山口県や福岡県では大雨による災害に見舞われ、多くの死者・行方不明者を出しています。
先日聞いた話で、内覧同行した方がいの一番に避難経路をデベロッパーに尋ねたそうです。
住まいの最も基本的な機能である災害に対する安全性は、命に関わる問題です。
立地として災害の危険性はどの程度か、災害に対して耐久性のある構造であるか、災害が起きても安全な設備水準か、そして安全に避難できるか・・・どれも欠かすことができません。
「土地のグランプリ」というムックにデータ提供する際に、町の標高データを入れました。
高級住宅地は標高が高く、安定した地盤の上に存在するケースが多いからです。
これは長年の災害に対する日本人の知恵なのだと思います。
マンションを購入する時にまず先に安全性を気にしてチェックする人はほとんどいないでしょう。
そうした安全性は所与のものとして、考えるのは当然のようにも思えます。
モデルルームが気に入り、価格が折り合い、設備や共用部に付加価値を感じて購入検討に入るのが一般的であることが現実です。
但し、購入を前向きに検討し始めてからは、日常的な人の動線や緊急時の動線をチェックしなければ、「こんなはずじゃなかった」では遅過ぎます。
最終的なチェック項目として忘れない様にして下さい。
[第209号]災害に想う(7/27)
2009年07月27日