今週号の日経ビジネスの特集「アベノミクスで買うべき場所」で協力しています。
その関係で、先週金曜日のBS放送の日経プラス10に25分ほど出演をしました。
その中でも説明していたことは、アベノミクスで不動産が値上がりすることが予期されるので、どこで値上がりするかを当てるものです。
過去のデータから資産インフレで値上がりした場所とその度合いから法則性を見つけて、各駅の係数を算出しています。
本誌では駅数を限定していますが、準備が出来次第、住まいサーフィンでも全駅について限定公開しようと思います。
結果は、中古価格相場に連動するというもので、価格が高い場所の方が稀少性の高さから値上がりしやすい傾向にあります。
本誌でもうひとつ重要な分析をしています。
P.37の2つのグラフで、2002年に表面利回りの高いところは不動産価格が高騰しました。
このため、2008年には首都圏のどこでも表面利回りは5%前後に収束しました。
単純に、「利回りはもう意味がほとんどない」と考えてもらっていいです。
上記の動きを解説すると、不動産の評価手法が取引事例比較法から収益還元法に変わる中で、このギャップを埋める裁定取引が働いた格好と言えます。
では今後はどうなるかというと、値上がりしやすいところが分かった今、そうしたエリアから価格が動きます。
日銀総裁の任期は5年でインフレターゲットは2%なので、平均10%上がるとすると、30%上がる場所が出てきます。
価格が大幅に高騰する前がチャンスなので、「この1年が勝負」と考えた方がいいでしょう。
※TV後日談はFacebookで。
[第395号]「今週の日経ビジネスとTV後日談」
2013年06月10日