デベロッパーの破綻が相次ぐと、その余波を建設会社が受けることになる。
建設会社へのデベからの支払いは、着手や中間でもらえる金額はわずかで竣工までほとんどを持ち越されて、持ち出しが発生する。
残戸が発生していると購入者の住宅ローンのお金も入ってこないので、わざと完工させなかったりと支払いが先に延びることも多い。
こうして、デベの余波をもろに受けると、中堅以下の建設会社は厳しい。
自分が購入しようとしている建築をどの会社が行い、その財務体質や施工能力を見極めることは最低線やっておいてもらいたい。
建設会社が竣工前に飛んだ物件はバックアップゼネコンがあったとしても、施工品質のリスクは通常より大きいので注意が必要だ。
こうしたリスクを最後は入居者が被ることになるので、自己防衛意識を持って持ち家選択をしてもらいたいものである。
[第162号]ゼネコンの体力(7/8)
2008年07月08日