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分譲マンションには、どんなトイレ設備があるのでしょうか。これからマンションを購入する人の中には、このようなことで悩んでいる方も多いでしょう。
- ● モデルルームに行ったとき、どこを見ればそのマンションのグレードが分かるの?
- ● 買おうと思っている新築マンション、コストカットされていないか心配
- ● トイレのオプションにはどんなものがあるんだろう?
- ● 中古マンションの内覧に行く前に、新築の最新設備を知っておきたい
最新設備やトレンドを知っておくことで、自分の使いやすいトイレを選ぶことができます。
今回の記事では、マンションの最新トイレ設備と、気を付けるべきポイントを解説します。
目次
1. 分譲マンションのトイレ設備一覧
今回取り上げる主なトイレ設備一覧は次のとおりです。
あると便利なトイレ設備オプション
- ● リモコン
- ● オート開閉・オート便器洗浄
上記の設備や仕様について解説していきます。また、設備によっては「★」の数でグレードを表しています。
評価項目
- *コストカットされている設備
- *最近の新築マンションにおける一般的な設備
- *一部マンションで採用される高グレードな設備
- *標準仕様ではあまり見ないような最高級の設備
ただし、同じ設備でもメーカーや製品によって価格帯や品質などが大きく異なることがあります。星の数が少ないから良くない、とは限りません。そのため、星の数はあくまでも目安としてご確認ください。
2. 便器
では初めに便器についてみていきましょう。
トイレの種類は、大きく分類するとタンク式とタンクレスの2種類となります。
最近の新築マンションのトイレには、高級マンションはタンクレスやローシルエットのタンク式、それ以外ではタンク式の便器が多く採用されています。
マンションで採用されているトイレの便器は、TOTOのビルダー向けモデルが採用されているケースが多いです。ビルダー向けとは、ハウスメーカーや工務店向けの、一般向け商品から機能を絞ることで、価格を抑えたモデルを指します。
- *高機能タンクレス
- *タンクレス
- *システム型
- *タンク式
画像出典 TOTO レストルームカタログ https://jp.toto.com/catalogue/details/76/
タンクレス便器
貯水タンクが無く、水道から直接排水する仕組みです。コンパクトで場所を取らず、見た目がスマートなのが最大の特徴です。
タンク式に比べて高価格のため、主にハイグレードマンションで採用されています。
また、タンクレストイレにはメーカーの最新の機能が採用されている機種がほとんどです。節水効果が非常に高く、タンク式トイレの約三分の一の水量で排水しています。
ただし、便器と便座が一体になっているため、故障の場合など、一部の部品のみを交換することはできません。
TOTOのネオレスト、LIXILのサティス、パナソニックのアラウーノ(自動洗浄機能付き)などがよくみられます。
プレミスト代々木大山では、TOTOのネオレスト最上級モデルである、LS2(蓋の自動開閉、オート便器洗浄等の高機能付きタンクレストイレ)が採用されています。
また、プレミスト横濱白楽では、パナソニックのアラウーノが標準仕様となっています。
タンク式便器
昔からあるタイプのトイレで、タンク・便器・便座を1セットとして組み合わせている構造となっています。
便器の後ろに貯水タンクが設置されており、そこに一定量の水を貯めておくことで排水することができます。
タンク式トイレでも、システム型、ローシルエットのタンク式、オーソドックスなタンク式といった選択肢があります。
システム型
タンク部分を背面のキャビネットに収納したデザインです。TOTOのレストパルシリーズが有名です。
配管やトイレの掃除用品なども隠せるため、すっきりとした空間になり、収納スペースが豊富です。
また、タンク上手洗い器であっても、キャビネット上のカウンターに設置されることにより、デザイン性が向上します。
ローシルエットのタンク式
タンクが便座とほぼ同じ高さの、ローシルエットデザインの便器です。
タンクレスのようなおしゃれな見た目で、タンク式トイレのメリットを享受できます。
オーソドックスなタンク式
昔からあるデザインで、高さのあるタンク上部に手洗い場が付いていることが多く、手洗い場設置のコストや場所をカットできることが利点です。
TOTOのピュアレストシリーズのように、丸みを帯びたおしゃれなデザインの製品もあります。
3.手洗い器
トイレの手洗いについては、高級マンションでは広いカウンター上に手洗い器が設置されている一方で、それ以外はコンパクトな手洗い器となっています。
また、最近は坪単価の高い新築マンションであっても、設備をコストカットする傾向があり、手洗い器単体での設置が無く、タンク上手洗い器が採用されているケースも多いです。
- *広いカウンター手洗い器
- *コンパクトな手洗い器
- *タンク式便器一体型
画像出典 広いカウンター付き手洗い器:ブリリアタワー池袋ウエスト https://bt-ikebukuro-west.com/page4/ コンパクトな独立手洗い器:ブリリアタワー池袋 https://www.bt-ikebukuro.com/page8/ タンク上手洗い器:TOTO レストルームカタログ https://jp.toto.com/catalogue/details/76/
1、広いカウンター付き手洗い器
高級マンションで採用されているのは、飾り棚のような横長で広いカウンター上に手洗い器がついているタイプです。
ブリリアタワー池袋ウエストではタンクレストイレとシーザーストーン天板の手洗いカウンターが採用されています。
シーザーストーンは人造大理石ですが、天然石のような質感で、水や汚れが染み込みにくいなどの特徴があります。
2、コンパクトな独立手洗い器
ロータンク式トイレとは別に、簡易な手洗いカウンターが設置されています。
コンパクトであるものの、デザイン性が上がり、小さいこどもでも使いやすいです。
3、タンク上手洗い器
タンク式トイレ上部に手洗いが設置されていて、水を流すタイミングで同時に手を洗うことができるタイプです。
手洗い器を別に設置するコストをカットできます。一方で子どもの手が届きづらかったり、水が飛び散る点はデメリットといえます。
また、このタイプが採用されている場合は、専有部の他の設備もコストカットされている傾向がみられます。
4. トイレのオプション機能
画像出典 TOTO レストルームカタログ https://jp.toto.com/catalogue/details/76/
リモコン
- *スティックリモコン
- *壁リモコン
- *袖リモコン
上位機種では、スティックリモコンが採用されている場合もあります。
スティックリモコンとは、通常の壁リモコンよりも薄型で壁と一体化しているような、スタイリッシュなデザインのものを指します。
便器の袖にウォシュレット等のボタンがついているタイプもあります。
オート開閉・オート便器洗浄
- フタの自動開閉・オート便器洗浄付き*
- 機能なし*
上位機種では、人をセンサーで感知し、自動でトイレのフタの開け閉めと、使用後には便器を自動洗浄する機能が搭載されているものもあります。
5. マンションのトイレ設備についてのポイントや気を付けること
最後に、マンションのトイレ設備におけるポイントや気を付けることについて解説します。
省エネ性能
世界的にも省エネやカーボンニュートラルが重視されている時代であるため、省エネ性能を重視しましょう。
タンクレストイレは節水機能に優れてるだけでなく、節電機能も搭載されています。例えば、便座のフタの自動開閉機能は閉め忘れがなくなることで暖房便座の保温性が向上し、節電につながります。
メンテナンスのしやすさ
メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。
タンクレストイレは、凹凸や継ぎ目が少なく、ホコリや汚れがたまりにくいため、タンク式トイレと比較すると掃除が簡単です。特にパナソニックのアラウーノは、水を流す毎に泡で自動洗浄されるので、便器内の掃除は不要です。
一方で昔からあるタンク式トイレは構造がシンプルで、つまりや水漏れが発生した時に、自分で対応することが可能な場合もあります。しかし、タンクレストイレの場合は、構造が複雑であるため自力での対応は不可能で、トラブルが発生したときには、すぐに専門の業者に依頼する必要があります。
トイレは毎日使う場所なので、快適でリラックスできる空間にしたいですよね。
これらの点を踏まえ、ライフスタイルに合った、安心なトイレを選びましょう。
6. まとめ
今回の記事では、マンションのトイレ設備について解説をしました。
建築費や人件費が上昇しているため、新築マンションの中には設備のグレードを下げているところもあります。高い買い物だからこそ、マンションの設備についても事前にしっかり確認するようにしましょう。
新築マンションの場合は建築オプションやインテリアオプションで変更できることもあるので、検討してみてください。中古マンションについては、入居前にトイレを最新設備にリフォームするのもおすすめです。
他の場所の設備についても知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
【マイホーム購入検討者必見】7つの確認すべき場所と設備とは!?ポイントや注意点を解説!
各設備のグレードや注意点について解説します。
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