団塊ジュニア世代が30代前半にあり、潜在的なマンション購入者は2010年までピーク期を迎えている。こうした時期に価格が高くなることは(それに因果関係を持たせるアナリストもいるくらいである)巡り合わせが悪い。
結婚や出産の多い時期に持家取得ニーズが高まるが、これは言い換えると、世帯人員が多くなると負債(資産)が増えることを意味している。これをネガティブに考えてしまうと、貸借対照表(資産も負債も)が膨れることに二の足を踏むことになるが、考え方を変えてキャッシュフローに着目すると、現在の賃料や面積と比較してどうかという問題になる。
私は結婚することや子どもを授かることと同様に負債も勲章のように思っている。その際にはキャッシュフローを精査することに注意を要するが、そうしたリスク管理ができるようになることは誇るべきことだと思う。
[第130号]負債かキャッシュフローか(9/5)
2007年09月05日