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最近のマンションにはいろいろな共用施設があります。
宅配ロッカーやごみステーションなど割と多くのマンションに備えられている施設のほか、パーティールームやラウンジなどあったらいいなと思われる施設もあります。では、どんな共用施設が人気があるのでしょうか?
実際の活用実例などを踏まえて、マンション購入時、共用施設を選ぶ際の注意点も詳しく解説します。
目次
1. 共用施設の重要性とは?
共用施設は、マンションなどの居住空間において、住民が共有して利用できる設備やスペースを指します。 これらの施設は、生活の質を向上させ、コミュニティ形成を促進する役割を果たします。
例えば、フィットネスジムやプールなどの健康増進施設は、住民の健康をサポートし、日常生活の中でリフレッシュする場を提供します。 また、キッズルームやペット用の施設は、家族やペットとの時間を充実させるだけでなく、他の住民との交流の場としても機能します。
さらに、ワークスペースや会議室などのビジネス向け施設は、テレワークやビジネスミーティングを支援し、効率的な働き方を実現します。 このように、共用施設は多様なニーズに応えることで、居住者や利用者の満足度を高める重要な要素となっています。 共用施設の選択は、単に物理的な設備の充実度だけではなく、利用者のライフスタイルや目的に合ったものを選ぶことが大切です。 これにより、より豊かな生活環境とコミュニティの形成が期待できます。
マンションの価値を高める要因
マンションの規模が大きくなると共用施設やサービスも充実したものが多くなります。
共用施設は管理費、共益費などを納め、マンション全員で維持していくことになります。 世帯数が多くなれば、一住戸当たりの負担額が低くなります。 大規模マンションに共用施設が充実している理由はここにもあります。
共用施設が充実していることはマンションの魅力の一つになります。
多機能な共用施設が充実しているマンションは、購入希望者にとって魅力的であり、その結果として購入希望者が増えることにより資産価値が向上することにつながります。
2. マンションで人気の共用施設 メリットとデメリット
住民に人気の施設をご紹介
定番の共用施設
では、マンションの共用施設にはどんな施設があるのでしょうか?
多くのマンションに備えられている定番のあったらうれしい人気の共用施設をまずはご紹介します。
1.24Hごみ出しステーション(ごみ置き場)
最近多くなっているのが、出す時間に制限がなく、いつでもごみを出せる24時間ゴミ出しが可能なごみ置き場です。
屋内にありごみを出す場所とごみ収集の場所が同じで、収集時は管理人がカギを開けるタイプ。
屋外にあり、収集場所までは管理人や清掃員が運ぶタイプ。
タワーマンションなど、各階にごみ置き場があるタイプや玄関前ごみ収集を行っているマンションもあります。こういったタイプのゴミ置き場ではエレベーターで行き来することなくゴミが出せるのですごく便利です。
2.宅配ボックス
主に宅配便で使われる、受取人不在時に届いた荷物を一時的に預かっておいてくれるロッカーのことです。
マンションのエントランスに備え付けられていることが多く、24時間いつでも荷物を受け取ることが出来ます。インターネットショッピングの利用が年々増加し、新型コロナの影響で非対面での受け渡しが好まれるようになったこともあり、宅配ボックス有りを入居の条件に挙げる人もいるほど、人気が高まっています。
3.駐車場/駐輪場
マンションの立地によって必要性が変わってくるのが駐車場。郊外であれば車の利用は必須。都心部であれば「車を持たない」という選択肢もあります。生活スタイルに合わせて、マンション内、もしくは近場で駐車場を確保できるか確認しましょう。
立地に関わらずニーズが高いのが駐輪場です。家族構成によっては2台・3台と必要になることも。十分な数の駐輪場が確保されているかの確認も必須です。
4.防災備蓄庫
いつ発生するか分からない災害に備え、備蓄品を保管しているのが防災備蓄倉庫です。近年は地震のみならず風水害の被害も増加しており、防災への意識がより一層高まっていることもあり、人気の共用施設となっています。
マンションの特色ある共用施設
続いて、マンションによくある共用施設のご紹介です。
マンションによって備わっている共用施設は異なります。中には珍しい施設もあります。
家族構成や生活スタイルによって、人それぞれ必要とする共用施設は異なってきます。
どのくらいの期間、どのくらいの頻度で利用することになるか、もしあったらどんな使い方ができるかなどをイメージすることがポイントです。
各施設について考えられるメリットとデメリットをまとめてみました。
※各マンションにより仕様は異なりますので、当てはまらないこともあります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ラウンジ | ・「来客時、簡単に用事を済ます場」として使えるので 来客が多い人にとっては自宅に通さず用事が済む「便利」な場所 ・景色の良い高層階に設置されることも多い |
・飲み物を提供するなどのサービスがあるところは 人件費など、+αの管理費が発生 |
キッズ ルーム | ・天候に左右されず、いつでも手軽に遊べる ・同年代の世代と知り合いに |
・必要な期間が限られている ・家族構成によってはそもそも必要ない ・予約が必要な施設も |
ゲスト ルーム | ・両親や友人などの宿泊時に便利 ・子育て中のママや高齢者が集う場所としても活用 |
・土日に予約が集中し、希望日になかなか予約が取れない |
パーティー ルーム | ・住人同士が気軽に集まれる ・友人や親せきなどを招いて気軽にパーティーやイベントを開催できる ・会議室の代わりに使われることも |
・土日に予約が集中し、希望日になかなか予約が取れない |
中庭、スカイスペース | ・気軽に休憩したり、ゆったりとした時間を過ごせる ・四季の移ろいを感じることもできる |
・植栽があればメンテナンスに費用がかかる |
ライブラリー | ・マンション住人専用の図書館 ・ワーク/スタディスペースがあることも |
・本を管理するための維持費がかかる ・本の種類が少ないことも |
ワークスペース スタディールーム |
・家では集中できない時も手軽に利用可能 ・テレワーク時、勉強時にも便利 |
・希望通りに利用できないことも |
コンシェルジュ (フロントサービス) |
・生活面で色々とサポートを受けられる ・居住者にワンランク上のサービスを提供 ・防犯性も高くなる ・安心感がある ・高級感があるマンションに |
・フロント/コンシェルジュによってサービス品質に差がある ・プライバシーの懸念 |
ジム (フィットネスルーム) |
・手軽に気軽に運動できる ・終わった後すぐに部屋に戻りシャワーを浴びられる |
・維持費(マシン設備のメンテナンス費用)管理費が ほかの施設よりもかかりやすい |
シアタールーム | ・上映会などを手軽に行える ・カラオケやゲーム設備があることも ・スポーツ観戦などパブリックビューイングを行える |
・利用頻度が少ない ・スクリーンやスピーカーなど導入費用が高額になる |
共用トイレ | ・エントランスや共用施設などにあり部屋まで戻らずに利用できる | ・清掃管理の手間が増える |
3. 新築マンションでの活用実例
人気の共用施設がある新築マンションをご紹介
現在販売中の特色ある共用施設をもつ新築マンションをいくつかご紹介します。
ブランズタワー橋本
神奈川県相模原市に2026年6月竣工予定の29階建て、総戸数458戸の制振タワーレジデンスです。
JR横浜線・相模線、京王電鉄相模原線の3路線が乗り入れる「橋本」駅まで徒歩4分の場所に位置します。
駅近で、約1万㎡の敷地を有し、『先進性×つながり』というテーマのもと環境にも人にもやさしい心地よい暮らしの実現を目指すマンションです。
共用施設の一部をご紹介
- ● スカイラウンジ...約400冊あまりの選書を備えたライブラリーの役割も担うラウンジを28階に。
- ● コワーキングラウンジ...リモートワーク、勉強などにも使える個別ブース、パーソナルスペースなど用途に応じて活用できるラウンジ。
- ● コミュニティハウス...キッチンと大きなダイニングテーブルまであり、パーティースペースやアクティビティスペースに。
タワーマンションらしく特色ある多くの共用施設を完備。豪華なエントランスホールや独自の様々な場面に使えるラウンジをいくつも備えるだけでなく、コンシェルジュサービスなども充実。地域の方にも開かれた広大で自然豊かなガーデンなどもあります。
「ブランズタワー橋本」について詳しく知りたい方はこちらのコラムもご覧ください。
パークシティ小岩ザタワー
東京都江戸川区に2027年1月竣工予定の30階建て、総戸数731戸の大規模免震タワーマンションです。
総武・中央緩行線「小岩」駅徒歩3分、2030年に完成予定の駅直結のペストリアンデッキを使えば雨に濡れずに駅まで行くことが出来ます。
4階までの低層部にはスーパーなどの商業施設も入り、住宅・商業一体の複合再開発タワーとなる予定です。
共用施設の一部をご紹介
- ● 屋上広場...ブランコや滑り台も設けられた、子供と一緒に遊べるゆったりとした広場です。
- ● ワークスペース...リモートワークや勉強に使える個室やオープンスペース。
- ● フィットネスルーム...ランニングやウェイトトレーニングなどが行える居住者専用フィットネスルーム。
- ● スカイラウンジ/スカイデッキ...23階にあるパーティースペースと屋上の開放エリア。
子供から大人まで幅広く、色々な人向けのさまざまな共用施設を備えています。マンションの屋上に設けられたスカイデッキやスカイラウンジは開放的な見晴らしで、空に近い広々とした空間が憩いの空間となっています。コンシェルジュサービスや24時間ゴミ出し可能な各階のごみ置き場は珍しく、非常に充実した豪華な共用施設となっています。
「パークシティ小岩ザタワー」について詳しく知りたい方はこちらのコラムもご覧ください。
プレディア神戸舞子レジデンス
兵庫県神戸市に2026年6月竣工予定の11階建て、総戸数350戸の3棟編成大規模マンションです。
山陽電鉄線 舞子公園駅まで徒歩6分、明石海峡大橋と淡路島を一望できる、「ZEH-M Oriented」と「認定低炭素住宅」の認定を取得のマンションです。
共用施設の一部をご紹介
- ● ウッドヴィラ...珍しい独立共用棟となっていて、3つの異なるゾーンが設けられていて、キッズスペースやラウンジなどがあり子供から大人まで利用可能。
- ● コワーキングスペース...勉強、仕事に使えるクローズ・セミクローズ・オープン席と3つのエリアに分けられている。
- ● キッチン&マルチスタジオ...広々としたパーティースペース、趣味の集いにも。
中央に集められた独立共用棟は立ち寄りやすく、使い方によって住民の生活にゆとりを与えてくれるでしょう。エントランス奥にある隠れ家的な佇まいのラウンジは帰宅後の住民がくつろいだり急なゲストの対応時のスペースにも活躍しそうです。また、四季の移ろいを感じられるオープンデッキや住む人たちが交流できる共用施設が特徴となっています。
「プレディア神戸舞子レジデンス」について詳しく知りたい方はこちらのコラムもご覧ください。
4. マンション共用施設に関する体験談
次にこの章では住まいサーフィンで更新している「実録!マンション・一戸建て購入のしくじり体験談」から、マンションの共用施設に関する失敗体験談を厳選しました。マンションの購入について検討されている方は、失敗の声も参考にしてみてください。
まずはじめに共用施設付きのマンションを買った方の失敗談をご紹介します。
「豪華な共有施設に惹かれたけど、実際はほとんど使わない?!」
マンションの施設充実度に惹かれていたのですが、実際に住んでみてからは利用する機会がほとんどないということでしょうか。マンション内の、ジムやDIY室、キッチンスタジオ、自習室、ゲストルーム等はほとんど利用していません。>>この体験談をもっと詳しく見る
「盛りだくさんの共有施設はいらない!」
駅近なので、立地や景観は最高でしたが、長く住むにはどうかなと思う点があります。一番は不要な共有スペース、施設が多いこと。キッズルーム、読書スペース、ラウンジ等です。その分管理費もかかるので、こんなにたくさんの施設は必要なかったと思っています。今後も続く高い管理費を考えると、もっとシンプルなマンションにすれば良かったと後悔しています。>>この体験談をもっと詳しく見る
逆に共用施設があまりないシンプルなマンションを買った方の声もご紹介します。
「共用施設は本当にいらない??」
管理費が高くなるからと、共用部分の設備(運動スペースやキッズルーム、いつでもゴミが捨てられるゴミステーションなど)がないマンションを購入したのですが、今思えば、共有部分が充実しているマンションにすればよかったです。
というのも、小学生の子供が友達を家に連れてくるのですが、室内で暴れられるので、部屋も散らかるし、煩くてストレスです。
運動スペースやキッズルームがあるマンションだったら、そこで思いっきり遊ばせることができるのに・・・と思いました。>>この体験談をもっと詳しく見る
ご自身にとって本当に必要な施設を見極めてマンション選びをすることは重要と言えそうです。
5. 共用施設を選ぶ際の注意点
それでは、どういったことに注意してマンションの共用施設を選べばいいのか考えていきましょう。
自分のライフスタイルに合った選び方
その人のライフスタイルによって使用頻度の高い施設は異なってきますので、ご自身にとってどんな施設が必要か見極めることは大切です。
マンションにある共用施設が、入居後の自分のライフスタイルに本当に必要かどうか、実はマンション近辺に同様のサービスを受けられる施設があるのかないのかなどのリサーチもポイントです。
マンション自体の近隣にサービスを提供する施設があまりないのであれば、月々少額の負担で利用できる充実した共用施設は欲しいところです。
しかし、近くに大きなショッピングセンターがあったり、便利な商業施設が複数あるようなところでは外部施設で自分にとって必要な施設を取捨選択をすることができるので、充実した共用施設はあまりいらないのかもしれません。
物件選びで見逃せないポイント
共用施設はマンション自体の資産価値を上げる要素の1つになります。マンション売却時の査定額に影響を与え、どんな共用施設があるかによって査定額を上げることができます。人気の施設であればプラスに働いてくれるでしょう。
それだけに、多くの人にとって魅力的な共用施設があるかどうかが大切です。
利便性と維持費とのバランスがポイントです。多くの住民が日常的に利用する24時間ごみステーションや宅配ボックスなどは実用的で必要とされる割合も高く、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
しかし、ジムやシアタールームなどといった一部の人しか利用しない施設は、その維持費も相対的に高くなり、利用が少なければ、住民にとって費用対効果があまりないいらない施設となってしまいます。
物件選びの際には自分にとって必要な施設なのかどうか、ほかの人にとっても利用価値の高い施設なのかどうかの見極めが大事です。
賃貸時に有利に!
共用施設が充実しているマンションに憧れている人も大勢います。賃貸時には共用施設が充実していることがアピールポイントの一つになるでしょう。
同じ価格帯のマンションであれば共用施設が充実しているマンションの方が有利です。
維持費や管理費についての考慮
共用施設はマンションに高級感を与えたり、様々な面で活用出来、日常生活の質が向上するでしょう。
しかし、共用施設は光熱費やメンテナンス代などがかかり、共用施設が充実すればそれだけ管理費、共益費などが高くなります。
失敗談のように、自分にとっては必要のない共用施設であっても、一世帯にかかる負担は施設を使う人も使わない人も同じです。
長期的にみると修繕やリフォームの必要が出てくるなど、修繕積立金の値上がりにも影響します。
マンションを探す時にはそういったデメリットもしっかりと考慮の上で選ぶことをお勧めします。
6. まとめ
今回の記事では、マンションの共用施設にどんなものがあるか、また、その活用事例や共用施設を選ぶ際の注意点などを解説しました。
マンションの中でも共用施設は、マンションの特色となります。共用施設でマンションの満足度も変わることがあるでしょう。マンションに求める条件は人それぞれですが、昨今はマンション価格が高騰しすぎて、ある程度の条件を妥協せざるをえない状況になることもあります。満足できるマンションを購入するためにも、しっかりと情報収集することが重要です。
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