗に遭ってしまっても、助かるためにやむを得ない状況を除き、立ち向うことは大変危険です。仮に武器を所持していたとしても、最大の護身は「目の前の危険から逃げる」ことです。
内鍵のある部屋に避難
突然のことで逃げ道が塞がれることもあるでしょう。その場合は、内鍵のある部屋に避難しましょう。
パニックルームまたはセーフルームと呼ばれる内鍵のかかる部屋を用意しておき、いざという時の緊急避難スペースにすることをオススメします。
5. 防犯グッズの設置に補助金が出る自治体もある
防災グッズの設置が金銭面の負担になる方もいるでしょう。
そんな方のために、空き巣等による被害を防ぐための防犯対策に要した費用の一部に補助金を出している自治体もあります。
例えば、港区では「住まいの防犯対策助成事業」が行われており、対象防犯対策に要した費用の2分の1(100円未満切捨て、上限10,000円)を助成しています。
ご自身の住む自治体で補助金が出るかどうか確認し、お得に防犯対策を進めましょう。
6. まとめ
本記事では、戸建ての防犯グッズをご紹介しました。さまざまなセキュリティー対策をしてマイホームと自分の身を守りましょう。
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