物件検索サイトに掲載されている物件価格は、うちの自宅査定結果よりも平均10%割高であった。
でも、「高い」と思う勿れ。
本にも書いたように、売り出し価格と成約価格は平均6.4%乖離する。
つまり、実態は値引いて買っているので辻褄が合う。
10%と6.4%の乖離理由は、こうだ。
明らかに割高なものは成約するわけもなく、売出価格を下げることになる。
その平均値がこの差3.6%に相当する。
では、売り出されているものはどんな分布になるかというと、
売出時点で割安な物件数が15%で、残り85%が割高となる。
割高の約半数が10%以内の割高度なので、この辺の価格帯が取引されやすい。
最も安いのは20%位割安で、最も高いのは50%割高なんてものもある。
その差は約70%で、雲泥の差になる。
何も知らないと高値つかみすることになりかねない。
最後に教訓を言っておこう。
「取引を始める前に、必ず住まいサーフィンの自宅査定は試そう。
その上で、実際の購入・売却の際には、仲介会社に成約事例などをもらい、再査定をしてもらおう」
時価はばらついているサンプルの平均値でしかない。
取引事例は上下±10%に分布する。
だからこそ、売却のミカタのような売り手専門の仲介業者は+10%を狙えるのだ。
サービスを使い分ける賢さが必要だということだ。
[第394号]「中古の売出価格は平均10%割高」
2013年06月03日