デベロッパーの2006年度決算は好調で、地価のインフレによるところが大きかったようです。地価は上がる時もあれば、下がる時もあり、それを乗り越えるための体力や知力が必要なのは言うまでもありません。
しかしながら、過去こうした波に飲まれた会社は数知れず存在し、再生企業になった大手デベも記憶に新しいところです。
秋には地価が下がるなどという雑誌記事の信憑性はないものの、いつかは下がることになるので、その際には通称「ババ抜き」「高値掴み」の会社が出て潰れるところも出てくるでしょう。
先日、金融機関の人と話をしていたら、「デベは可哀相な業種」と話していて、その理由として、どんな状況でもお金を借りて土地を買って一定量供給していないと潰れてしまうのでやめたくてもやめられないから、というものでした。
売主の選別が重要なだけでなく、自分が高値掴みにならないように気をつけて下さい。
買主は買わないという選択肢もあるのですから。
[第124号]可哀相な業種(6/26)
2007年06月26日