200年住宅は耐久性の高さから少し価格が高くなりがちだが、これを購入し易くするために住宅金融支援機構が50年ローンを仕組み作りをするという話しがある。
記事を読んで首を傾げるのは、ローン期間が長くなれば金利総額の負担が重くなると言うことだ。期間はどうあれ、元利金等になるので、最初のうちは金利ばかりを払うことになり、元本はほとんど減らない。ローン返済者の多くが早期弁済をしているのに、逆行した政策のように思う。
そもそも200年住宅は必要なのだろうか?不動産という資産を購入者が亡くなった以降も何らかのコミットをするように購入当初に迫るのは非常に違和感がある。
一足飛びに200年住宅ではなく、まずは中古流通市場を欧米並みに流通し易い環境つくりをすることが先だと思う。そこで取引価格に透明性が出てくれば、再販価格を基に高耐久性住宅の評価と組み合わせた政策が取れるように思う。その一例は、リバースモーゲージであったり、フランスで行われているビアジェなのだと思う。
http://www.for-rent.jp/words/wd0928.htm
まだ、日本の不動産市場は新築偏重で、遅れているのが非常に残念である。
[第182号]50年ローンに思う(12/9)
2008年12月09日