最終更新日:
マンションを探していると、「アルコーブ」という言葉を目にすることがあります。
建築分野以外では使われない言葉であるため、何を意味しているのか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事ではアルコーブとは何か、またメリットとデメリットをご紹介します。
目次
1.アルコーブとは
アルコーブ(Alcove)とは、英語で「窪み」を意味する単語です。建築分野では壁面の一部を窪ませて作った室内の小部屋を指します。
ヨーロッパでは、アルコーブにベッドやソファを置くインテリアもよく見られます。
また、日本家屋の和室に設けられる床の間もアルコーブの一種です。
マンションにおけるアルコーブとは
そして、分譲マンションにおけるアルコーブとは、共用廊下から少し引っ込んだ玄関前のくぼみを指します。
アルコーブの大きさは、玄関扉が開閉できる1~2メートル程度のスペースとなっています。
アルコーブあり(画像出典:SUUMO)
なお、全てのマンションにアルコーブが設けられているわけではなく、玄関扉が共用廊下に直接面している物件もあります。
アルコーブ無し(画像出典:SUUMO)
玄関ポーチとは
アルコーブと似た言葉に「玄関ポーチ(オープンポーチ)」があります。
マンションにおける玄関ポーチとは、アルコーブと同様に玄関前のスペースを指します。
ただし、アルコーブとの違いとして、共用廊下から玄関までが廊下のようになっている部分を玄関ポーチと呼ぶのが一般的です。
玄関ポーチ(画像出典:SUUMO)
そして多くの場合、共用廊下との境目には門扉がついています。
門扉内のスペースは専用使用権が与えられる場合が多く、玄関前にベビーカーを置くといった活用ができます。
それに対し、アルコーブは共用部分であるため、物を置くことが禁止されている場合もあります。
玄関ポーチを設けるためには、アルコーブよりも広いスペースが必要となります。
そのため、角住戸など一部住戸のみが玄関ポーチ付きの間取りとなっているマンションもあります。
2.マンションのアルコーブ メリットとデメリット
ここからは、マンションのアルコーブについて、メリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。
アルコーブのメリット
まずはアルコーブのメリットを見ていきましょう。
プライバシーを保ちやすい
アルコーブがあると共用廊下と玄関扉の間に少しスペースが生まれます。
それにより、ドアを開けた際にも部屋の中が見えにくくなり、外からの視線をある程度遮ることができます。
アルコーブが無く、玄関扉が共用廊下に直接面している場合、通行人からは室内が丸見えとなってしまいます。
扉が通行人にぶつかる心配がなく安全
玄関前にアルコーブが設けられていれば、扉はアルコーブの内側で開閉されます。
廊下を歩く通行人にぶつかる心配はありません。
アルコーブが無く、玄関扉が共用廊下に直接面している場合、扉と廊下を通行する住人が衝突するリスクがあります。
廊下を通る際は扉に当たらないよう端を歩く、玄関扉はゆっくり開ける等、日常的に気を配る必要があるでしょう。
アルコーブのデメリット
アルコーブ付きのマンションはメリットが大きく、特段デメリットはありません。
しかし、アルコーブを利用する上で知っておきたい注意点があります。
専有部ではない
先ほどもお伝えしましたが、アルコーブは共用廊下の一部であり、マンションの共用部分となります。
管理規約はマンションにより様々ですが、アルコーブの個人利用は認められないケースが一般的です。
専有部分ではないため、アルコーブに物を置くといった使い方が禁止されているマンションも多いです。
3.アルコーブ無しのマンションが増えている?
アルコーブは居住する上で必須ではありませんが、居住性を高めてくれるという点ではさりげなくも重要な要素と言えるでしょう。
しかし近年では、建築費の高騰によりアルコーブなしのマンションが増えつつあります。
なぜなら、アルコーブを設けると建物には凹凸が生まれ、その分コンクリートの量がかかります。
アルコーブを無くして直線の構造とした方が、コンクリート量を減らし施工の手間も省くことができるのです。
特に販売価格を高くできない郊外物件では、コストカットを追求するためアルコーブがない物件も多いです。
そして、アルコーブのないマンションは居室内の設備仕様も低くなっている可能性があります。
ご自身にとって必要な設備が採用されているかどうか、検討段階で確認することをおすすめします。
4.まとめ
この記事ではアルコーブについてご説明しました。
アルコーブはマンションの居住性に関わる重要な要素ですが、見落としがちなポイントでもあります。
今回ご紹介した内容を参考に、アルコーブの有無を判断してみてください。
また、住宅価格が高止まりしている今、マンション購入でなるべく損をしたくないと考えている方も多いのではないでしょうか。
例えば、新築マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?
- ● 「将来値下がりしないか心配。10年後に価格がいくらになるのか簡単に分かったら良いな」
- ●「万が一売ることになっても、売却額より住宅ローン残債の方が多かったらどうしよう。売却時点の予想利益が分かったら良いな」
住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、将来の資産性が一目で判断できる「沖式マンション10年後予測」を無料公開しています。
「値上がりシミュレーション」機能を使えば、5年後・10年後の将来価格をベストケース・標準ケース・ワーストケースの3つのシナリオで具体的にシミュレーションできます。
物件価格や金利を入力すればその場で自由にシミュレーションできるので、購入するべきか悩んでいる方にぴったりです。
さらに、「含み益シミュレーション」機能では、値上がりしたマンションを売却した場合に、実際に得られる利益を試算した結果を確認できます。
「沖式マンション10年後予測」の活用方法は、下記の動画でさらに詳しくご説明しております。
また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?
- ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
- ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
- ● 「どのサイトも適正な価格が分からないし、表示されていても、マンション単位で大雑把、お部屋毎に間取り、向き、階数を考慮されていない気がする」
住まいサーフィンの各物件詳細ページでは、お部屋毎に価格査定を行っています。
これにより、購入検討しているお部屋の「適正価格」を正確に把握することができます。
物件詳細ページの便利な活用方法は、下記の動画でさらに詳しくご説明しております。
「沖式マンション10年後予測」や「割安判定」は、会員であれば、無料で利用できます。
でもなぜ、住まいサーフィンに出来て、他のサイトには出来ないの?と疑問を持つかもしれません。
そこには、住まいサーフィンにしかない3つの理由があります。
住まいサーフィン独自の特徴
- 1.広告サイトではないため、売主への忖度が不要
- 2.サイト開設25年と老舗であるが故に、過去から蓄積されたビッグデータを保持・分析している
- 3.不動産業者、金融機関、REITといったプロにコンサル及び情報提供している精緻なデータを活用している
しかしなぜ、こんなに有用なデータを無料で公開するの?と怪しく感じる方もいるのではないでしょうか。確かに怪しいですよね。
その理由として、住まいサーフィンを開設した代表の沖有人が掲げる理念があります。
それは不動産売買における情報の非対称性を無くすことです。
昔から、不動産業者は売り手に不利益となる情報を隠すため、騙されて損をする消費者が後を絶ちません。
そんな消費者を減らすために、住まいサーフィンで購入に役立つ情報を無料公開し、理論武装してほしいとの思いがあります。
住まいサーフィンは、購入検討する全ての消費者に情報を活用してもらうため、有料ではなく無料で情報提供を行っています。
ただし、運営にはお金がかかります。
そのため、不動産業者や金融機関等の企業にコンサル提供を行い利益を得ることで、住まいサーフィンの無償利用を実現しています。
無料会員登録するだけで、全ての情報が確認できリスクなく始められます。
退会も簡単に出来ますので、まずは気軽に登録して、マンション購入を成功させましょう!
簡単無料登録はこちらから!
マンション購入に役立つコラム記事
- SUUMOとの違い
- 資産性とは?
- 購入メリット
- 購入の流れ
- 最適な購入時期
- 必要な初期費用
- 女性のマンション購入
- 独身のマンション購入
- 中古マンション失敗談
- 築20年マンション
- マンションと戸建て比較