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住まいサーフィン編集部

みずほ銀行の住宅ローンにデメリットはある?金利や団信も解説!

2024年10月31日

更新日最終更新日:

みずほ銀行の住宅ローンについて解説

大手メガバンクの一つであるみずほ銀行は、ネット銀行並みの低金利の住宅ローンを提供していることで有名です。しかし、その低金利の裏には、何かデメリットはあるのでしょうか。
ローンを借りるときには、デメリットも含めて総合的に判断する必要があります。

今回の記事では、みずほ銀行の住宅ローンについて解説します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

1998年開設、マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト「住まいサーフィン」が運営。
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を保有し、不動産の専門知識を持つスタッフが自宅売買に役立つ情報を発信します。
売り手と買い手の情報格差が大きい住宅業界。
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1. みずほ銀行の特徴

みずほ銀行は、大手メガバンクで唯一47都道府県で店舗を構えています。店舗が多いので対面相談がしやすく、大手ならではの信頼と安心感があります。

みずほ銀行の住宅ローンは「変動金利」「全期間固定金利」「当初固定金利」の3種類の独自ローンが提供されています。
また、審査が通りやすい「フラット35」も用意されており、幅広い選択肢を持ちます。申し込みは、店頭とインターネットから手続きが可能です。

それでは、みずほ銀行の住宅ローンにはどんな特徴があるのかチェックしていきましょう。

みずほ銀行住宅ローンの特徴

  • ① 変動金利&全期間固定金利の金利が低い
  • ② 便利なAI事前診断
  • ③ 8大疾病団信は金利上乗せではないので途中解約も可能
  • ④ ペアローン連生団信がある
  • ⑤ 「ライフステージ応援プラン」で返済額の見直しが可能
  • ⑥ 国内初!借入時の初期費用が一切不要なプランがある

特徴①変動金利&全期間固定金利の金利が低い

みずほ銀行は大手メガバンクの中でも、変動金利において最優遇金利0.375%の低金利を提供していることが魅力です。
ネット住宅ローンを利用した際の金利の低さは、ネット銀行の金利並みです。
下記が各銀行との金利比較です。

銀行名 変動金利の場合
みずほ銀行

年0.375%
※ネット住宅ローン
※一般団信

三菱UFJ銀行

年0.345%
※住宅ローン
※一般団信

りそな銀行

年0.490%
※りそな住宅ローン(全期間型/融資手数料型)
※一般団信

PayPay銀行

年0.465%
※住宅ローン(全期間引下型/自己資金10%以上)
※がん50%保障+全疾病保障

auじぶん銀行

年0.479%
※住宅ローン(全期間引下げプラン)
※がん50%保障+4疾病50%保障+全疾病保障

※2024年10月適用

また、「全期間固定金利」のネット住宅ローンを利用においても、低金利を提供しています。

銀行名 全期間固定金利(35年固定)
みずほ銀行

年1.790%
※ネット住宅ローン
※一般団信

三菱UFJ銀行

年1.770%
※全期間固定金利(固定31〜35年)
※一般団信

りそな銀行

年1.715%
※りそな住宅ローン(超長期(全期間)固定金利型/融資手数料型)
※一般団信

PayPay銀行

年2.085%
※住宅ローン(固定金利(35年)/当初期間引下型)(自己資金10%以上)
※がん50%保障+全疾病保障

auじぶん銀行

年2.300%
※住宅ローン(固定金利(35年)/当初期間引下げプラン)
※がん50%保障+4疾病50%保障+全疾病保障

※2024年10月適用

さらに、日銀の追加の利上げを受けて多くの銀行が変動型の住宅ローン金利を引き上げの流れがある中、みずほ銀行は0.375%のままで据え置きするとしています。(三菱UFJ銀行も0.345%で同様に据え置きとしています。)

すでにローンの融資を受けている人の変動金利は引き上げられ、数か月後の支払いから反映されます。

特徴②便利なAI事前診断

みずほ銀行では、一般的な事前審査の代わりにAI事前診断(ネット住宅ローン事前診断)を行っています。

自分がいくら借入ができるのか、最短1分で可能性を確認できます。
この事前診断は何度も試すことができ、物件が決まっていない人やみずほ銀行に口座を開設していない人も利用可能です。

多くの書類の記入の手間を省け、診断結果から借入計画を再検討できる便利なサービスとなっています。

特徴③8大疾病団信が途中解約できる

みずほ銀行は、万が一の病気やケガへの備えとして、無料で加入できる団体信用生命保険(一般団信)の他に、がん団信やワイド団信、8大疾病補償プラスといったプランを提供しています。

保険料の支払いは、がん団信が上乗せ金利年0.1%・ワイド団信が上乗せ金利0.3%ですが、8大疾病団信保険料は金利上乗せではありません

通常、他の金融機関であれば、通常8大疾病団信は金利に上乗せされているため、途中解約はできません。
しかし、みずほ銀行は金利上乗せでないことから、ローン返済とは別に口座から引き落としとなり、途中解約が可能です。

ローン残額の支払いに目途がついた際など、改めて保険加入の必要性を考え直すことができます。

特徴④ペアローン団信がある

みずほ銀行では、ぺアローン利用者ふたりのどちらかに万一のことがあった場合、どちらも住宅ローン残高が0円になる団体信用生命保険が提供されています。

ペアローン団信
※画像出典:みずほ銀行HP https://www.mizuhobank.co.jp/index.html

ペアローンとは、夫婦や親子が同一物件の購入時に、ペアになりローン契約を結ぶタイプの住宅ローンです。
ペアとなる相手の方の連帯保証人になりローンを組みます。ペアローンは契約者である各々が住宅ローン控除を利用できるため、節税になるメリットもあります。

しかし、夫婦や親子ふたりで返済していくペアローンは、家計の変化(出産・育児などの休職や時短勤務など)が起きた際に、ローンの残債を支払うことが困難になるリスクを背負っています。
ペアローンを検討する際はデメリットも確認のうえ、利用しましょう。
ペアローンのメリットとデメリットを詳しく知りたい方はこちらの記事をご一読ください。

特徴⑤「ライフステージ応援プラン」で返済額の見直しが可能

みずほ銀行では、さまざまなライフスタイルの変化に合わせて、返済額を増減させることができるプランを提供しています。
手数料は、みずほ銀行の住宅ローン利用者専用「子育て応援サービス」を利用すると無料になりますが、通常、変更手続き1回あたりに対し税込5,500円が発生します。
以下のさまざまなライフイベントに対し、返済額の見直しができます。

  • ● 配偶者の産休・育休や時短勤務などによる収入の減少
  • ● 子どもの幼稚園・保育園入園による家計の変化
  • ● 子どもの学校入学(予備校含む)や家族の留学などによる家計の変化
  • ● 本人または配偶者の転職(次の転職先が決定している場合)や本人の自己啓発による家計の変化
  • ● 子どもの成長や独立による自宅のリフォーム
  • ● 本人または配偶者の転勤・単身赴任による家計の変化
  • ● 本人または家族の結婚・親族の葬儀などによる出費

特徴⑥国内初!借入時の初期費用が一切不要

みずほ銀行では、住宅ローンの借入時の初期費用を一切不要とする「借入時負担ゼロ型」住宅ローンの取り扱いをしています。
借入時にかかる保証会社の事務手数料やローン取扱手数料等が一切かからないプランは国内初です。
詳しくは、こちらでご説明します。

2. 住宅ローンの基礎知識

みずほ銀行の住宅ローンの特徴を見ていきました。しかし、住宅ローンを検討中の方にはこのような方もいらっしゃるかと思います。

  • ● 住宅ローンについて、そもそもよく分からないことが多い
  • ● 変動金利と固定金利どっちがいいの?
  • ● 当初固定金利ってなに?
  • ● 団信って何?金利上乗せしてまで手厚くした方が良いの?

そこで、この章では住宅ローンの基礎知識について解説いたします。

変動金利と固定金利の違いと、メリット・デメリット

住宅ローンの金利タイプは、一般的に変動金利と固定金利の2種類に分かれています。
変動金利は返済期間中に金利が変わるタイプで、固定金利は金利がずっと変わらない一定のタイプです。

ただし、固定金利の中には期間選択型があり、これを当初固定金利と呼びます。当初固定金利は住宅ローン借入時の金利水準を一定期間固定することができます。選択できる固定期間は、1年、3年、5年、7年、10年、15年、20年です。
例えば、10年固定で元利均等返済(毎月返済額が一定)を選ぶと、最初の10年間は支払額が変わりません。11年目には変動金利か固定金利のどちらかを選択します。
※手続きをしなければ自動的に変動金利になる金融機関も多いです。

変動金利と固定金利それぞれのメリット・デメリットは、このようになります。

  メリット デメリット
変動金利 ・金利が低いため3つのメリットがある
 ①返済額が抑えられる
 ②借入金額が増やせる
 ③審査が通りやすい
・返済リスクに対する2つのルールがある
・しばらく金利が変動していない
返済額が上昇するリスクがある
・常に金利情報をチェックする必要がある
・2つのルールで援助された返済額は
 最終時に支払わなければならない
(全期間)
固定金利
全期間返済額が変わらなくて安心
・金利の変動をチェックする必要がない
・変動金利よりも金利が高い
・金利の上昇がないと支払額で損をする

月々の返済額を抑えたい方借入金額をなるべく増やしたい方におすすめなのは変動金利です。
最新の調査によると、住宅ローンを借りた人の76.9%が変動金利を選択しています。
参考:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者調査(2024年4月調査)」(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html)

ただし、変動金利はメリットが大きい分リスクも高いです。デメリットに記載しているように、返済額が上昇する可能性があります。
2024年7月、日銀は政策金利の追加利上げを決めたので、多くの銀行で変動金利も引き上げられました。今後も、利上げが続く可能性があります。
変動金利には2つのルール(5年ルール・125%ルール)があるので返済額が大幅に急上昇することはないですが、金利が上がった分は最終返済時にしわ寄せされます。

金利が高くても安心感が欲しいという方には、固定金利(全期間固定金利)がおすすめです。金利はずっと一定なので、返済額も変わりません。※元利均等返済の場合
デメリットは金利の高さです。金利が高いと購入できる住宅も限られてしまいます。

変動金利と固定金利の仕組みについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

変動金利と固定金利、どっちがいい?最新の住宅ローン金利推移についても解説!

変動金利と固定金利のそれぞれのメリットや向いている人、相場について解説します。

住宅ローンの金利相場

次に、住宅ローンの金利相場がどれくらいなのかご説明します。

住宅ローンの金利は、金融機関によってさまざまです。住宅ローンを貸してくれる主な金融機関は、メガバンク(都市銀行)・地方銀行・ネット銀行・信用金庫の4種類に分かれます。

一般的には、ネット銀行<メガバンク<地方銀行=信用金庫という順番で金利が高くなっています。
ただし、各金融機関・個人の審査結果によって金利は大きく異なるので、地方銀行(または信用金庫)でもネット銀行並みの金利で借りられることもあります。

メガバンクとネット銀行の場合、金利相場はこのようになっています。

金利タイプ 相場
変動金利 0.4~0.5%台前後
10年固定金利
(当初期間引下げ)
1.1~1.7%台前後
10年固定金利
(全期間引下げ幅一定)
1.6~2.0%台前後
全期間固定金利
(フラット35)
1.82%

※2024年10月時点の情報

最新の金利相場について詳しく知りたいという方は、毎月更新しているこちらの記事をご覧ください。

住宅ローンの金利相場をタイプ別に徹底比較!お得に借り入れするために!

最新の金利相場について解説をし、タイプ別に金利を比較します。

住宅ローンの団信(団体信用生命保険)

つづいて、団信(団体信用生命保険)についてご説明します。
団信とは、住宅ローンの返済中に債務者(ローンを借りた人)に万が一のことがあった場合、残りの住宅ローンが保険金により弁済される制度です。
※死亡や高度障害状態になること
団信の中にはがんなどの特定疾病が保障される特約もあるので、それらと区別して「一般団信」とも言います。

基本的には、住宅ローンを借りる際に一般団信への加入が必須となっています。
ここで、既往症や持病がある方は不安になるかもしれません。ですが、ご安心ください。金融機関によっては「ワイド団信」というものが用意されています。
ワイド団信とは、健康上の理由で一般団信に加入ができない人向けに引受基準を緩和した団信のことです。
また、全期間固定金利のフラット35は団信への加入が任意になっています。

一般団信は金利を上乗せせずに加入できます。さらに、各金融機関は一般団信に加えて独自の団信(特約)を用意して、差別化を図っています。

  • 対象の病気(例)
  • ● 所定のがん
  • ● 3大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)
  • ● 7大生活習慣病(がん・脳卒中・心筋梗塞・高血圧性疾患・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全)
  • ● すべての病気やケガ
  • 保障内容(例)
  • ● 所定のがんと診断されたら住宅ローン残高は0円となる
  • ● 特定の疾病により就労不能状態が30日以上継続した場合、最長12ヶ月まで月々の返済を保障
  • ● 疾病などにより就労不能状態が13ヶ月を超えた場合、住宅ローン残高は0円となる
  • ● がん先進医療を受けると、通算1,000万円まで治療費を給付

上記のような特約を付けるには、金利を上乗せすることが多いです。
例えば住宅ローン審査の結果1.7%の金利で融資を受けることになり、がん保障(金利上乗せ0.2%)の団信に加入するとします。この場合、適用される金利は1.9%になります。

金融機関によっては、金利を上乗せしなくてもがん団信などの特約を付けられることがあります。ただし、年齢制限などの条件が設けられていることも多いので、しっかり確認するようにしましょう。
また、みずほ銀行のように前項でご紹介した金利上乗せではない8大疾病補償プラスを提供しているケースもあります。ご自身の希望や状況にあった団信加入をおすすめします。

団信についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

3. みずほ銀行は初期費用が一切不要なプランがある!

みずほ銀行は、国内初!住宅ローン借入時の初期費用を無くし、顧客の負担を金利のみとする「借入時負担ゼロ型」住宅ローンを2024年8月1日よりスタートしました。

みずほ銀行の「借入時負担ゼロ型」住宅ローンとは?

通常、住宅ローンの借入時には、保証会社に対する事務手数料や金融機関へのローン取扱手数料などの初期費用を支払う必要があります。
みずほ銀行の通常住宅ローンでは借入金額の2.2%が手数料となりますが、「借入時負担ゼロ型」住宅ローンでは、この手数料の支払いが一切不要になります。

ただし、通常の住宅ローンよりも金利が0.2%高くなるため、初期費用はゼロに抑えられても返済が長期間になるほど利息負担が大きくなるので注意が必要です。

初期費用の比較

みずほ銀行では、保証料(初期費用)の支払い方法に、3つのプラン「手数料型」「保証料一括型」「借入時負担ゼロ型」を用意しています。

初期費用の支払い方法

  • ●「手数料型」低金利で毎月の返済額を抑えられる
  • ●「保証料一括型」毎月の返済額と支払総額をバランスよく抑えられる
  • ●「借入時負担ゼロ型」支払総額・初期費用の両方を抑えられる

では、それぞれの費用をチェックしていきましょう。
今回は、6,000万円を返済期間35年間変動金利で借り入れた場合の初期費用を比較しました。

  手数料型 保証料一括型 借入時負担ゼロ型
適用金利 年0.375% 年0.425% 年0.575%
保証会社への
事務手数料
33,000円 33,000円 不要
保証料 不要
(保証料は利息に含まれる)
1,236,660円 不要
(保証料は利息に含まれる)
ローン取扱手数料 1,320,000円 不要 不要
抵当権設定関係費用
(概算)
約330,000円 約330,000円 約330,000円
印紙代※ 60,000円 60,000円 60,000円
初期費用の
合計金額
約1,743,000円 約1,659,660円 約390,000円

※ネット住宅ローンを利用すると印紙代は不要です。

このように、「借入時負担ゼロ型」は、通常のローンと比べて1,353,000円も初期費用に差が出ることがわかります。

「借入時負担ゼロ型」は住み替えや早期完済したい人におすすめ

「借入時負担ゼロ型」住宅ローンは、住み替えなどの理由により早期完済する方にお得なプランとなっています。

多くの人は最長35年の住宅ローンを組んでマンションを購入しますが、近年は住み替えをして住宅ローンを早期完済するケースが見られます。

東京都心を中心に不動産価格が高騰しているため、永住志向よりも資産売却を視野に入れたマンション購入者が増えているようです。
実際に、物件を購入した住まいサーフィン会員にアンケートを取ったところ、約60%の人が「いずれ住み替えを考えている」と回答しています。

また、手元の資産や退職金等を用いて早期に完済するケースも少なくありません。

従来の住宅ローンであれば、住み替え時に多額の初期費用がかかりますが、「借入時負担ゼロ型」では初期費用負担を抑えることができます。
住み替えや資産売却でキャピタルゲインを狙う人にとっても、支払総額を抑えられる魅力あるプランです。

ただし、従来の住宅ローンに比べて金利設定が高いことから、月々の返済額が高くなりやすくなるデメリットがあります。
このプランを検討する場合は、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。

次に、ネット住宅ローンの手続きの流れやメリット・デメリットを解説します。

4. ネット住宅ローンの申し込み手順とメリット&デメリット

みずほ銀行では、店頭で手続きができる住宅ローンと、店頭に向かうことなくローン契約が完結するネット住宅ローンを提供しています。
ここでは、ネット住宅ローン契約の場合、どんな工程を踏むのか、そのメリットやデメリットもご紹介します。

ネット住宅ローンの手続きの流れ

24時間いつでもAI事前診断にて事前審査が可能です。

ネット住宅ローンの手続きの流れ

ネット住宅ローンのメリット

  • ● 店舗に向かわずに、住宅ローン手続きが完結する
  • ● 契約がネット上で行われるため、印紙代が不要
  • ● 借入者専用に担当者によるメッセージ機能や電話を使ったサポートが受けられる

ネット住宅ローンのデメリット

  • ● 電話でのやりとりや書類の送付に時間がかかり、本審査が遅いことがある
  • ● 個人の事情は反映されにくい

このように便利なネット住宅ローンにもメリット・デメリットがあります。
ネット住宅ローンは金銭的・労力的にメリットが多いものですが、急いで物件を購入したい人には少々リスクがあります。
個人的な事情のある人は、店頭での手続きにするなど、臨機応変に対応すると良いでしょう。

次に、みずほ銀行のデメリットをチェックしてみましょう。

5. みずほ銀行の住宅ローンのデメリット

大手メガバンクとしての信頼と安心感、ネット銀行並みの低金利などメリットが多いみずほ銀行ですが、注意すべき点も存在します。
デメリットを知り、リスクを回避しましょう。

通常の融資事務手数料が高い

基本的な融資事務手数料は定率型住宅ローンの場合、融資事務手数料が借入金額×2.2%(税込)かかります。
例えば5,000万円を借りた場合、事務手数料は110万円です。借入金額が大きい場合は、事務手数料だけで200万円近くかかってしまうことも。

諸費用を抑えたいという方に向けて、定額型住宅ローンを取り扱っている金融機関をご紹介します。

定額型住宅ローンを取り扱っている金融機関と事務手数料(例)

楽天銀行:33万円

イオン銀行:11万円

ソニー銀行:4.4万円※1
※1:ソニー銀行は「住宅ローン」という名前の商品の場合は定額型

楽天銀行以外の2銀行は、定額型と定率型どちらか好きな方を選ぶことが可能です。ただ、定額型の場合は定率型よりも金利は少し高くなります。

みずほ銀行では前項でご紹介した手数料がかからない「借入時負担ゼロ型」住宅ローンを取り扱っているので、借入時の初期費用を抑えたい方や早期完済を視野に入れている人は、こちらを検討するのも良いでしょう。

ネット住宅ローンは審査が厳しい

店舗に出向く必要がないインターネットを利用したネット住宅ローンですが、便利な反面、審査が通りにくいデメリットがあります。
契約者本人の属性を審査する基準が厳しめなのはもちろんのこと、住宅ローンの担保となる購入物件の審査基準も厳しく設定されています。
ネット住宅ローンは、店頭で手続きするよりも審査が通りにくいので注意が必要です。

審査結果により金利が変わる

みずほ銀行の住宅ローンは、低金利を提供していることが魅力ですが、引き下げ金利に幅があります。
みずほ銀行の変動金利表示によると、0.375%~0.825%(2024年10月1日時点)となっています。

みずほ銀行では、金利タイプとして「全期間重視プラン」と「全期間固定プラン」の2タイプが用意されています。

全期間固定プランは、基準金利からの引き下げ金利が決まっているため、ローンを検討する際に適用金利が分かります。

一方、全期間重視プランは引き下げ金利に幅があり、どれほど引き下げられるかは審査結果次第となります。
審査結果によっては、低金利にならない可能性があります。必ずしも最優遇金利が受けられるとは限らないことを念頭に置いておきましょう。

6. みずほ銀行の住宅ローンはこんな人におすすめ

各金融機関には、それぞれのメリットがあり、どの住宅ローンを選べばいいのか悩むことでしょう。
最後に、みずほ銀行の住宅ローンにどのような人に向いているのかご紹介します。

下記が自分に当てはまる場合は、みずほ銀行の利用を積極的に検討すると良いでしょう。

低金利住宅ローンを利用したいけど、不安な人

ネット銀行は金利が安い反面、全て自分で書類を用意して手続きする必要があります。大きな金額の融資を受ける住宅ローンは不安なことが多いことでしょう。

みずほ銀行であれば、全国に店舗を設けているため、店頭で直接相談がしやすい環境が整っています。
低金利な上に、プロである担当者のサポートを受けながら安心して手続きを進めることができます。

また、店頭で相談し、担当者と人間関係を構築することで、個人の事情を考慮してくれるケースがあります。
例えば、「不測の事態にも臨機応変に対応してくれた」「マンションの仲介人との交渉に対応してくれた」など、ネット銀行の書面契約だけでは考慮してもらえない事情も柔軟に対処してくれる場合があります。

担当者の対応の良さを評価する口コミが多いみずほ銀行は、住宅ローン契約に不安な人におすすめの銀行です。

住み替えや早期完済したい人

みずほ銀行なら「借入時負担ゼロ型」住宅ローンを利用することで借入時の初期費用を抑えられるので、住み替えや早期完済を検討している方におすすめです。
子どもの成長に合わせてマンションを住み替えたい人や、近年マンションの値上がりが続いているため資産売却を検討している人などにも向いています。

また、初期費用をゼロにすることで、手元資金を他の目的に利用したい人にもおすすめです。

7. まとめ

今回の記事では、みずほ銀行の住宅ローンの特徴やデメリットについて解説しました。

みずほ銀行の住宅ローンは メガバンクの中でも低金利であり、万が一の時にも安心な団信の保証が手厚いです。
近年の住宅ローン早期完済者が多い傾向を受けて、初期費用を抑えるプランを打ち出したみずほ銀行は、お客様のニーズに応える優良な銀行といえるでしょう。

みずほ銀行の住宅ローンが気になる方は、まずはスピーディーなAI事前診断からお試しいただき、申し込みをしてみるのはいかかでしょうか。

以下の記事では、最新の住宅ローンの金利について詳しく解説しています。毎月更新しているので、最新の金利動向・推移が知りたい方はこちらをご覧ください。

住宅ローンの金利推移について解説!今後の金利はどうなる?

住宅ローンの金利推移について解説をし、住宅ローンを借りるのに相応しいタイミングについてもお伝えします。

住宅ローンは低金利が続いていますが、マンション価格の高騰は続いています。
物件価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、2024年問題による建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。マンション購入で後悔しないためには、より一層の情報収集が重要です。

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▼NewsPicks プロだけが知る「令和の不動産売買」【沖有人vs中山登志朗】
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