福島県では毎月3000人が住民票を県外に移している。
実際の移住はこれをはるかに上回る数字と想定される。
宮城・岩手が既に流出が止まって久しいことから、原発事故の問題が主因と考えられる。
千葉県で人口が純減したのは、福島の問題と相似形をなしている。
東京を中心とする首都圏は日本の中心で他の都市を圧倒して人口を集積させてきた。
しかし、その傾向には明らかに陰りが見られ、今春の人口流入は震災直後の昨年を下回ると想定される。
西日本から見ると、首都圏は東日本と位置付けられていると認識すべきだ。
原発の問題に終止符が打たれない限り、これまでの様な集客力は期待できない。
人口動態は累積なので「ゆでガエル」のように気づくのが遅れがちだ。
不動産では流動性が落ちる(売却できなくなる)ことが非常に問題になる。
ホットスポット問題はピンポイントで頻発している。
情報に敏感になるだけでなく、最悪の事態も想定して持家購入を考えたい。
[第330号]「首都圏は東日本である」(1/24)
2012年01月24日