最近、賃料の安いファミリー賃貸が散見されるので、賃貸住宅市場の現状に言及します。
賃貸住宅市場はリーマンショックを境に、都心部の高額賃貸住宅の需給が緩み、まずは礼金が、次に賃料が下落しました。
この状況は玉突きで低額の住戸にもある程度波及し、現在の賃料水準はミニバブル前の水準に戻ったというのが実態です。
ここからもう一段下げるかは、景気や所得などの動向次第ですが、下げ局面は一旦終了しそうな情勢です。
まずは、2006-08年に新規で賃貸住宅に移転された方は更新時の賃料を下げるか、礼金などの一時金も少なくなったので引っ越すか、の選択も一考です。
一時金減少の中、最近では仲介手数料無料の物件検索サイトもあるので、同じ物件でも賃料1か月分支払いが変わってきます。
次に、物件を探すならファミリー賃貸は面積が大きい分、賃料も値が張ってしまうものですが、最近は諸般の事情で相場よりも割安の優良物件が出てきています。
例えば、アパートメンツ勝どき(東京建物)は礼金を考慮しても周辺相場よりも3割ほど安くなっています。
http://www.a-tower.jp/
この他、ブローテ大倉山は子育てマンションを謳い、賃料も10-15%相場よりも安く、人気で募集を止めたくらいです。
新築・中古マンション価格が上昇基調なのに対して、賃料は緩んでいるので情報アンテナを張っておくと、数年間リーズナブルな賃貸で過ごして、分譲価格が下げてきた時に購入するというのも選択肢だと考えます。
[第265号]ファミリー賃貸という選択肢(11/2)
2010年11月02日