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住まいサーフィン編集部

戸建ては資産価値があるのか?購入すべき家についてデータから読み解く

2023年10月20日

更新日最終更新日:

マイホーム購入は人生の中でも特に大きな買い物で、買った家は大切な資産になります。せっかくなら、資産性が高い家を買いたいですよね。

マイホーム(持ち家)は主に戸建てとマンションの2種類あります。どちらにするのかは人それぞれですが、一般的には戸建てよりマンションの方が資産価値があると言われています。
しかし、「戸建てに住みたいけど、将来のためにもしっかり資産性を保てる家が欲しい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

実は、戸建ての中にもマンションに負けないぐらい資産価値が高いものがあります。

今回の記事では、資産価値が保たれる戸建ての特徴や見つけ方について解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
自宅購入で後悔する人を減らすため、業界の専門知識・データを分かりやすくお届けします!

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1.戸建ての資産価値は?

まずは、戸建ての資産価値について解説します。

家の資産価値とは何か

「資産価値」と聞くと「儲けるためのもの」をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、資産価値には「損しない・値下がりしづらい・負債にならない」というリスクヘッジの考え方もあります。

ほとんどの人は、家を購入するときに住宅ローンを借りています。
住宅ローンは返済期間が長いので、30年以上毎月返済が続くという方も多いでしょう。これだけ長いと、途中で返済ができなくなったり引っ越しせざるを得なくなる可能性は、誰にでもあります。

資産価値が低い家の場合の図

資産価値が高い家であれば、値下がりしづらいです。そのため、上記画像のようになるリスクは低くなります。

戸建てはマンションより資産価値が低いと言われる理由

戸建てはマンションより資産価値が低いと言われています。その主な理由は、建物の法定耐用年数の短さです。
戸建ての約88%が木造で、木造住宅の法定耐用年数は22年と決められています。RC造(鉄筋コンクリート造)のマンションは47年なので、戸建てはマンションの半分以下の年で耐用年数を超えてしまうということです。
国土交通省「2022年住宅着工統計」より算出

法定耐用年数は、建物の寿命ではありません。ですので耐用年数を過ぎても問題なく住むことはできますが、金融機関の不動産に対する評価は、耐用年数を重視していることが多いです。
戸建ては約20年で建物自体の評価はゼロになり、土地の資産価値だけが残ることになります。

資産価値が高い戸建てもある

しかし、本当に戸建ては資産価値が低いのでしょうか。
「レインズ」という不動産流通機構会員専用の情報交換サービスで、新築時の分譲価格が分かる戸建てがその後いくらで売却されたのか調べてみました。

その結果、首都圏の戸建ての平均年間下落率は1.4%で、都心寄りで価格が高いエリアであるほど値下がり幅が低いということが分かりました。首都圏のマンションの平均年間下落率は2.0%なので、それよりも低いです。
つまり、戸建てでも資産価値が高いものはあります。

詳しくは、住まいサーフィン開設者:沖有人のコラム「マンションより割安「戸建て」資産性を保つ買い方」をご覧ください。

2.資産価値が保たれる戸建ての特徴

次に、資産価値が保たれる戸建ての特徴をご説明します。

土地代が高い・立地が良いエリア

資産価値が高いマンションを購入するためには立地が重要ですが、それは戸建てにも言えることです。資産価値を重視して戸建てを購入するのであれば、土地代と立地に注目をしましょう。

新築戸建てを買うときには、土地と建物の価格が明記されます。このとき、全体の価格に対して土地代の割合が高い戸建ての方が資産価値は保たれやすいです。
例えば同じ5000万円の戸建てでも、①土地代1000万円・建物代4000万円と②土地代3500万円・建物代1500万円なら、②の方が資産価値は保たれやすいです。
先ほどもご説明したように、土地代の割合が高くなりやすい都心に寄るほど、値下がり幅は低くなっています。

ただし、土地代が高ければ良いというわけではなく、高値掴みしていないことも重要です。
周辺の地価がどうなっているのか、そして地価がどのように推移しているのかを確認しましょう。
地価が下落している場合や類似地域と比べると上昇幅が小さい場合、その土地の価格は将来値下がるかもしれません。逆に、人気が高いエリアや大規模な再開発が予定されているエリアなどは、土地の価格が上がる可能性もあります。

住まいサーフィンのパーソナル戸建てという無料サービスでは、希望条件をご登録いただくと、エリア内の販売中物件が割安or割高なのかが分かります。適正価格かどうかの判断にお役立てください。サービスの詳細は記事後半でご説明します。

資産価値を重視するなら注文戸建てにしない

戸建てには、「注文戸建て」と「分譲戸建て」の2種類があります。

注文戸建て(注文住宅)は最初に土地を購入して、その後自分の好きなように建てる住宅です。建物のデザインや間取りなど、購入者が自由に決めることができます。オーダーメイドゆえにコストがかかるというデメリットがあります。

分譲戸建て(建売住宅)は、ハウスメーカーが仕入れた土地に住宅を建てて、土地と建物をセットで売る住宅です。注文戸建てのように細部までこだわることはできませんが、注文戸建てよりも価格は安いです。

資産性が高いのは、注文戸建てではなく分譲戸建てです。記事前半でご説明した「首都圏の戸建ての平均年間下落率は1.4%で、都心寄りで価格が高いエリアであるほど値下がり幅が低い」というのは、分譲戸建てに関することになります。
分譲戸建ての方が資産価値が高いのは価格(コスト)が安いからというのが大きいですが、他にも理由があります。

注文戸建てはその家を建てた人(注文した人)にとっては理想の家かもしれません。ですが、残念ながらその住み心地の良さは資産性に反映されません。むしろ、こだわりが詰まっているため他の世帯の人にとっては住みにくいこともあります。

一方分譲戸建ては、ハウスメーカーの長年のノウハウを基に作られていて、多くの人が暮らしやすい住宅になっています。そのため、注文住宅より分譲戸建ての方が売却しやすいケースが多いです。

3.「パーソナル戸建て」で資産価値が高い家を見つける

資産価値が高い戸建ての特徴について解説しました。しかし、特徴が分かっていても、自分で資産価値が高い戸建てを探すのは大変ですよね。

そこで、簡単に資産価値が高い戸建ての見つける方法をご説明します。それは、住まいサーフィン提供している「パーソナル戸建て」サービスを利用するという方法です。


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パーソナル戸建てについて記事で詳しく知りたいという方は、こちらをご覧ください。

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2023/09/22

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4.戸建ての購入動機や重視することは?会員アンケート結果を大公開!

最後に、「パーソナル戸建て」を実際に利用した方を含む、住まいサーフィン会員へのアンケートデータを基に、みんなの購入動機や重視することを解説します。
戸建てとマンションどっちにするか決められない方や、どんな戸建てを選べば良いか悩んでいる方も是非ご覧ください。

購入動機

まずは、購入したいと思ったきっかけを見ていきましょう。

戸建てを購入したいと思ったきっかけTOP10

きっかけ 回答者数 割合
子供の誕生や成長、入園・進学に合わせて等
(子供に関連した理由)
251 27%
今の家が狭い、もっと広い家に住みたい 183 20%
住み替えをしたい 82 9%
賃貸だと家賃がもったいない 47 5%
マイホーム(持ち家)が欲しい 47 5%
資産形成をするため 42 5%
家賃補助がなくなる、
社宅から出る必要がある
38 4%
結婚 33 4%
引っ越し、転勤 33 4%
老後に備える 27 3%

※自由記述回答を基に集計。住まいサーフィン調べ。

1番多かった購入動機は、子供に関することです。具体的にはこのような回答がありました。

  • ● 子供が伸び伸び暮らせる家に住みたいため
  • ● 子供の出産を機に、進学率の高い学区に引越したい
  • ● 子育てのために広めの住居と周辺の教育環境を整えたい
  • ● 子供が大きくなりマンションが手狭になった

過去に住まいサーフィン会員を対象に行ったアンケートでも、「結婚・子どもなど家族の変化があったから」という理由は全体の15%で3番目に多かったです。今回は戸建てを検討している方へのアンケートだからなのか、全体の27%が子供に関することがきっかけだと回答しています。
子供がいるからこそ、マンションより戸建てが良いという声もありました。

  • ● 子供の誕生で、マンションよりも騒音を気にしなくて済む戸建ての志向が強まった
  • ● 子供が小さいうちは戸建てで音を気にせず育てたい

2番目に多かった購入動機は、家の広さに関することです。

  • ● 子供が大きくなったので広い家を検討したい
  • ● 現在のマンションが手狭に感じているのと、都心の利便性のある地域に引っ越したい
  • ● テレワークで家にいる時間が長いので今より広く快適な住まいが欲しい
  • ● 将来的に世帯人数が増えることを想定して、広い戸建てに引っ越したい

マンションによっては100㎡前後の広い住戸もありますが、一般的なのは70㎡前後の3LDKです。最近はマンション価格が高騰している関係で、60㎡台の3LDK住戸がメインの新築マンションも増えています。
マンションと比べると、戸建ての方が面積は広く、部屋数も多いと言えるでしょう。

「パーソナル戸建て」利用者の希望間取りや広さは、このようになっていました。

【希望間取り】

間取り 回答者数 割合
3LDK以上 552 60%
4LDK以上 191 21%
2LDK以上 156 17%
5LDK以上 15 2%

※複数回答可能。住まいサーフィン調べ。

 

【希望広さ】

広さ 回答者数 割合
70㎡以上 192 21%
80㎡以上 183 20%
90㎡以上 175 19%
100㎡以上 163 18%
60㎡以上 136 15%
120㎡以上 33 4%
60㎡未満 19 2%
110㎡以上 13 1%

※複数回答可能。住まいサーフィン調べ。

70㎡以上・80㎡以上・90㎡以上を希望している人が多いです。

また、マンションが高いから戸建てを購入したいという回答も複数ありました。不動産経済研究所によると、2023年9月の首都圏の新築マンション平均価格は6727万円、都心に限定すると8915万円です。

  • ● マンションが高くて買えないため
  • ● マンション価格が高騰しており、必然的に狭い空間での生活を余儀なくされているため

マンション価格の高騰は続いていますが、それに比べると戸建ての上昇は緩やかと言えるでしょう。「フラット35利用者調査」の所要資金(融資区分別)の推移を見ても、マンションは2021年から2022年にかけて大きく上昇していますが、建売住宅は上昇幅が緩やかです。

所要資金の推移画像
画像は「2022年度フラット35利用者調査」より引用

ここまで、「パーソナル戸建て」利用者の購入動機を見てきました。
きっかけは人それぞれですが、欲しいと思ってもすぐに希望に合う家が見つかるとは限りません。
また、「子供の入学前に家を買わなきゃ」と考えたけれど、十分な時間がなくて、結局満足できる家を購入できなかった・・と後悔してしまうこともあります。
将来家を買うことを考えているのでしたら、早めに情報収集することをおすすめします。

重視すること

次に、戸建てを購入するにあたって重視することを見ていきましょう。

戸建て購入の際に重視することTOP10

重視すること 回答者数 割合
価格 660 18%
駅徒歩 539 15%
資産性 459 13%
間取り 421 12%
希望エリア 319 9%
周辺施設(公園・スーパー等) 243 7%
日照環境 228 6%
学区 220 6%
耐震 97 3%
長期優良住宅 83 2%

※複数回答可能。住まいサーフィン調べ。

最も多かったのが「価格」です。どんなに住みやすい家でも価格が高すぎると、住宅ローンの返済で生活が苦しくなったり、将来売却するときに残債割れ状態になるリスクがあります。
※残債割れとは、売却金額よりも住宅ローン残高の方が多い状態のことです。この場合、不足分を自己資金から補填する必要があります。
適正な価格で買うことが重要なので、「パーソナル戸建て」の割安度を参考にしていただきたいです。相場よりも高い場合は、値下げ交渉するのも良いでしょう。

2番目に多かったのは「駅徒歩」です。戸建てはマンションと違って駅から離れている物件が多いので、こだわりすぎるとなかなか希望に合う家は見つからないかもしれません。その場合は、普段利用する路線上で探すなどエリアを広げるのも方法の一つです。

注意していただきたいのは、人気の家はすぐに売れてしまうことです。希望に合った家を逃さないためには、こまめな物件チェックが必要になります。ですが、毎日物件情報をチェックするのは大変ですよね。
この問題も「パーソナル戸建て」で解決します。「パーソナル戸建て」はあらかじめ希望エリアや希望徒歩分などを入力していただいた上で、一人一人にマッチした戸建てをご紹介しています。

重視することの3番目は「資産性」です。購入動機でも、資産形成のために戸建て購入をしたいという声が多くありました。

  • ● 長期的に資産性の担保できる物件を住まいとして保有したい
  • ● 賃貸料が高いこと、ファミリータイプの賃貸が周辺に少ないこと、資産形成の観点から購入希望

記事前半でもご説明したように、戸建ての中にも資産価値が高い物件はあります。しかし、すべての戸建ての資産価値が高いわけではありません。
「パーソナル戸建て」で、ご希望の条件にマッチしていて、かつ資産性が高い戸建てを見つけましょう。

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