「これまでの供給が多過ぎた。供給は半減する」という話しをする人が増えてきた。
そう言いたくなるだけの需要の冷え込み具合いなのだろうが、あまり信憑性はない。
この価格水準で行けば、半減してもおかしくないが、土地の仕入れ価格は既に大幅に下がってきている。
建築コストも2~3年前では考えられない水準ではあるが、今後下がらないという確たる理由などない。
シティタワー品川に見たように、価格が下がれば需要は喚起される。
2~3年後に出てくる物件が価格調整されていれば、買えずに溜まった需要はまた放出されるだろう。
不動産のリスク管理の要諦は、長期でものごとが考えられるか、それだけの準備や資財があるか、ということなのだと思う。
当事者としての熱い気持ちと客観視する冷めた気持ちの両方を併せ持って購入に臨んで欲しいと願っている。
[第172号]供給戸数が半減する?(9/30)
2008年09月30日