路線価が発表され、東京都は平均で5.5%上昇となった。
上がっているところの実勢は発表以上なので、どのエリアでも上昇率を2倍した程度だと考えると分かり易いかもしれない。
前年と変わらないエリアは上がっていないものの、10%上がっているならば実勢は20%という具合だ。
マンションにおいて、土地価格は事業費の約半分なので、10%上昇すると、マンション価格は5%程度高くなる。建設コストは地価が上がった分抑え様とするため、マンション価格は地価ほどは上がらないと考えてもらえれば少し安心かもしれない。
バブルの時には、地価の急激な上昇から、購入層が減少したことから、設備・仕様も地価同様のバブルとなった。現状はそうではないだけに、仕様を落とし過ぎてはいないかが重要なチェックポイントになる。
不動産価格の上昇の波は金融からの引き締めがない限り、当分は続きそうな状況なので、これまで書いてきた物件の選び方を参考にして欲しい。
[第87号]路線価上昇5.5%(8/8)
2006年08月08日