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「富裕層はタワーマンションではなく低層マンションに住む」と言われることがあります。
このように聞いて、意外に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一体なぜ、お金持ちは低層マンションを好むと言われるのか、また、その魅力を深堀りしてご紹介していきます。
目次
1.低層マンションとは?
そもそも、低層マンションと聞いて何階建てのマンションをイメージしますか?
実のところ明確な定義はありませんが、低層マンションとは3~5階建て程度の物件を指すことが多いです。
そして、低層マンションと呼ばれる物件は多くの場合で閑静な住宅街に建てられています。
その理由は、「用途地域」にあります。
用途地域とは、都市計画法に基づき、各エリアを住居地域・商業地域・工業地域などに分類したルールのことです。
そして、住居地域に指定されているエリアには日当たり等の住環境を保護するための制限が決められています。
具体的には、建物の高さや建蔽率(建ぺい率)、容積率といった建物の大きさに制限があります。
※建蔽率…敷地面積に対する建物面積の割合
容積率…敷地面積に対する延床面積の割合
特に、第一種低層住居専用地域・第二種低層住居専用地域は制限が厳しく、10メートルまたは12メートル以上の高い建物を建てることができません。
このように用途地域の規制が厳しいエリアに建てられるマンションは、敷地の広さに対して住戸数が少なくなります。つまり、1戸あたりの販売価格を高くしなければ利益を出すことが出来ません。
そのため、低層マンションとして商品化されるのは立地が良いエリアが多くなるので、自ずと高級物件になり希少価値も高くなります。
まとめると、下記のような背景から「低層マンションは富裕層に好まれる」と言われます。
低層マンションのポイント
- ● 由緒ある高級住宅街に建てられることが多い
- ● 高級物件として売り出されるため、専有面積が広く、設備仕様のグレードも高い
低層マンションは、駅前に建てられるタワーマンションとは雰囲気が大きく異なります。
利便性よりも住環境を重視する方に向いている住まいと言えるでしょう。
2.低層マンションのメリット
さてここからは、低層マンションのメリットを詳しくご紹介していきます。
住環境が良い
低層マンションは閑静な住宅街に建てられるため、周囲に高い建物や商業施設はありません。
そのため、日当たりが良く、騒音に悩まされる可能性も低いです。
周辺住民以外が住宅街を通ることは少ないため、繁華街に比べると治安も良いです。
住環境が今後も変わらない
低層マンションが建つエリアは用途制限が厳しくなっているのが一般的です。
マンションの隣地が駐車場や空き地であっても、高い建物が建設される可能性はありません。
低層マンションは腰を据えて長く住みたい方が多いので、周辺の住環境が変わるリスクがないのは安心ですね。
住民間のコミュニティ形成がしやすい
低層マンションは住戸数が少なく、住民の数が少ないことから、コミュニティ形成がしやすいというメリットがあります。
閑静な住宅街でゆったりと暮らしたい人が集まるため、住民の属性や価値観も比較的近くなります。
住民同士が顔見知りになれば防犯対策にもなり、また、大規模修繕等での合意形成が計りやすくなります。
それに対し、タワーマンションは住戸数が多いため、ワンルームなど様々な間取りが用意されています。
不動産投資を目的とする所有者も多くなり、中には賃貸で居住している住民もいます。
そのため、住民同士の関係性が希薄になりやすいです。
このような場合、トラブルが起きた場合も解決が難しいといった懸念点があります。
属性の近い方が集まる環境で住みたい方には、低層マンションはおすすめでしょう。
災害時に安心
災害時にエレベーターが止まってしまっても、低層マンションは階段での移動が容易です。
避難が必要な場合も慌てずスムーズに移動できます。
さらに、災害時はエレベーターの復旧までに時間がかかるケースもあります。
高層マンションの上階に住んでいる場合、階段を使って何度も移動するのは大変ですよね。
低層マンションであれば、食料や水を運ぶのもそれほど苦労はありません。
3.低層マンションのデメリット
つづいて、低層マンションのデメリットについても確認しておきましょう。
最寄り駅までの距離が遠い
低層マンションは駅前から少し離れた住宅地に建てられるのが一般的です。
そのため、最寄り駅までは10~15分程度歩く物件も多くなっています。
毎日電車を利用する方は少々不便に感じるかもしれません。
近隣に商業施設がない
低層マンションは、人が集まる商業地区からは離れたエリアに建てられています。
そのため、近くに買い物ができる施設がない可能性があります。
駅前物件やマンションの1階にスーパーが入っている物件と比較すると、日常の買い出しには苦労するかもしれません。
管理費・修繕積立金が高い
低層マンションは住戸数が少ないので、1戸あたりにかかる維持費の負担が重くなりやすいです。
特に、高級マンションは外観や共用部が作りこまれている分、美しく維持するためにもお金がかかります。
それに対し、大規模マンションは住戸数が多い分、維持費を抑えつつも共用部が充実している物件も多くなります。
トレーニングルーム等の共用部を安く活用したい方には、大規模マンションの方がおすすめと言えるでしょう。
高層マンションと比較し眺望が劣る
低層マンションは住宅街に建てられているのが一般的です。そのため、高層マンションから見渡せる夜景のような眺望は期待できません。
ただし低層マンションの中には、高台に佇む物件や公園に隣接して建てられている物件もあります。
そのような物件であれば、部屋の窓から公園の緑といった美しい景色を臨むことが可能です。
見晴らしの良さよりも、自然あふれる風景がお好みの方には低層マンションの方がマッチするでしょう。
4.注目の低層マンションをご紹介
最後に、現在販売中の低層マンションや人気が高い低層マンションをご紹介します。
新築の低層マンション
まずは新築販売中の低層マンションをご紹介します。
ブランズ自由が丘
地上3階建て、100平米超えの間取りが中心の高級低層マンションです。
第一種低層住居専用地域に建つマンションでありながら、東急電鉄「自由が丘」駅徒歩5分と駅近な点も魅力です。
また、自由が丘駅前は再開発が進行中で、複合施設の建設や歩行者環境の整備が予定されています。
ブランズ自由が丘の販売はすでに最終期のため、気になる方はお早めに。
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プラウド白金長者丸
第一種低層住居専用地域に建つ地上3階建ての高級低層マンションです。
JR山手線「目黒」駅 徒歩6分、恵比寿駅も徒歩圏内の立地です。
本物件は視認性の高い真っ白な外観が特徴で、2023年のグッドデザイン賞を受賞しています。
間取りのバリエーションも豊富で、メゾネットタイプも用意されています。
プラウド白金長者丸も完売間近で先着順販売中のため、気になる方はお早めに。
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中古の低層マンション
つづいて、中古で人気の低層マンションをご紹介します。
パークシティ浜田山
パークシティ浜田山は、京王井の頭線「浜田山」駅そばに広がる街区の総称です。
全9棟・総戸数522戸の中低層マンションと39区画の戸建住宅から構成されています。
年月を経るにつれて価値を高めていく“経年優化”の街づくりが評価され、2010年のグッドデザイン賞を受賞しています。
緑あふれる美しい街並みと欧米の邸宅のような佇まいで、竣工から10年以上経過した今も高い人気を誇るマンションです。
吉祥寺御殿山HOUSE
井の頭恩賜公園に隣接、4階建て・総戸数169戸の全7棟からなる低層マンションです。
JR中央線「吉祥寺」駅 徒歩10分の立地です。
ゆとりある空間設計がなされており、マンションは公道から大きくセットバックして建てられています。
敷地内には豊かな植栽と石畳が美しく配置されています。
5.まとめ
本記事では、低層マンションの特徴、メリット・デメリットについてまとめました。
低層マンションに一度は住んでみたいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、低層マンションには注意点もあります。
低層マンションは駅から遠く、規模が小さい物件が多いため、リセールバリューが低くなりがちです。
短期で売却する予定のある方や、資産価値を重視したい方は慎重に検討することをおすすめします。
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