田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第57号]琵琶湖ビューなら買い〜プレサンス レジェンド 琵琶湖

2017年09月13日

数百戸級の大規模マンションが何棟も分譲されている。

ここ10年程、関西では実感として、小規模物件が減り大規模マンションが増えている。
理由として「タワーマンションの需要が高い(タワーマンションはおよそ大規模マンションが多い)」「共用部等を充実させやすい大規模マンションは売りやすい」また「建築費が高く小規模マンションは割高になりやすい」といったことが考えられる。エリアとしては、大阪市内を筆頭とし都心に多い。売主側の立場で考えると、人口が多く、周辺エリアからも検討客を呼び込みやすい都心エリアに大規模マンションが集中するのは当然とも言える。

そんな傾向が見られる中、都心から少し離れた特徴的な大規模マンションがある。「プレサンス レジェンド 琵琶湖」だ。

マンション名に「琵琶湖」が含まれていることからわかるように場所はもちろん滋賀県。大津市だ。大津市は、滋賀県の県庁所在地であり都会ではあるが、本件は琵琶湖に面しており、周囲も皇子山総合運動公園や近江神宮外苑公園などの緑地が多くある郊外的立地だ。そこに総戸数486戸の大規模マンションが供給される。

都心に住むことはそれ自体にステイタスを伴う。本物件は都心ではないが「琵琶湖が面する」ということがマンションのステイタスとなる。琵琶湖に近いと、向きや階高の条件が合えば琵琶湖大花火大会が住戸内から見ることができるという付加価値もある。本物件周辺の琵琶湖畔にはブリリア琵琶湖大津京(東京建物、2009年築)、ブランズ西大津レイクフロント(2007年築、275戸)、ブランズ西大津レイクテラス(東急不動産、2009年築)といった大手デベロッパーの分譲マンションや、その他複数の分譲マンションが並んでいることからも人気の高い場所であることがうかがえる。

ただ、大阪方面に勤務する人が検討する場合は交通の便に気をつけて欲しい。本件の位置する場所はJR湖西線の沿線となる。JR東海道線とは違う。同じ琵琶湖畔であっても、都心への交通の便はJR東海道線沿線よりも格段に劣る。ちなみに地元ではJR湖西線方面を「湖西」、JR東海道本線沿線を「湖東」と呼ぶ。

JR湖西線はJR「山科」駅からJR東海道線と別れる。本件最寄り駅の「大津京」駅から京都・大阪方面に向かう電車は平日7時台8時台に新快速が9本、普通が11本停車する。それに対し「大津京」駅と同じ「山科」駅から一駅目の「大津」駅は新快速が1本、普通が6本。しかも6本の普通は全て京都止まりだ。「大津京」駅と「大津」駅、場所も近いし名前も似ているが交通の便は圧倒的に「大津」駅の方が優れている。

とはいえ、周辺勤務、もしくは車通勤であれば鉄道の利用が不便でも問題はないだろう。むしろ同じ琵琶湖畔でありながら交通の便に劣るため、価格も安い。多少の不便には目をつむり予算を抑えたい人や、セカンドハウスとして考えている人にとっては湖西方面は狙い目だ。ただ、交通の便に関しては不便でも買い物に関してはイオン西大津があり不便までは言えない。

マンション選びは、中古になって売れやすいか?すなわち資産価値が高いかどうかを考える必要がある。大規模マンションは共用施設が充実しており、一般的には中古になっても需要が高い。そこにプラスαのアピールポイトがあるマンションは更に安心感がある。琵琶湖畔に建つ「プレサンス レジェンド 琵琶湖」。検討するのであれば「琵琶湖ビュー」を狙いたい。中古で売れるマンションは分かりやすいアピールポイトがあるものだ。

※2017/09/10 01:15 更新 「今、旬なマンション」30日間/滋賀/サイトリンク を見て

 

■近畿圏の「今、旬なマンション」はここから
最新の今、旬なマンションはこちらから確認できます
https://www.sumai-surfin.com/product/ranking/re_rank_season.php?m=1&t=1&utm_source=ss&utm_medium=column&utm_campaign=columnTanaka
※気になる「エリア」を選んでご覧ください。

 

この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

Official Site:https://c-lab.co.jp/
YouTube:@clabkyoto
Twitter:@tanakahant
Instagram:@kazuhiko.tanaka