今回の震災は分譲マンション販売においても、多大な影響を及ぼします。
メディアでは好調になってきたマンション販売に影を落としかねないと言われていますが、これは景気悪化との連動や家を購入するマインドの減退が顕在化することになります。
これ以上に問題なのが、引き渡しを確約できないということです。
既に青田で買われた方は竣工を首を長くして待っていると思いますが、施工の延期がやむなしという状況にあります。
理由は聞いているだけでも様々ですが、代表的なものは以下です。
・建設会社が東北への応援のために人工や資材を建築中物件に割けないケース
・物流が滞るために、ミキサー車などが運行できないケース(これは解消されつつある)
・一部のパーツが被災の企業から入らず、代替に時間がかかるケース
何か1つの資材が足らないために、竣工しない、引き渡しできない、となると天変地異とはいえ、売主も買主も困ります。
こうした事態で、契約を控える売主が増え、販売期間を延期したりすることになります。
現状把握が難しいために、竣工時期を確約できず、意思決定ができなくなっています。
購入者側としては、今回は少し気長に売主側の対応を見守りながら、購入検討することをお勧めします。
特に竣工時期について、買主以上に売主は慎重なので、確認を取りながら、進めて下さい。
売主の対応能力の差も歴然とする時期でもあるので、当事者意識だけでなく、別の視点でとらえると学ぶことが多いと考えます。
[第283号]震災の影響はもちろんマンション販売に影響する(3/25)
2011年03月25日