編集部厳選!マンション知識最前線!? 不定期
住まいサーフィン編集部

東京都板橋区大山町で反対デモ!大規模再開発の概要とは?

2024年04月18日

更新日最終更新日:

東京都板橋区大山町で、未だに止まらない反対デモ。

大山町の大規模再発は、一部の地区で難航しています。

今回の記事は東京都板橋区大山町の再開発が反対され続ける理由と、再開発の概要を詳しく解説していきます。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

Twitter:@sumai_surfin
Instagram:@sumai_surfin

1.「アーケードを壊すな!」住民の反対の声

東京都板橋区大山町の再開発は、「大山町クロスポイント周辺地区再開発」と「大山町ピッコロ・スクエア周辺地区再開発」の2つの再開発が進んでいます。

この再開発により、地元住民に愛されているアーケード商店街「ハッピーロード」が一部解体撤去されます。この解体撤去に伴い、立ち退き要求がされており、店主や地元住民らが反対活動を起こしています。反対活動は2023年から始まり、近々だと4月7日に反対デモ行進が行われました。

再開発を反対している理由

反対運動を指揮しているのは、首都圏で86店舗のスーパーを展開するコモディイイダの飯田武男社長。
板橋区大山町の店舗の立ち退きを要求されていますが、「絶対に立ち退きはしない」「借地借家法で最高裁まで徹底的に争う。最後はブルドーザーで店が壊されるまで営業はやめません」と強い意思を見せています。

飯田社長がここまで立ち退きを拒否するのは、長年親密であった社長と振興組合の間での信頼関係が崩れるようなトラブルが起きているからのようです。東京新聞の取材によると、社長は振興組合に再開発の予定が長らくないことを確認したのち、3億円をかけて板橋区大山町の店舗を改修したにも関わらず、数か月後に再開発の話があがったことや、タワーマンション内に店舗を移される予定が、別の店舗を公募するという計画に変更されてしまったことなどをお話されています。社長にとって再開発に不信感を持つ要因となってしまったようです。

記事引用元はこちら(東京新聞TOKYO Web 2023年10月30日)です。

また、地域住民の再開発に対する不安や、これまでの街並みを守りたいという気持ちからも反対デモが起きてしまっています。

ハッピーロードの一部解体撤去を食い止めたい

2024年4月よりハッピーロードの一部解体撤去が始まる予定ですが、これに反対する商店街の商店主らは、2024年3月に商店街振興組合と施工業者を相手に、アーケードの一部解体工事の中止を求める仮処分を東京地裁に申し立てを行いました。今後の動きに目が離せない展開となっています。

では、一体どのような再開発が大山で行われているのか、概要を詳しく見ていきましょう。

2.再開発の概要と進行状況

板橋区大山町の大山駅は、ターミナル駅である「池袋駅」に乗り換えなしの6分で行くことができるため交通利便性が良好です。また、雨の日でも濡れることなくお買い物ができるアーケード商店街「ハッピーロード」には多くの飲食店やお買い物店舗などが軒を連ねています。生活に便利なエリアといえるでしょう。親しみがあり暖かい地域性も魅力です。

しかし、大山町地区には課題もあります。古い木造住宅や店舗などが密集しているため、火災や震災への不安を抱えています。防災面から見ると、再開発によって安全な地域が創り出されることは、決して悪いことではないのかもしれません。

では現在、板橋区大山町ではどのような再開発が行われているのか、2つの再開発をチェックしていきましょう。

大山町クロスポイント周辺地区再開発

大山町クロスポイント
※画像 板橋区ホームページから引用

「ハッピーロード大山商店街の中心地として、歩行者の流れをつなぎ、生み出す拠点」がまちづくりの方針です。

事業関係者は、大山町クロスポイント周辺地区市街地再開発組合・住友不動産株式会社・株式会社フージャースコーポレーション・株式会社佐藤不動産鑑定コンサルティング・株式会社久米設計となっています。

再開発地は、商店街「ハッピーロード」を中心地とし、4つのエリアが再開発されています。その4街区の建物すべての低層部に延べ床面積合計約4,000㎡の商業ゾーンが設けられ、新たな賑わい拠点を作ると共に商店街とのつながりを創り出します。

また、新たに幅員約20mの道路(都道補助第26号線)が商店街を横断して整備される予定となっています。この道路沿い付近には、地元住民や来街者が憩う緑豊かな約300㎡規模の広場も設けられる予定です。

では、どのような高層ビルが各街区に建設されるのか見ていきましょう。

A街区「シティタワーズ板橋大山サウスタワー」

建設敷地面積 約13,104㎡
延床面積 約27,554㎡
建設物の高さ 約92m
階数 地上26階、地下1階
主要用途 住戸、店舗、駐車場
住戸数 239戸
着工 2021年10月
竣工 2024年12月

A街区の住戸部分を詳しくチェックしていきましょう。

住戸タイプ 戸数 戸当たり床面積 所有形態
1LDK相当 約10戸 40㎡ 区分所有
2LDK相当 約74戸 53~56㎡ 区分所有
3LDK相当 約154戸 76~72㎡ 区分所有
4LDK相当 約1戸 107㎡ 区分所有

>>物件詳細はこちら

B街区「クロス大山レジデンスウエスト」

工事完了済みとなっています。

建設敷地面積 約425㎡
延床面積 約1,832㎡
建設物の高さ 約31m
階数 地上8階
主要用途 住戸、店舗、保育園
住戸数 18戸
着工 2022年12月
竣工 2024年4月1日完成済み

B街区の住戸部分を詳しくチェックしていきましょう。

住戸タイプ 戸数 戸当たり床面積 所有形態
1LDK相当 約14戸 41~49㎡ 区分所有
2LDK相当 約3戸 55~66㎡ 区分所有
3LDK相当 約1戸 77㎡ 区分所有

C街区「クロス大山アイランド」

工事完了済みとなっています。

建設敷地面積 約353㎡
延床面積 約698㎡
建設物の高さ 約19m
階数 地上4階
主要用途 店舗
住戸数
着工 2023年1月
竣工 2024年4月1日完成済み

D街区「シティタワーズ板橋大山ノースタワー」

建設敷地面積 約1,233㎡
延床面積 約9,743㎡
建設物の高さ 約94m
階数 地上25階、地下1階
主要用途 住戸、店舗、駐車場
住戸数 88戸
着工 2021年9月
竣工 2024年8月

D街区の住戸部分を詳しくチェックしていきましょう。

住戸タイプ 戸数 戸当たり床面積 所有形態
2LDK相当 約22戸 56㎡ 区分所有
3LDK相当 約66戸 65~68㎡ 区分所有

大山町クロスポイント周辺地区再開発による住戸タイプは、子育て世帯向けの3LDKが中心ですが、夫婦2人暮らし向けの1LDKや2LDKを整備することで多様なニーズに対応し、地域の活性化を目指しています。
現在分譲中で、住まいサーフィンでも資料請求を受け付けています。

>>物件詳細はこちら

大山町ピッコロ・スクエア周辺地区再開発

大山町ピッコロ
※画像 大山町ピッコロ・スクエア周辺地区第一種市街地再開発事業より引用

道路(都道補助第26号線)を整備するにあたり、商店街「ハッピーロード」の約3分の1 が整備されることに伴うにぎわいの喪失が懸念されています。そこで、大山町ピッコロ・スクエア周辺地区再開発では街のにぎわいの維持向上を目指しています。

事業関係者は、積水ハウス株式会社・五洋建設株式会社・K計画・安井設計企業共同体・株式会社ポリテック・エイディディです。

2つのエリアにそれぞれ高層ビルが建設されます。

では、どのような建物が建設されるのか見ていきましょう。

A街区

建設敷地面積 約6,360㎡
延床面積 約40,680㎡
建設物の高さ 約107m
階数 地上28階、地下1階
主要用途 住宅、店舗、駐車場
住戸数 約320戸
着工 2025年4月予定
竣工 2029年3月末予定

A街区の住戸部分を詳しくチェックしていきましょう。

住戸タイプ 戸数 戸当たり床面積 所有形態
1LDK 約55戸 約40~49㎡ 区分所有
2LDK 約95戸 約50~69㎡ 区分所有
3LDK 約170戸 約70㎡~ 区分所有

B街区

建設敷地面積 約2,710㎡
延床面積 約30,390㎡
建設物の高さ 約107m
階数 地上28階、地下1階
主要用途 住宅、店舗、駐車場
住戸数 約260戸
着工 2025年4月予定
竣工 2029年3月末予定

B街区の住戸部分を詳しくチェックしていきましょう。

住戸タイプ 戸数 戸当たり床面積 所有形態
1LDK 約35戸 約40~49㎡ 区分所有
2LDK 約115戸 約50~69㎡ 区分所有
3LDK 約110戸 約70㎡~ 区分所有

板橋区大山町の2つの再開発は、商店街の良さを残しながら、懐かしさと新しさが共存する街並みになると予想されます。現地では今も反対する意見があるので、今後どのような展開になるのか大注目の再開発です。

3.板橋区大山町マンションの相場価格

最後に、再開発が進む板橋区大山町の周辺マンションについて値上がり率や価格をご紹介します。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
ガーラ・ヴィスタ新板橋 10,080万円 XXXX% 2019年2月 徒歩5分
プラウド板橋区役所前 9,870万円 XXXX% 2022年1月 徒歩4分
リビオ板橋駅前 8,680万円 XXXX% 2017年2月 徒歩2分
プレシス板橋大山 8,190万円 XXXX% 2020年8月 徒歩5分
シティインデックス板橋仲宿 7,980万円 XXXX% 2013年3月 徒歩6分

※2024年4月18日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
無料会員登録ログインで数値が表示されます)

4.まとめ

今回は、板橋区大山町の再開発が反対される理由と、再開発の概要についてご紹介しました。元々大山町は、交通利便性と生活利便性の良好な街です。再開発によって街の様子がどう変わるのか楽しみですね。この記事が大山町に引っ越しをご検討中の方の参考になると幸いです。

そして住まいサーフィンでは、マンション購入や売却、分譲戸建て購入検討者向けサービスをご用意しています。

購入検討者向けには、資産価値があるのか、ないのかを無料で開示しています。
売却検討者向けには、相場より高く売却するお手伝いを無料で行っています。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。

▼PIVOT 不動産のウソを暴く
動画を見る

▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
動画を見る

▼NewsPicks プロだけが知る「令和の不動産売買」【沖有人vs中山登志朗】
動画を見る

このような動画などで情報収集をしつつ、最終的には資産価値の高いマンション購入を行い、リスクヘッジする事が重要ではないかと考えます。

さて、ここで皆様に質問です。
初めてのマンション購入で一番注意すべきことは何かご存じでしょうか?

デザイン?
間取り?
周辺環境?
価格?

すべてマイホームにおいて大事な要素なので、重視すべきこととしては正しいです。
ですが一番注意すべきことは、家の資産価値となります。

資産価値って、お金や資産を持っている人だけが考える事でしょ?
今はとにかく、子育てに時間とお金を取られて、生活するだけで精一杯。
資産価値なんて考える余裕もない。
なるべく身の丈にあった、安価なマイホームを買うつもり。

このように考えていないでしょうか?

詳しい理由はこちらの記事をご覧いただきたいのですが、「資産価値」を重視した住まい選びは、儲け話ではなく、「将来の安心」「万が一の備え」になります。

資産価値を重視した住まい選び=「儲ける・購入時より値上がりする」など資産を増やすため、という考え方が一般に浸透しています。
しかし、資産価値とは増やすためだけのものではありません。
資産価値がある家は「損しない・値下がりしづらい・負債にならない」といった面があり、リスクヘッジになります。

そのため、多くの予算を持たず、リスクを取れない大多数の自宅購入検討者こそ、リスクヘッジのために「資産価値」を重視すべきなのです。

将来のリスクとしては、このようなことが挙げられます。

家を購入してから数年後、こんなことが起きるかも・・

  • ● 景気悪化による給与減額・解雇等、金銭面の悪化
  • ● 海外赴任・転勤・交通事故・離婚・結婚・出産等の環境面の変化
  • ● 子供のいじめ・近隣との騒音トラブル等の外的要因

上記はほんの一例ですが、これらはいつ誰にでも起こり得ることです。
そして、そんなときにはこのような対応策を取ることになるでしょう。

  • ● 自宅を売却しローン残債を完済し、別の住居へ住み替える
  • ● 賃貸に出す場合は、金利が高い賃貸ローンに借り換えするか、住宅ローンを全額返済する

上記をいつでも実施出来れば、万が一の場合でも怖くありません。
しかし、資産価値がないマンションを購入してしまうと、こんな事態になってしまうかもしれません。

  • ● 自宅を売却したくてもローン残債より売却額の方が低く、住み替えできない
  • ● 賃貸に出したいけど、賃貸ローン(不動産投資ローン)だと収支がマイナスになる

このように、資産価値がないマンションにすると、いざというときに行き詰まってしまうかもしれません。
つまり、どのような方であっても、資産価値の高いマンション購入が重要なのです。

しかし、資産価値の高いマンションはどうやって見つけるのでしょうか。
スーモや近所の不動産屋さんには、資産価値の情報は載ってないので分からないですよね。

そんな時に活用していただきたいのが、当サイト住まいサーフィンです。
スーモ等のポータルサイトと住まいサーフィンの違いはこちらの記事で詳しく解説していますが、簡単にお伝えすると、広告サイトか否かになります。

住まいサーフィンは広告サイトでないため、広告主に忖度することなく各マンションの評価が可能です。
また、独自の指標を用いているため、他社にはないオリジナルコンテンツとなります。

例えば、このような資産価値が分かるサービスを、誰でも無料でご利用いただけます。

住まいサーフィンのサービス例

  • ● 儲かる確率
  • ● 5年後・10年後の価格予測
  • ● 住戸ごとの割安度比較レポート

「でもちょっと待って。なぜ、住まいサーフィンにできて、他のサイトにはできないの?」と疑問を持つかもしれません。
 そこには、住まいサーフィンにしかない3つの理由があります。

住まいサーフィン独自の特徴

  • 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
  • 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
  • 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している

しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。

その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。

昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
そんな消費者を減らすために、住まいサーフィンで購入に役立つ情報を無料公開し、理論武装してほしいとの思いがあります。

住まいサーフィンは、購入検討する全ての消費者に情報を活用してもらうため、有料ではなく無料で情報提供を行っています。

ただし、運営にはお金がかかります。
そのため、不動産業者や金融機関等の企業にコンサル提供を行い利益を得ることで、住まいサーフィンの無償利用を実現しています。

無料会員登録するだけで、全ての情報が確認できリスクなく始められます。
退会も簡単に出来ますので、まずは気軽に会員登録してみてください。

簡単無料登録はこちらから!