【タワーとしては先輩格】
2008年竣工の福島ガーデンズタワーは、タワーマンションの中ではわりと古い部類に入る。2008年といえば、ちょうど関西各地でタワーマンションが量産され始めたタイミングだ。現在、大阪市福島区にはざっと見て10物件程度のタワーマンションがある。そんな中、福島ガーデンタワーの特徴は何か。「ファミリーマンション的要素の充実」にある。
【百貨店ではなくスーパー、なエリア】
まず交通/買物の便利さ。最寄り駅は阪神本線「野田」駅(徒歩3分)。大阪市営地下鉄千日前線「野田阪神」駅も同位置、いわゆる「野田阪神の交差点」にある。買物施設としては関西スーパー(福島店)やコーヨー(鷺州店)などの複数のスーパー、阪神「野田」駅にはイオンをキーテナントとして商業施設「野田阪神ウイステ」がある。都心まだ近いにも関わらず、梅田や難波に近いタワーマンションが「最寄りの業業店舗が百貨店」「最寄り駅が巨大ターミナル駅」ではなく、「関西スーパー/コーヨー」「野田阪神」。「タワーマンション的高級感」のではなく「ファミリーマンション的住み安さ」が勝るマンションだ。
【敷地南の庭園がグレード感UPに一役】
敷地南側にある敷地内庭園も、ファミリー的だ。同じような空間としてマンション敷地内以外にも、鷺州中公園や鷺州上公園等のゆったりとした空間が周辺にある。これもファミリー的にプラス。またこの敷地内庭園、「公園なんか使わない」という人にもメリットがある。まずは南側眺望/日照の将来的な確保ができているという事。隣接地に建築物ができると日照や眺望が阻害され中古価格に影響を与える時があるが、敷地南に広大な空間があれば、その敷地分、本件の場合であればさらに道路幅分の距離には建物が建たないことが担保できる。また道路から建物迄の間に「引き」があることで、外からマンションを眺めたとき時にボリュームある建物全体のフォルムが確認でき「顔が見える」マンションとなる。これは建物のグレード感向上に役立っている。
【庶民的な街のハイグレードマンション】
最寄り駅である阪神「野田」は大阪の人、特に北部の人には馴染みのある街の名前だが、京都や神戸の人には聞き覚えの無い地名かもしれない。しかしながら野田阪神は、周囲にURの団地が建ち並び、低層の住宅街や細い街路も残る懐かしい街並。多くの人が「住みやすい街」と評価する街だ。大阪的庶民感覚の住みやすい街と建物/仕様/サービスのハイグレード感の両立が,福島ガーデンズタワーの魅力であるといえよう。
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[第6号]福島ガーデンズタワーを徹底評価、中古価格も公開
2015年07月22日