最近、着工統計というデータを分析していたら、分譲マンションの立地は急速に郊外化していることが分かりました。
着工時期と分譲時期を比較すると、分譲時期の方が平均して半年程度遅いので、着工統計は先行的な指標と言えます。
先日の地価調査にあったように、都心部の地価は前年比20%以上上がっているところもあり、マンション用地で見るとそれ以上であると想像されます。その理由は、地価調査の定点観測ポイントは敷地がマンション用地より小さく、大規模用地の稀少性とは異なるためです。
また、着工戸数も減少しています。用地不足と地価高騰により、分譲マンションが建ちにくい環境になってきたと言えます。
この秋は最後の旧価格販売時期に相当します。これまで駆け込みを促したことがない私ですが、今回だけは少し焦った方がいいと思います。
[第92号]ドーナツ化現象(9/20)
2006年09月20日