最近、コンパクトマンションが増えて、デベの新規参入の話が多い。
コンパクトマンションとは30-50㎡の面積帯と定義されることが多い。
これが増える時は単価が高いために、面積を小さくして、分譲価格を抑えるデベの意向が強い。
コンパクトマンションは値下がり必至なので、私は薦めていない。
なぜなら、新築の時は土地代+建築費+利益が分譲価格となるが、
中古になると、利回りで取引される。
つまり、賃料がいくら取れるかが問題で、月10万円、年間120万円で、
分譲価格が3000万円なら、表面利回り4%になる。
表面は最低でも6%を下回る買い手はいないので、120÷6%=2000万円となり、
1000万円値下がりし、いきなり大損する。
(投資用で儲けるなら、所得税が重たいので、表面で9%欲しい)
こんな商品を売っているけど売れないから、先日業務停止命令を受けた会社が出たりする。
電話営業で、国民生活センターへの苦情も非常に多い。
説明をよく聞けば分かるが、資産インフレが起こらない限り、絶対に儲からない。
最近、分譲マンションプロジェクトが年末から一気に増え、うちにも相談が来るが、
コンパクトははなからお断りしている。
損をさせることが分かっている欠陥商品の片棒を担ぐつもりはない。
他人の資産形成で恨まれるようなことは真っ平御免だ。
もし、コンパクトマンションが欲しいなら、中古を買うに限る。
[第277号]コンパクトマンションに注意(2/1)
2011年02月01日