沖有人のコラム 不定期
沖 有人

[第365号]「企業ブランドを作る意味はない」

2012年10月29日

マンションにおいて新聞や雑誌でブランドの認知度調査を行っているが、ほとんどの会社はブランドの名前の認知さえされていない状況にある。
購入予定者は大手の一部を除いて、ブランド名など関知していない。
ブランドは認知度が一定の割合に達しないと、付加価値が付かない。
そう考えると、ブランド広告を打つのは上位の数社にとどまるべきだ。
それ以下は、ブランド広告は効果のないコストアップに繋がるだけだ。

購入者の物件選びは、売主ではなく、物件毎に考えるのが原則となる。
確かに、ブランドが確立している売主の方が、商品企画も的確な可能性は高い。
しかし、当たりはずれが少ないとは言い切れないことは理解しておいた方がいい。

デベロッパーは立地からターゲットを設定し、それにあった商品企画にする。
物件毎に明確なコンセプトの元に、それに合う物件名にした方がいい。
成功事例としては、長谷工施工の物件やプロパストという会社が物件毎に名前を設定していた。
ブランドよりもこれを忠実にやることの方が、売主にとって「売れる物件」になるし、買主にとって「購入すべき物件」になる。

この記事の編集者

沖 有人

住まいサーフィンを運営するスタイルアクト株式会社代表取締役。 マンションに関連するベストセラー作家。テレビ出演多数。マンション購入の動画講座を無料公開している。

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