来年春くらいには、土地値の安くなった新築マンションが出始めると以前書いたが少し怪しくなってきた。
販売状況はやや改善とはいえ、供給が相当に抑えられている中なので、絶対数で多く売れているとは言えない。
秋に出るはずの物件が先送りされるものが多く、まだまだ高値で買った土地の処分は進んでいないのが現状である。
こうした先送り物件が増えると、価格が下がり難くなり、供給の回復も見込めない。
価格調整時期はずれ込んで、来年春よりもかなり後になりそうな気配である。
これに対して、土地の購入から販売までの期間の短い分譲戸建は、損切りもしながら在庫が減少し、価格の調整スピードは分譲マンションより早い。
現時点でコストパフォーマンスだけ考えるなら、戸建や中古マンションが新築マンションを上回ることが多くなる。
このような状況下では、供給の少ない新築マンションだけでなく、中古マンションや戸建も視野に入れることが賢明であろう。
[第223号]価格高止まりは続く(11/10)
2009年11月10日