参院選の争点が消費税になったが、過去において消費税により駆け込み需要が殺到したことがある。
1996年当時の販売物件は消費税が3%から5%に上がることで(マスコミが煽るからいけないのだが)多くの人が購入申込みをし、倍率がつくのが当たり前の状況になった。
この消費税、人生最大の買いものである持家は個人にとっての税額としては最大になることは疑いの余地はない。
但し、消費税は土地には掛からないため、分譲価格-土地代≒建築費にかかる。
分譲価格4000万円のうち、土地代2000万円に残り2000万円なら、2%アップは消費税額は40万円ということになる。
確かに大きな数字だが、数十万円は分譲価格の変動に比べたら少額と言って差し支えないだろう。
私がデベなら、消費税率の切り替わる時期なら、価格を高く設定する。倍率が付くようでは要は価格が安過ぎることの証しだからだ。
また、駆け込みが起こると、反動の需要減も起こる。
翌年は1997年のように閑古鳥なので、価格は安くならざるを得ない。
ゆえに、消費税は2%程度の違いなら駆け込むのは愚かで、端的に損することになるであろう。
ちなみに、一時期高かった建築コストはかなり安くなった。(建設物価 下記参照)
http://www.kensetu-navi.com/bunseki/shisu_kentiku/doukou/201006.html
リーマンショック前は世界的にバブっていて鋼材などが世界的に高騰したためにこのようになった。
土地代も安ければ今分譲される物件の価格も値ごろだったかもしれないが、建築費もこうした指標があるので、参考にして欲しい。
[第252号]建築コストと消費税(7/13)
2010年07月13日