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住まいサーフィン編集部

国内最大級再開発「高輪ゲートウェイシティ」オープン前に前年祭が開催!

2024年05月16日

更新日最終更新日:

国内最大級再開発「高輪ゲートウェイシティ」のオープンが迫っています!

東京都港区のJR高輪ゲートウェイ駅の西側で建設が進められている「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」が2025年3月にオープンすることから、5月11日・12日に前年祭が開催されました。

今回の記事では、前年祭と再開発の概要、マイホームでのゼロカーボン・チャレンジについてご紹介します。

この記事の編集者

住まいサーフィン編集部

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1. TAKANAWA GATEWAY CITY まちびらき前年祭 in May


※画像 TAKANAWA GATEWAY CITY ホームページから引用

一足早く街の様子を模型で紹介!

5月11日・12日に「TAKANAWA GATEWAY CITY まちびらき前年祭 in May」が高輪ゲートウェイ駅とTokyoYard Building10階で開催されました。

このイベントは「街×ヒト×地域をつなぐ」をテーマとし、港区やまちづくりに関わる事業者と連携したコンテンツを実施し、会場では、実物の200分の1サイズの「高輪ゲートウェイシティ」の全景模型が展示され、まちづくりのコンセプトの紹介動画やドローンで撮影した完成まじかの未来の街の映像を披露する展示室が設けられました。

また、子ども向けには子ども駅長制服を着用した写真撮影会が実施されたり、高輪ゲートウェイシティ駅では港区と連携関係のある自治体によるマルシェやスタンプラリーも開催されたりと、大人も子どもも楽しめるイベントとなりました。

前年祭まで行われたこの国内最大級の再開発。一体どのようなものか詳しく解説していきます。

2. 高輪ゲートウェイシティ再開発の概要

2020年3月に開業したJR高輪ゲートウェイ駅の西側に隣接する品川車両基地跡地が再開発されます。

高輪ゲートウェイ再開発は「品川開発プロジェクト」のひとつであり、コンセプトは「Global Gateway」。

地域の歴史を継承しつつ、世界に新たなイノベーションを発信する場として再開発が進んでいます。世界と地域をつなぐ広場の整備や、国際ビジネス拠点にふさわしい多様な都市機能の整備などが行われます。

事業関係者は、品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体[株式会社JR東日本建設設計、JR東日本コンサルタンツ株式会社、株式会社日本設計、株式会社日建設]、株式会社大林組、株式会社フジタなどです。建物のデザインには、デザインアーキテクトの隈研吾氏など有名なデザイナーが協力しています。

では、再開発の詳しい概要をチェックしていきましょう。

高輪ゲートウェイ再開発計画概要


※画像 港区ホームページより引用

高輪ゲートウェイ駅前から田町駅方面にかけて4つのエリアに分けられており、それぞれのエリアで超高層ビルが完成予定です。

  1街区 2街区 3街区 4街区
建物名称 住宅棟 文化創造棟 複合棟Ⅱ 複合棟Ⅰ(North・Sourth)
敷地面積 約12,700㎡ 約8,000㎡ 約15,000㎡ 約38,300㎡
延床面積 約149,000㎡ 約31,000㎡ 約211,000㎡ 約460,000㎡
高さ 約173m 約45m 約167m 約164m
階数 地上44階、地下3階 地上6階、地下4階 地上31階、地下5階 地上30階、地下3階
用途 住宅、教育施設、 駐車場等 文化創造施設、駐車場等 オフィス、商業、 生活支援施設、
熱源機械室、駐車場等
オフィス、ホテル、商業、コンベンション、
カンファレンス、ビジネス支援施設、駐車場等
竣工予定 2025年度中 2025年度中 2024年度末 2024年度末

1街区の住宅棟は、分譲ではなく、全戸が外国人ビジネスワーカー向けの高級賃貸住宅になる予定です。低層階にインターナショナルスクールが設置され、外国人ファミリーにとって住みやすいエリアになることでしょう。

また、開発が進められる中で、明治初期に造られた日本初の鉄道の遺構である「高輪築堤」が出土し、計画が一部見直されました。一部の「高輪築堤」がそのまま残され、文化創造棟と住宅棟の間の公園の地下に国内外の来訪者が鉄道開業時のまちの歴史を知るための資源として継承される予定です。

4街区の複合棟ⅠNorth棟には、KDDI本社が2025年春を目途に移転することが決まっています。約12,000人の大移動となるようです。さらに複合棟ⅠSourth棟には、マリオット・インターナショナルの最高峰ブランド「JWマリオット」という最高級ホテルが開業予定となっています。

そして、最近話題になったJR東海によるリニア中央新幹線の開業延期。高輪ゲートウェイシティ再開発は、リニア中央新幹線の開業を見越した政府の国家戦略特区ですが、リニアの開業が2031年以降に延期されても再開発に影響はないと発表しています。※記事引用元はこちら(東京新聞TOKYO Web 2024年4月9日)です。新しい街の誕生に向けて、このまま再開発は進んでいくことでしょう。

このように高輪ゲートウェイシティは魅力あふれる再開発となっています。さらにこの再開発では社会課題解決にも取り組んでいます。

ゼロカーボン・チャレンジ2050への先導プロジェクトを実施


※画像 JR東日本ニュースより引用

「ゼロカーボン・チャレンジ2050」とは、発電事業をはじめとする事業活動に伴うCO2排出量を2050年までに全体としてゼロにするものです。高輪ゲートウェイシティ再開発では、このプロジェクトにチャレンジし、CO2排出量を実質ゼロにするため、サステナブルな環境都市づくりを目指しています。

主な取り組みがこちらです。

エネルギーマネジメント

複合棟Ⅱの地下に国内最大級の蓄熱層を導入することで、効率の高いエネルギー供給し、災害時には、蓄熱層の水を非常用水として使用することで災害が起こった際にも利用が可能です。また空調設備を運転制御する「デマンドレスポンス・ゾーン別空調管理システム」の導入により、街全体での最適なエネルギー利用を実現します。

水素地活用

エネルギー多様化にも着目し、水素利活用へも取り組み、水素をモビリティや燃料電池への活用を検討しています。また、物流においても燃料電池トラックなどを導入する計画です。

サーキュラーエコノミーの導入

本来廃棄される製品や原材料などを資源として利活用するサーキュラーエコノミーを目指します。例えば、商業施設から出た食品廃棄物を資源として再利用し、ゴミを削減すると共に、食品廃棄物から出るガスをバイオガスボイラーに使用し、その熱を給湯などに利用します。

次に、このゼロカーボン・チャレンジが今後マイホームでも行われることになります。どのようなものか見ていきましょう。

3. マイホームでもゼロカーボン・チャレンジ

国は、2025年度からすべての新築物件に対して「 省エネ基準適合義務化」すると発表しました。

省エネ基準適合義務化は、高輪ゲートウェイシティでも取り組まれる「ゼロカーボン・チャレンジ2050」プロジェクトと深く関わっており、自宅においても今後は省エネ基準が適合された建築が求められます。

省エネ基準適合を簡単にご説明すると、下記の取り組みになります。

  • ● 一次エネルギー消費量が基準値以下になること
  • ● 外皮基準の表面積あたりの熱の損失量が基準値以下になること

一次エネルギーとは、石油、石炭、原子力、天然ガス、水力などを指します。家庭では一次エネルギーを変換・加工した電気、灯油、都市ガスなどの二次エネルギーが使われていますが、計量単位がそれぞれ異なるため、「一次エネルギー消費量」という統一の単位に換算し、総エネルギー消費量を基準以下にしようという取り組みです。この取り組みをすることで、限りあるエネルギーを効率よく使用し、環境を守ります。

また、外皮とは外壁・屋根・窓などの建物を覆っている部分のことであり、それらの熱の損失量を基準以下にすることで断熱性能を高め、外気温の影響を受けにくくします。

このように住まいを省エネ基準に適合させることで、無駄にエネルギーを使わずに、暖かい住まい・熱をため込みづらい住まいを作り上げ、暮らしやすいマイホームが増えていくことになります。省エネ基準適合の義務化について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご一読ください。

しかし、現在のところ省エネ基準適合義務化は対象が新築物件のみとなっており、既存の住宅は該当しません。そこで、既存の住宅も省エネを意識し、暑さや寒さに左右されにくい暮らしやすいものとするために、国や自治体はさまざまな補助を行っています。

例えば、下記のような補助金を受け取れ、省エネ住宅へとリフォーム工事することができます。
※今年度は公募がまだ開始していないものもあるので、ご注意ください。

国の省エネに関する補助事業

  • ● 住宅エコリフォーム推進事業(国交省)
  • ● 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省)
  • ● 次世代省エネ建材の実証支援事業(経産省)
  • ● 既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省)

地方自治体の省エネに関する補助事業

  • ● 創エネルギー・省エネルギー機器等設置費助成金(東京都港区)
  • ● 太陽光発電システム・蓄電池システム設置助成事業(東京都品川区)
  • ●自然エネルギー機器導入費助成制度(東京都中央区)

上記のご紹介した補助事業はほんの一部であり、国や自治体では省エネ改修に関する事業を多く行っています。ご興味のある方は、お住まいの自治体の事業を確認してみましょう。

また、当サイト住まいサーフィンでも「補助金を活用した最安リフォーム」について詳しくご紹介しています。ぜひこちらをご一読ください。

4. 港区のマンション相場価格

最後に、今回再開発をご紹介した港区周辺の人気マンションの値上がり率や価格をご紹介します。

マンション名 中古適正価格
(70㎡)
値上がり率 竣工年 徒歩分
パークコート赤坂檜町ザタワー 32,130万円 XXXX% 2018年2月 徒歩3分
パークマンション南麻布 26,320万円 XXXX% 2005年1月 徒歩8分
レフィール南麻布 26,320万円 XXXX% 2020年1月 徒歩10分
ザ・パークハウスグラン南青山 25,970万円 XXXX% 2016年8月 徒歩4分
パークマンション三田綱町ザフォレスト 25,900万円 XXXX% 2016年1月 徒歩7分

※2024年5月16日時点の価格情報となります。
中古時価は市況により変動します。最新の数値を確認したい方は物件名をクリックし、物件詳細ページにてご確認ください。

※一部数値は会員限定公開となります。
無料会員登録ログインで数値が表示されます)

5. まとめ

今回は、前年祭の内容と高輪ゲートウェイシティ再開発、マイホームでのゼロカーボン・チャレンジについてご紹介しました。

JR高輪ゲートウェイ駅周辺の街がどのようなものになるかご想像いただけたのではないでしょうか。

また、ご紹介したゼロカーボン・チャレンジに関わる「省エネ基準適合義務化」により、省エネ住宅にご興味がわいた方もいらっしゃるかもしれません。

2025年4月から、すべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されます。一定以上の省エネ性能は保障される一方で、価格が心配という方も多いのではないでしょうか。住宅価格の高騰は今後も続く見通しです。
また、住宅価格の高騰以外にも、将来の金利上昇、建築費高騰、人口減少といった不安要素は多くあります。住宅購入で後悔しないためには、やはり情報収集が重要です。

とはいえ、どうすれば良いか分からないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、当サイト住まいサーフィン代表の沖有人が過去に出演した動画メディアです。住まい選びの参考になるので、是非ご覧ください。

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▼PIVOT 5年後、都心のマンションはどれだけ値上がりするのか?
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例えば、新築マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

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  • ● 「万が一売ることになっても、売却額より住宅ローン残債の方が多かったらどうしよう。売却時点の予想利益が分かったら良いな」

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また、中古マンション購入検討中の皆さんは、こんな経験はないですか?

  • ● 「スーモ等で見つけた物件が6,000万円で売出されている。この駅でこの価格少し高い気がするけど、本当に適正な価格なのだろうか?」
  • ● 「適正な価格(沖式査定額:5,400万円)が分かれば、指値(値下げ交渉)を入れて、自分の予算内である5,500万円で強気に交渉出来るのになあ。。」
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