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住まいサーフィン編集部

マンションが暑い!室内の暑さの原因と熱中症対策について解説!

2024年06月18日

更新日最終更新日:

マンションの暑さについて、この記事で分かること

近年、猛暑日や真夏日が増えていて、室内にいても熱中症になることがあります。エアコンを使えば涼しくなりますが、そもそも部屋がかなり暑い場合にはエアコンの効きも悪くなってしまいます。

そこで今回の記事では、マンションの室内が暑い原因とその対策について解説します。
マンションだけでなく戸建てでも実践できる対策方法をご紹介しますので、室内の暑い状態が続いて困っている方は是非ご覧ください。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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1. マンションは暑いって本当?リアルな体験談をご紹介!

マンションは、一般的に戸建てよりも気密性や断熱性が高いです。あまり暑くなるイメージはないという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、SNSでは「マンションの部屋が暑すぎる」という投稿がたまに見受けられます。
本当にマンションは暑いのでしょうか?

住まいサーフィンで更新している「実録!マンション・一戸建て購入のしくじり体験談」の中から、マンションの暑さに関する体験談をご紹介します。

最上階を選んで後悔!

 

最上階を選んだことに後悔しています。最上階は想像より夏は暑く、冬は寒いです。
買うときは天井も高くていいなと思っていたのですが、実際に住むと天井の掃除が大変です。
寒い時期は暖かい空気が天井に逃げてしまって、サーキュレーターで空気をかき混ぜても全体が温まりません。
夏は屋根に熱気が直撃で、それなりに防熱をしているのでしょうが、他の世帯の部屋に比べて暑いのは間違いないと思います。

>>この体験談をもっと詳しく見る

午前中は耐えきれないほどの暑さに!

 

失敗だったのは、購入したマンションが南東向きで、夏の午前中は耐えきれないほどの暑さになること。
間取りだけでなく、部屋の向きについてもきちんと考えるべきだったと後悔しています。

>>この体験談をもっと詳しく見る

西日がとてもきつい!

 

朝は快適ですが、西日がとてもきつく、夕方になると本当に暑いです。
特に夏の暑さは過酷。
風通しも良くないので、もう少し窓の位置など考えて、マンションをじっくり選ぶべきだったのではないかと思っています。
冬場に見学に行ったので、暑さはそこまで重視していませんでした。

>>この体験談をもっと詳しく見る

2. なぜマンションの部屋が暑いのか?理由を解説。

暑さに関する3つの体験談をご紹介しました。
これらの体験談を基に、なぜマンションが暑くなるのかその理由を見ていきましょう。

最上階は直射日光と屋上の影響で暑い

1つめの体験談で「(最上階の部屋は)他の世帯の部屋に比べて暑いのは間違いない」と書かれていましたが、同じマンションでも階数によって暑さに差があります。
特に最上階は、暑くなりやすいです。

その原因は主に2つあって、1つめは窓から直射日光が入りやすいからです。
階数が高いマンションであれば、周りに日光を遮るものはありません。
日当たりが良いというのは上層階に住むメリットですが、ときには直射日光が入りやすいというデメリットになってしまいます。
角部屋も窓が大きいことが多いので、同じ理由で暑くなりやすいです。

原因の2つめは、最上階だと屋上・屋根からの熱が伝わってしまうからです。
鉄筋コンクリートは蓄熱性が高いので、熱を集めるとなかなか冷めません。昼間に熱くなると、夜になっても熱が放出され続けます。
そのため、最上階の部屋は特に夏場は暑くなりやすいです。

しかし、すべてのマンションの最上階が暑いわけではありません。
最上階であっても暑さは気にならないというマンションもあります。

向きや窓の位置が原因で暑い

2つめと3つめの体験談は、マンションのリビングや窓からの日当たりのせいで部屋が暑いという内容でした。

マンションの部屋の向きはさまざまですが、日当たりが良い南向きは特に人気が高いです。マンションの向きと日差しについて、簡単にご説明します。

  • 東向き:午前中から日差しが入るが、午後は入りにくい
  • 西向き:昼頃から日差しが入る。午後は西日が強い。
  • 南向き:一日中、日差しが入りやすい。
  • 北向き:一日中、日差しが入りにくい

日差しが入りやすい方が洗濯物は乾きやすいです。
また、在宅勤務などで日中も室内にいることが多い場合は、日当たりが良い方が部屋の中が明るくて良いでしょう。電気代の節約にもなります。

一方で、体験談にも書かれていたように日当たりが良すぎて夏はかなり暑くなることがあります。
後ほど詳しく解説しますが、快適に過ごすためには窓やカーテンに工夫が必要かもしれません。

また、窓が1つしかなかったり位置が良くなかったりすると、風通しが悪くなります。
風通しが悪いと、比較的涼しい時間帯でも室内は暑い状態になってしまいます。

マンションは構造上、戸建てよりも窓は少ないです。間取りによっては行燈部屋(窓がない部屋)もあります。
その場合は、エアコンなどでしっかりと暑さ対策をする必要があります。

断熱性能によって熱がこもってしまって暑い

マンションは断熱性能が高いです。外の影響を受けにくいので、冬は寒気、夏は暑気が室内へ入るのを防ぎます。
室内の空気が逃げにくいので、エアコン・暖房も効率良く使用できて省エネです。

しかし、室内の空気が逃げにくいというのは、熱が室内にこもりやすいというデメリットにもなります。

室内の熱の主な原因は日差しですが、それだけではありません。
家電製品からも熱は発生します。
対策については後ほど解説しますが、少しでも熱を防ぐようにしましょう。

3. 熱中症にならないために!マンションが暑いときの対策方法

最後に、マンションでの暑さ対策の方法やお役立ちのアイテムをご紹介します。
マンションだけでなく戸建てでも実践できる対策方法もありますので、戸建てに住んでいる方も是非ご覧ください。

日光対策

室内の熱の主な原因は日差しです。窓とカーテン、それぞれの対策方法をご紹介します。

窓から入ってくる熱の量は、窓の断熱性能によって大きく変わってきます。
例えばLow-E複層ガラス(エコガラス)は、商品によっては太陽の熱を50~60%カットするようです。今なら国が「先進的窓リノベ事業」を実施しているので、条件を満たせば補助金をもらうこともできます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

しかし、マンションの窓は勝手にリフォームすることはできません。
窓は共用部分になるため、リフォームをするためには管理組合の許可が必要です。

個人で今すぐにできる窓の対策としては、遮熱や遮光のフィルムを貼るという方法があります。
貼るだけで暑さは軽減され、商品によっては紫外線もカットされます。
飛散防止効果があるものを選べば、台風や地震などの災害時にも安心です。

透明なタイプを選べば眺望を確保したまま暑さ対策ができるので、試してみてください。

カーテン

窓ではなくて、カーテンを変えることで暑さ対策をすることも可能です。
遮光カーテンを使っているという方は多いと思いますが、遮熱効果があるカーテンもあります。
遮熱カーテンに変えることで、夏は涼しく冬は暖かくなります。

ただ、カーテンを閉めると昼間でも部屋が暗くなってしまいます。日中にカーテンを閉めるのは嫌という方もいらっしゃるでしょう。
そんなときには、レースカーテンを遮熱にしてみてください。
日光を部屋に取り入れつつ、入ってくる熱を減らしてくれます。

エアコンだけでなくサーキュレーターも使用するのがおすすめ

地球温暖化が進み、昔よりも猛暑日が増えています。夏場はエアコンを一日中付けているというご家庭も多いでしょう。

エアコンを使用する時間が長いからこそ、少しでも効率的に使いたいですよね。
そこで、エアコンとサーキュレーターの併用をおすすめします。

冷たい空気は重いため、そのままだと下に溜まってしまいます。しかしサーキュレーターを使うことで、エアコンから出た冷気が室内をうまく循環するようになります。
エアコンの効きが良くなると設定温度を過剰に下げる必要がなくなるので、節約や省エネにも繋がります。

また、エアコンを使う前にはサーキュレーターを使いながら換気をするとより効果的です。
こもった熱気を外に出すことで、エアコンが効きやすくなります。
サーキュレーターの効果的な使用方法はこちらの記事で解説しています。

これからくる暑い夏をどう乗り切る?!エアコンの節約術を解説!

どうすれば少しでもエアコンの電気代を節約できるのか、エアコンの節約のコツをご紹介していきます。

家電製品からの熱にも対策を

マンションは熱がこもりやすいので、熱をなるべく発生させないというのも大切なポイントになります。
室内で熱が発生するものの一つが、家電製品です。

例えば照明については、白熱電球や蛍光灯の使用をやめてLEDにすることで、熱の発生を大幅に軽減することができます。LEDは寿命が長くて電気代も安くなるので、節約にもなりますね。

家電製品にもいろいろなものがありますが、特に熱が多く発生するものは冷蔵庫です。冷蔵庫は中の物を冷やすために外側が熱くなる構造なので、暑い夏場は熱の放出量がかなり増えます。

冷蔵庫から出る熱を少しでも抑えるために、中に物を詰めすぎないようにしましょう。
また、冷蔵庫の周りに適切な隙間がないとうまく熱が放出されません。説明書に書いてあるスペースを確保するようにしてください。

気温だけでなく湿度にも注意!

暑いと聞くと、とにかく気温が気になるという方は多いでしょう。
もちろん気温は大切ですが、室内の暑さ対策では湿度も重要です。
湿度が高くなると熱中症になるリスクも高まります。

マンションは気密性が高いので、湿気がこもりやすいです。
さらに、コンクリートの内部には水分が含まれていて、新築後は数年間かけて少しずつ蒸散されていきます。
そのため、新築直後のマンションは特に湿度が高くなりやすいと言えます。

湿度を下げるためには、換気が効果的です。
複数の窓を開けて空気の通り道を作るのが理想ですが、窓が少ないマンションも多いでしょう。その場合には、サーキュレーターや扇風機を活用してください。
換気してもあまり効果がない日には、エアコンのドライ機能(除湿機能)を使うという方法もあります。

また、少しでも湿度を下げるためにも、梅雨~夏の時期は部屋干しをなるべく避けることをおすすめします。浴室乾燥機や乾燥機能付きの洗濯機を利用しましょう。

湿度が高いと熱中症になりやすくなるだけでなく、カビも発生してしまいます。
カビは少しでも放置をしているとあっという間に繁殖するので、見つけたら適切に除去しましょう。
カビが発生しないように湿度にも気を付けながら、快適なマンション生活を送ってください。

4.まとめ

今回の記事では、マンションが暑い原因とその対策について解説しました。

夏になると、毎日のように熱中症警戒アラートが発表されます。
換気や窓・カーテンの遮熱も大切ですが、猛暑日はエアコンを使わないと室内の気温は上がる一方です。
エアコンを適切に使用して、暑い夏を乗り切りましょう。

また、最近はマンション価格が高騰しているので中古マンションを検討する方も増えています。
築年数が古いと、断熱性能が不十分のこともあります。
そんなときは、耐熱性能を上げるためのリフォームがおすすめです夏の暑さが軽減されるだけでなく、冬も寒気が入りにくくなり、家の中で年中快適に過ごせるようになります。
※リフォームの内容によっては管理組合の承認が必要です

今は住宅の省エネ性能が重視される時代になってきたので、さまざまな補助金制度があります。是非そちらを活用してお得に断熱リフォームをしてください。

今なら補助金ももらえるらしいし、いざ行動しよう!とした皆さんは、以下のように思われたのではないでしょうか?

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