田中和彦が斬る!関西マンション事情 不定期
田中 和彦

[第91号]タワーマンション紹介 〜レジデンス梅田ローレルタワー

2019年02月13日

【梅田徒歩圏なのに静かな町並み】

大阪市の中心市街地である北区。なかでも各線梅田(大阪)駅徒歩圏は阪急、阪神等の百貨店やルクア、ヨドバシ等々の大規模なものから個店まで様々な商業施設や飲食店があり、便利なことこの上無い。単身やカップルでの住まいとしては生活での不自由はない。

ただ、商業エリアだけあって人通りも多く、街は喧騒に包まれている。自然豊かとまで言わ無いが、ある程度静かな場所が良いという人は多い。子育て層にとってはマンション敷地外に「普通の公園」も欲しいだろう。

梅田徒歩圏でありながら、そんな「住宅地」としてのスペックを持つ物件が「レジデンス梅田ローレルタワー」だ。このマンションは阪急「梅田」駅徒歩14分でありながら、まったく梅田徒歩圏とは思え無いほどの来街者の少ない街並みだ。


【小学校・公園に近い子育てファミリーに適した立地】

本マンションが建つのは新御堂筋沿いの東側。西側200m程にはJR東海道線が走る。梅田駅徒歩圏だが最寄駅は大阪メトロ「中津」駅で徒歩4分。交通利便性は申し分ない。

梅田から歩いて周辺街区に近づいていくと少し寂しい感じがするが、それは梅田界隈とのギャップが激しいから。梅田界隈と比較すれば寂しいのは当たり前だ。ここは「閑静な住宅地」と呼ぶ方が正しい。新御堂筋は交通量が多いが、それは高架道の方で路面レベルの交通は少ない。敷地南が大阪市立豊崎小学校、東隣の街区は小学校よりも広い敷地の豊崎東公園。これが梅田徒歩圏かと思えるほど土が見える地面がとても新鮮だ。

新御堂筋を渡り徒歩3分ほどの距離にも豊崎西公園がある。小学校が目の前、大きな公園が徒歩圏に複数。ファミリー世帯にとっては好立地だ。


【眺望面での将来不安が少ない35階建てタワー】

外壁はアースカラーが基調。四隅のコーナー部分が黒褐色で引き締まった35階建ての高層タワー。エントランス周辺は築山風に仕上げられており、緑が設えられており、駐車場棟は北側、自転車置き場も硝子戸で外からは見えなくなっているため、グランウンドレベルはさっぱりとした印象だ。

西側の新御堂筋は騒音の懸念もあるが、南側の小学校敷地と共に、「抜け感」が確保されているとも言える。東向き・南向きの低層階に住む人にとっては安心材料と言えよう。安心つながりでいえば、施工がスーパーゼネコン鹿島建設であるというのも安心材料だ。

都心のタワーマンション住まい。その利便性には憧れるが、周辺に人が多いのは苦手。そんな人にお勧めしたい。

 

この記事の編集者

田中 和彦

株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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