4月の住宅着工が発表され、分譲マンションは大きく伸びた。しかしエリア詳細を見ると、都区部に67%が集中するという状況で、一極集中と言ってもいいであろう。
こうなるのも、開発資金が郊外部ではつかないのが原因で、当分変わらないであろう。
そしてたとえ準郊外であっても駅からは遠くない物件が多いことが予想される。
このように分譲マンションは都区部に偏在する状態になっており、中には価格の安いものもある。
分譲戸建はと言うと、郊外でマンションが建たないので、その土地をパワービルダーを中心に戸建開発しており、以前の駅徒歩20分などより、(元々マンション立地なので)駅に近い物件が多い。
一方、賃貸はと言うと、高額賃貸市場がリーマンショック以降崩れ、その影響が賃料の安い物件に玉突き現象を起こしている。礼金は取れて1ヶ月、更新料がなくなる物件も増え、賃料も緩やかながら下がった。新築物件に到ってはフリーレントが数ヶ月つく住戸は珍しくない。
こうして、見ていくと収入の安定している人にとっては、「今は引越し時」ということが言える。それも都心回帰や駅近といった立地にこだわった住み替えを考えてみてはいかがだろうか?
その際、新築分譲マンション、中古マンション、分譲戸建、賃貸などをいろいろ見ていくと、思わぬ掘り出し物に巡り合える可能性が高い。
精力的に動くには「チャンス」である。
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この本文とは特に関係ありませんが、「櫻井幸雄氏のマンション市況と狙い目マンション」始めました。GWにマンション巡りをしていた住宅ジャーナリストは櫻井さんしかいなかったそうです。市場の胎動が感じられるその内容はこちらです。
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