最近、建築コストが上がっているので、これの裏を取るべくいろいろ調査していて分かったことが、土地価格が意外に上がっていないことである。
土地価格は上がっているのは事実だが、同じ最寄り駅内においては比較的安い土地を購入していることが浮かび上がってきた。
不動産業界の隠語で言うと、「地ぐらいが低い」と言われる。
たとえば、崖下・高速道路脇・工場地帯など住宅地として優れない場所である。
そうした場所は同じ駅徒歩5分であっても当然資産価値は違ってくる。
昨年売れ行きの良かったマンションの多くが駅近1・2分だったのは、購入者側の目が肥えているのも一因なのだと思う。
建築費高騰の折、条件の良くない土地を安く仕入れて、分譲価格を抑えたい事業者に対して、購入者側としては「手頃価格であっても所有するにふさわしくない場所は買わない」という態度をとることが必要のように思われる。
[第148号]ミクロ立地に注意(2/5)
2008年02月05日