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イオン銀行で住宅ローンを借りると、イオングループでの買い物が5%オフとなります。よくイオングループで買い物する人にとっては魅力的な特典ですが、何かデメリットはあるのでしょうか。
また、イオン銀行の特徴はこれだけではありません。住宅ローンの金利や条件は金融機関によってさまざまです。住宅ローンは借りる金額が大きいからこそ、その違いやデメリットをしっかり理解することが重要と言えます。
今回の記事では、イオン銀行の住宅ローンの特徴やメリット、デメリットについて解説します。
目次
1. イオン銀行の特徴
イオン銀行は、スーパーマーケットなどでおなじみのイオングループが運営している銀行です。2007年に誕生した比較的新しい銀行で、厳密に言うとネット銀行ではありません。全国に店舗があり、普通の銀行とネット銀行のいいとこ取りをした「ハイブリッド型の銀行」と言えるでしょう。
イオン銀行の住宅ローン金利(最優遇金利)※は、このようになっています。
※2024年10月29日時点
変動金利 | 固定金利(10年固定) | |
---|---|---|
新規借り入れ | 0.53%~(物件価格20%以内) 0.58%~(物件価格20%超) |
1.23%~ |
借り換え | 0.53%~ | 1.23%~ |
※事務手数料が定額型の場合の金利
変動金利は、物件価格の20%以内の新規借り入れ(つまり頭金20%以上)の場合、金利が0.05%引き下げられます。固定金利については、2年固定、3年固定、5年固定、7年固定、10年固定の中から選択可能です。金利がずっと一定のフラット35も取り扱っています。
それでは、イオン銀行の住宅ローンにはどんな特徴があるのか見ていきましょう。
イオン銀行住宅ローンの特徴
特徴① イオンセレクトクラブの特典が受けられる
イオン銀行の住宅ローンの特徴①は、イオンセレクトクラブ特典が受けられることです。
定期預金の上乗せやゴールドカード発行などさまざまな特典がありますが、特に嬉しいのはイオングループでの買い物が5%オフになること。5%の割引は完済まで続きます。
特典の内容や注意点については、記事後半「3.イオン銀行の特典で買い物が5%オフ!」で詳しく解説しています。
特徴② 事務手数料は定率型と定額型が選べる
特徴②は、住宅ローンの事務手数料が定率型と定額型の2種類があることです。
住宅ローンを借りるときには、一般的には事務手数料が借入金額×2.20%(税込)かかります。例えば5,000万円を借りた場合、事務手数料は110万円です。かなり高いですよね。
イオン銀行は、事務手数料が定額(税込11万円)のプランも用意しています。定率型よりも金利は0.2%高くなってしまいますが、初期費用を抑えたい人におすすめです。
特徴③金利上乗せなしで全疾病団信を付けられる
特徴③は、金利を上乗せしなくても「全疾病団信」を付帯できることです。全疾病団信は、病気やケガで働けなくなったときのための保険になります。
イオン銀行の全疾病団信
- ● 所定の就業不能状態が、15日を超えて継続→その月の返済を保障
- ● 所定の就業不能状態が、1年を超えて継続→ローン残高が0円になる
住宅ローンの残高が0円になれば、その後完治しても返還する必要はありません。
イオン銀行は「ガン団信(金利0.1%上乗せ)」や「8疾病保障団信(金利0.3%上乗せ)」があり、個人に合った団信を選択できます。また、「ワイド団信(金利0.3%上乗せ)」もあるので、持病や病歴がある人でも住宅ローンを借りやすくなっています。
特徴④土日でも店舗で相談できる
特徴④は、店舗で住宅ローンの相談ができることです。しかも普通の銀行と違って年中無休なので、土日や祝日でも相談できます。イオン銀行は、イオンやイオンモール内に店舗があります。買い物ついでに相談するのも良いでしょう。
最近はネット銀行で住宅ローンを借りる人も増えていますが、ネット銀行は基本的に店舗がありません。ですので、ネット銀行での相談は電話・webチャット・ビデオ通話ですることになります。
住宅ローンは多額のお金を借りる重要な契約なので、しっかり話を聞いて納得した上で申し込みをしたい方も多いでしょう。そんな方には、イオン銀行の住宅ローンがおすすめです。
特徴⑤一部の審査基準が緩い
特徴⑤は、一部の審査基準が緩いことです。
イオン銀行は契約社員・派遣社員でも住宅ローンの申し込みができます。
金融機関によっては「正社員以外は住宅ローン審査に申し込みできない」となっていますが、イオン銀行は健康保険・厚生年金保険の被保険者であれば申し込み可能です。
住宅ローン審査に必ず通るとは言えませんが、契約社員や派遣社員の場合は他の金融機関よりも審査に通りやすいかもしれません。
また、イオン銀行はパートタイマーであっても収入合算(夫婦や親子の収入を合わせて一つの住宅ローンを組むこと)ができます。正式申込日時点において、勤続6ヶ月以上であることが条件です。
「一人だけの収入では希望の金額を借りられない」「パートナーはパート勤務なので、ペアローンは借りられない」というときには、収入合算を検討するのも良いでしょう。ペアローンと収入合算については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ペアローンのメリット・デメリットは何?収入合算との違いも解説!
ペアローンのメリット・デメリットについて解説します。
2. 住宅ローンの基礎知識を解説
ここまで、イオン銀行の住宅ローンの特徴を簡単にご紹介しました。
ところで、住宅ローンを検討中の方にはこのような方もいらっしゃるかと思います。
- ● 住宅ローンについて、そもそもよく分からないことが多い
- ● 変動金利と固定金利どっちがいいの?
- ● 団信って何?金利上乗せしてまで手厚くした方が良いの?
そこで、この章では住宅ローンの基礎知識について解説します。
イオン銀行のことだけを知りたいという方は、次の章「3.イオン銀行の特典で買い物が5%オフ!」をご覧ください。
変動金利と固定金利の違いと、メリット・デメリット
住宅ローンの金利タイプは、変動金利と固定金利の2種類に分かれています。
変動金利は返済期間中に金利が変わるタイプで、固定金利は金利がずっと一定のタイプです。
ただし、固定金利の中には期間選択型というものもあります。期間選択型固定金利は選択した期間中の金利は一定で、その後は変動金利または固定金利を選択することになります。
例えば、10年固定で元利均等返済(毎月返済額が一定)を選ぶと、最初の10年間は支払額が変わりません。11年目には変動金利か固定金利のどちらかを選択します※。
※手続きをしなければ自動的に変動金利になる金融機関も多いです。
変動金利と固定金利それぞれのメリット・デメリットは、このようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
変動金利 | ・金利が低いため3つのメリットがある ①返済額が抑えられる ②借入金額が増やせる ③審査が通りやすい ・返済リスクに対する2つのルールがある ・しばらく金利が変動していない |
・返済額が上昇するリスクがある ・常に金利情報をチェックする必要がある ・2つのルールで援助された返済額は 最終時に支払わなければならない |
(全期間) 固定金利 |
・全期間返済額が変わらなくて安心 ・金利の変動をチェックする必要がない |
・変動金利よりも金利が高い ・金利の上昇がないと支払額で損をする |
月々の返済額を抑えたい方や借入金額をなるべく増やしたい方におすすめなのは変動金利です。
最新の調査によると、住宅ローンを借りた人の76.9%が変動金利を選択しています。
参考:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査(2024年4月調査)」(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html)
ただし、変動金利はメリットが大きい分リスクも高いです。デメリットに記載しているように、返済額が上昇する可能性があります。
2024年7月、日銀は政策金利の追加利上げを決めたので、イオン銀行の変動金利も引き上げられました。今後も、利上げが続く可能性があります。
変動金利には2つのルール(5年ルール・125%ルール)があるので返済額が大幅に急上昇することはないですが、金利が上がった分は最終返済時にしわ寄せされます。
金利が高くても安心感が欲しいという方には、固定金利(全期間固定金利)がおすすめです。金利はずっと一定なので、返済額も変わりません。※元利均等返済の場合
デメリットは金利の高さです。金利が高いと購入できる住宅も限られてしまいます。
変動金利と固定金利については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
変動金利と固定金利、どっちがいい?最新の住宅ローン金利推移についても解説!
変動金利と固定金利のそれぞれのメリットや向いている人、相場について解説します。
住宅ローンの金利相場
次に、住宅ローンの金利相場がどれくらいなのかご説明します。
住宅ローンの金利は、金融機関によってさまざまです。住宅ローンを貸してくれる主な金融機関は、メガバンク(都市銀行)・地方銀行・ネット銀行・信用金庫の4種類に分かれます。
一般的には、ネット銀行<メガバンク<地方銀行=信用金庫という順番で金利が高くなっています。
ただし、各金融機関・個人の審査結果によって金利は大きく異なるので、地方銀行(または信用金庫)でもネット銀行並みの金利で借りられることもあります。
メガバンクとネット銀行の場合、金利相場はこのようになっています。
金利タイプ | 相場 |
---|---|
変動金利 | 0.4~0.5%台前後 |
10年固定金利 (当初期間引下げ) |
1.1~1.7%台前後 |
10年固定金利 (全期間引下げ幅一定) |
1.6~2.0%台前後 |
全期間固定金利 (フラット35) |
1.82% |
※2024年10月時点の情報
最新の金利相場について詳しく知りたいという方は、毎月更新しているこちらの記事をご覧ください。
住宅ローンの金利相場をタイプ別に徹底比較!お得に借り入れするために!
最新の金利相場について解説をし、タイプ別に金利を比較します。
住宅ローンの団信(団体信用生命保険)
つづいて、団信(団体信用生命保険)についてご説明します。
団信とは、住宅ローンの返済中に債務者(ローンを借りた人)に万が一のこと※があった場合、残りの住宅ローンが保険金により弁済される制度です。
※死亡や高度障害状態になること
団信の中にはがんなどの特定疾病が保障される特約もあるので、それらと区別して「一般団信」とも言います。
基本的には、住宅ローンを借りる際に一般団信への加入が必須となっています。
ここで、既往症や持病がある方は不安になるかもしれません。ですが、ご安心ください。金融機関によっては「ワイド団信」というものが用意されています。
ワイド団信とは、健康上の理由で一般団信に加入ができない人向けに引受基準を緩和した団信のことです。
また、全期間固定金利のフラット35は団信への加入が任意になっています。
一般団信は金利を上乗せせずに加入できます。さらに、各金融機関は一般団信に加えて独自の団信(特約)を用意して、差別化を図っています。
- 対象の病気(例)
- ● 所定のがん
- ● 3大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)
- ● 7大生活習慣病(がん・脳卒中・心筋梗塞・高血圧性疾患・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全)
- ● すべての病気やケガ
- 保障内容(例)
- ● 所定のがんと診断されたら住宅ローン残高は0円となる
- ● 特定の疾病により就労不能状態が30日以上継続した場合、最長12ヶ月まで月々の返済を保障
- ● 疾病などにより就労不能状態が13ヶ月を超えた場合、住宅ローン残高は0円となる
- ● がん先進医療を受けると、通算1,000万円まで治療費を給付
上記のような特約を付けるには、金利を上乗せすることが多いです。
例えば住宅ローン審査の結果1.7%の金利で融資を受けることになり、がん保障(金利上乗せ0.2%)の団信に加入するとします。この場合、適用される金利は1.9%になります。
金融機関によっては、金利を上乗せしなくてもがん団信などの特約を付けられることがあります。しかし年齢制限などの条件が設けられていることも多いので、しっかり確認するようにしましょう。
3. イオン銀行の特典で買い物が5%オフ!
他の金融機関にはない、イオン銀行住宅ローンの独自の魅力。それがイオンセレクトクラブの特典です。
イオンセレクトクラブの特典内容
- ①イオングループでの買い物が5%オフ
- ②定期預金金利を年0.2%上乗せ
- ③家族カードの発行手数料と年会費が無料
- ④イオンカードセレクト特典(ポイントプレゼント)
- ⑤イオンゴールドカードを発行
この中でも特に評判が良い特典は、イオングループでの買い物が5%オフになることでしょう。住宅ローンを返済している間は、毎日5%割引+ポイントアップ、さらに他の割引と併用できます。
画像出典:イオン銀行住宅ローンhttps://www.aeonbank.co.jp/housing_loan/select_club/
対象店舗や詳しい条件を見てみましょう。
イオングループの割引対象店舗
5%オフの対象となる、イオングループの店舗を一部紹介します。
- ● イオン
- ● イオンネットスーパー
- ● マックスバリュ
- ● ダイエー
- ● コーヨー
- ● まいばすけっと
- ● ピーコックストア
- ● イオンモバイル
- ● グリーンビーンズ(ネットスーパー) 他
割引対象になるのは、総合スーパーやスーパーマーケットです。イオングループの店舗は全国にあります。普段使用しているスーパーマーケットがイオングループの場合は、家計の節約になりますね。
また、ネットスーパーやネットショッピングも割引対象なので、近くにイオングループの店舗がない方でも特典の使用が可能です。
買い物割引特典を利用するための条件・注意事項
イオングループの買い物割引特典の条件はこちらになります。
買い物割引特典(イオンセレクトクラブ)の条件
- ● イオン銀行が指定するローンの借り入れがあること
- ● イオン銀行の口座を返済用口座に指定していること
- ● イオンセレクトクラブに入会すること(無料)
イオン銀行が指定するローンは、通常の住宅ローンだけでなく、全期間固定金利のフラット35も含まれています。
また、以前は割引の上限が設けられていましたが、2023年3月から撤廃されました。上限なしで毎日5%が割引されます。
つづいて、買い物割引特典の注意事項を見ていきましょう。
買い物割引特典の注意事項
- ● セレクトクラブカードのクレジット払いが必要
- ● 対象のローンを完済すると特典はなくなる
- ● 専門店やクレジット利用のできない店舗は対象外となる
- ● タバコ、切手、配達料、処方箋により販売する医薬品など割引対象外商品がある
買い物割引を受けるためには、セレクトクラブカードを使ってクレジット払いしなければなりません。セレクトクラブカードを登録したAEON Pay、イオンiD、Apple Payも割引の対象です。他のキャッシュレス決済や現金払いでは割引されないので、ご注意ください。
買い物割引は、住宅ローンを返済している間だけ使える特典です。完済する場合・繰り上げ返済をする場合・他の金融機関で借り換えをする場合には、適用がなくなります。
また、イオングループ内であっても割引対象外となる店舗・商品がある点も注意しましょう。最新の情報は、イオン銀行ホームページの説明ページ(https://www.aeonbank.co.jp/housing_loan/select_club/)をご確認ください。
4. 借入金額別に月々の住宅ローン返済金額をシミュレーション
次に、イオン銀行で住宅ローンを借りた場合に月々の返済額がどうなるのか見ていきましょう。
今回は、多くの人が利用する変動金利でシミュレーションしてみます。
審査の結果、①0.53%(頭金20%)または②0.58%(頭金なし)で融資されることになったと仮定しました。
また、借入金額は3000万円~1億5000万円で設定しています。②のパターンの場合は、物件金額=借入金額です。
イオン銀行は最大で2億円まで借りることができます※。都心のマンション価格は1億円台であることも多いので、住宅ローンを使って高額物件を買いたいという人にもおすすめです。
※借入可能金額は個人の年収等によって変わります。
パターン①(自己資金20%、金利0.53%)
物件金額 | 自己資金 | 借入金額 | 月々の返済額 |
---|---|---|---|
3,000万円 | 600万円 | 2,400万円 | 約62,600円 |
4,000万円 | 800万円 | 3,200万円 | 約83,400円 |
5,000万円 | 1,000万円 | 4,000万円 | 約104,300円 |
6,000万円 | 1,200万円 | 4,800万円 | 約125,200円 |
7,000万円 | 1,400万円 | 5,600万円 | 約146,100円 |
8,000万円 | 1,600万円 | 6,400万円 | 約166,900円 |
9,000万円 | 1,800万円 | 7,200万円 | 約187,800円 |
1億円 | 2,000万円 | 8,000万円 | 約208,700円 |
1億1,000万円 | 2,200万円 | 8,800万円 | 約229,600円 |
1億2,000万円 | 2,400万円 | 9,600万円 | 約250,400円 |
1億3,000万円 | 2,600万円 | 1億400万円 | 約271,300円 |
1億4,000万円 | 2,800万円 | 1億1,200万円 | 約292,200円 |
1億5,000万円 | 3,000万円 | 1億2,000万円 | 約313,100円 |
※返済期間35年、元利均等返済とする
パターン②(自己資金なし、金利0.58%)
物件金額 (借入金額) |
月々の返済額 |
---|---|
3,000万円 | 約78,900円 |
4,000万円 | 約105,200円 |
5,000万円 | 約131,500円 |
6,000万円 | 約157,800円 |
7,000万円 | 約184,200円 |
8,000万円 | 約210,500円 |
9,000万円 | 約236,800円 |
1億円 | 約263,100円 |
1億1,000万円 | 約289,400円 |
1億2,000万円 | 約315,700円 |
1億3,000万円 | 約342,000円 |
1億4,000万円 | 約368,300円 |
1億5,000万円 | 約394,700円 |
※返済期間35年、元利均等返済とする
頭金を20%以上用意する(借入金額を購入価格の80%以内にする)ことで、金利が0.05%低くなります。
しかし、イオン銀行は頭金ゼロの場合でも金利は決して高くないです。無理に頭金を捻出するのはおすすめしません。
参考までに、パターン①とパターン②の総支払額の差は100~300万円前後になります。
パターン①(自己資金20%)とパターン②(自己資金ゼロ)の総支払額
物件金額 | パターン①の総支払額 | パターン②の総支払額 |
---|---|---|
5,000万円 | 約5,380万円 (内、自己資金1,000万円) |
約5,520万円 |
1億円 | 約1億760万円 (内、自己資金2,000万円) |
約1億1050万円 |
※計算上、金利は一定とする
5. イオン銀行住宅ローンのデメリット
ここまで、イオン銀行のメリットを中心に解説してきました。
イオン銀行の住宅ローンは団信の選択肢が充実していて、対面での相談もしやすいです。そして、イオンセレクトクラブの各特典を受け取ることができます。メリットは多いです。しかし、いざイオン銀行で住宅ローンを借りようとしたところ、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
最後に、イオン銀行で住宅ローンを借りる場合のデメリットをご説明します。
金利は業界最安とは言えない
イオン銀行の住宅ローン変動金利は、頭金を20%出したとしても0.53%です。現在の変動金利の相場は0.4~0.5%台なので相場どおりではありますが、最優遇金利だけで見ると他の金融機関より少し高めの水準と言えるでしょう。
金融機関によっては、頭金ゼロでも0.3~0.4%台で借りられるところがあります。他の金融機関の金利を知りたい方は、毎月更新しているこちらの記事をご覧ください。
住宅ローンの金利相場をタイプ別に徹底比較!お得に借り入れするために!
最新の金利相場について解説をし、タイプ別に金利を比較します。
期間選択型固定金利は最長10年
イオン銀行の固定金利は、固定される最長期間が10年です。他の金融機関には「20年固定金利」「30年固定金利」などの商品もあるので、10年以上金利を固定させたいという方にはデメリットになります。
しかし、イオン銀行で全期間固定金利の「フラット35」に申し込むこともできます。フラット35でも、イオングループでの買い物5%オフなどの特典を受けられます。ただし、イオン銀行の団信は利用できないのでご注意ください。フラット35と民間の住宅ローンの違いについては、こちらの記事内で解説しています。
住宅金融支援機構と銀行の違いは何?フラット35についても解説。
住宅金融支援機構の基礎知識と、民間の銀行との違いについて解説します。
審査が厳しいという口コミもある
イオン銀行は、「1.イオン銀行の特徴」でご説明したように、一部基準が他の金融機関よりも柔軟です。
しかし、審査が甘いかというと、そうではありません。イオン銀行の審査に落ちてしまった、という口コミもあるようです。
イオン銀行住宅ローンの申し込み条件を確認してみましょう。
イオン銀行住宅ローンの申し込み条件
- 次の条件をすべて満たす個人のお客さま
- ● 申込み時の年齢が満 18 歳以上、借入れ時満 71 歳未満、最終返済時の年齢が満 80 歳未満の方
- ● 当行所定の団体信用生命保険に加入できる方
- ● 安定かつ継続した収入の見込める方
- ● 給与所得者の方は 6 カ月以上勤務、会社経営者および個人事業主の方は事業開始後 3 年を経過していること
- ● 給与所得者および会社経営者の方は前年度年収 100 万円以上、個人事業主の方は前年度所得が 100 万円以上であること
- ● 日本国籍を有する方または永住許可を受けている方
※一部記載を省略しています。詳細はイオン銀行ホームページ等でご確認ください。
申し込み条件を見る限りだと、特別厳しいという印象は受けません。「給与所得者の方は 6 カ月以上勤務」など具体的な条件を記載していることから、むしろ転職したばかりの人には向いている金融機関とも言えるでしょう。
実際に、「他の金融機関は全部審査に通らなかったけど、イオン銀行だけ満額で審査に通った」という声もあります。金融機関によって、審査の基準はさまざまです。1つの金融機関だけでなく、複数の金融機関に事前審査を申し込むようにしましょう。
また、イオン銀行は店舗で直接相談できる金融機関です。「希望額を融資してもらえるか心配」「収入合算した方が良いのか?」など悩みのある方は、相談に行くのがおすすめです。
6. まとめ
今回の記事では、イオン銀行の住宅ローンの特徴やデメリットについて解説しました。
イオン銀行の住宅ローンは「イオングループでの買い物5%オフ特典」が有名ですが、それ以外にも魅力的な部分が多くあります。
- ● 金利上乗せなしで全疾病団信
- ● 365日店舗で相談対応
- ● 契約社員や派遣社員でも住宅ローンが組める※
- ● パートでも収入合算できる※
※住宅ローンの審査結果は、個人により異なります。
しかし、イオン銀行よりも最優遇金利が低い金融機関もあります。それぞれの金融機関のデメリットを理解した上で、しっかりと比較検討することが重要です。
以下の記事では、最新の住宅ローンの金利について詳しく解説しています。毎月更新しているので、最新の金利動向が知りたい方はこちらをご覧ください。
住宅ローンの金利推移について解説をし、住宅ローンを借りるのに相応しいタイミングについてもお伝えします。
ところで、住宅ローンは低金利が続いていますが、マンション価格の高騰は続いています。
物件価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、2024年問題による建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。マンション購入で後悔しないためには、より一層の情報収集が重要です。
とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
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▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
▼NewsPicks プロだけが知る「令和の不動産売買」【沖有人vs中山登志朗】
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