田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第24号]サンメゾン北浜ラヴィッサ

2016年04月27日

【土佐堀川に面した18階建タワー】
大阪市北区にある中之島は北を堂島川、南を土佐堀川に挟まれた中州エリア。その東端はバラ園などを併設する緑豊かな中之島公園となっており、都心とは思えない癒される空間となっている。そこから土佐堀川を挟んで南側、土佐堀川に面し中之島を望むように建っているのが「サンメゾン北浜ラヴィッサ」。2006年に竣工した地上18階建/総戸数31戸のコンパクトなタワーマンションである。

【文化的かつ交通至便な希少立地】
隣接の中之島公園は水面が近く潤いがあり、緑も豊か。またそれだけではなく、大阪市立東洋陶磁美術館や大阪市中央公会堂、川と公園を望めるカフェなどがあり、週末や休日はゆったりと過ごせる。と、川を挟んで北側は休日モードな街であるが、エントランスのある南側/土佐堀通側は洒落た飲食店も多いが基本的にはビジネス街である北浜エリア。京阪本線「淀屋橋」駅徒歩2分、大阪市営地下鉄堺筋線「北浜」駅徒歩4分、JR「大阪」駅まで歩いても20分程度の大変利便性の高い立地である。

【水辺になじむレトロなフォルム】
昨今のタワーマンションには大規模なマンションが多いが、「サンメゾン北浜ラヴィッサ」はタワーマンションとしてはかなり小規模だ。敷地も狭い。土佐堀通りと土佐堀川に挟まれた、いわば「薄皮一枚」のような土地に建築されているためと言える。川に面している土地は大変狭く、水辺が好きな人にとっては大変貴重な立地である。また、公園から川越しに眺める外観も美しく、絵になっている。また、北浜界隈は築年数の古い建物が多い。当マンションはそのような街並みに見合うようにデザインされたのであろうかアースカラーを基調としたレトロな外観だ。事務所ビルが立ち並ぶ中の新築マンションであるが、違和感はない。中之島公園から見るフォルム同様、土佐堀通り沿いからのフォルムもよく考えられていると言える。

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この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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