世界的に不動産屋は3大信頼のおけない商売相手と言われる。
ちなみに、証券会社と中古車屋が残りの2つを占める。
なぜそうなるのかは、1つはフィー体系である。
成約ベースでしかお金が取れないので、どうしても成約確率を上げる手法ばかりに走る。
それが押し売りだったり、急かせたり、場合によっては嘘をついたりということになる。
もう1つの理由は、顧客に問題があると思っている。
このフィー体系の中で、不動産屋の正当な対価を無視した、
短期的に自分だけが得であればいいという行動様式は
良質なサービスへのインセンティブを削いでしまう。
例えば、仲介料を削減しようとする抜き行為や
意図しないまでも別の業者への飛び込みなど、
一般顧客はビジネスマナーを守れない人が多い。
それに加えて、優柔不断で、判断力が乏しいとなると、
不動産屋は不必要なグリップ行為をせざるを得なくなる。
まずは、顧客としてのリテラシーとマナーを上げることが
いいサービスを受けられる第一歩だと思う。
そうした成熟した顧客は売買において、不動産屋を味方に付け、
いい取引を実現することができるケースが非常に多い。
まずはその辺の教育から始めないとWIN-WINの関係は築けないと考える。
[第419号]「不動産屋を悪者にした2つの根源」
2014年04月29日