5000万円で購入した新築マンションは、いつまでも5000万円の価値ではない。
10年後に4000万円、20年後に3000万円になっている可能性が最も高い。
10年で住み替える割合は首都圏の郊外で20%、都区部は35%にのぼる。
20年で約半数が住み替えてしまい、新しい人たちが入居してくる。
つまり、10年後・20年後に住み替えて来た方は、4000万円、3000万円で買っている。
新築マンションを購入した人の年収が800万円だったとしよう。
時を経て、年収が1000万円になっているとする。
しかし住んでいるマンションは価格が下がってから引っ越してきた人が大多数を占めていたら、どうだろう?
これは多くの方から聞いた体験談だ。
最近、共用廊下に私物を出しっぱなしの人が多いとか、
管理規約で禁止されているベランダのふとん干しが絶えないとか、
最近、ゴミ置き場がだんだん荒れてきたとか、
共同生活をし、管理組合を結成しているがゆえに、
生活マナーのレベル感の違いはストレスになる。
こうしたことが「気にならない」人もいるし、「我慢ならない」人もいるだろう。
分かっておいてもらいたいことは、一般に年齢とともに年収は増えるが、マンションの価値は下がっていくという実態である。
住み替えることも1つの選択肢であると認識してもらいたいので、敢えて問題提起をした次第です。
[第397号]「住み続けるデメリット」
2013年06月20日