新築分譲されながら、築1年が経過し、中古となった未入居物件を「新古物件」と呼ぶことがあります。
新築物件が都心で少なくなっていることは以前に書いた通りですが、ここで再び検討の余地が出てくるのが、こうした新古物件で、大規模マンションが比較的多くあります。
築1年以上だから、通例では中古ですが、未入居なので、新築同様であることが最大のメリットでしょう。
但し、注意点がいくつかあります。
まず、適正価格を見極めて価格交渉することです。適正を調べるには、既に中古で転売した(もしくは、している)価格水準をなるべく数多く把握しましょう。これがマーケットの実勢なので、これに準じて考えることにしましょう。
次に、物件の状態をよく見ましょう。建築中に売れ残りが顕在化すると、工事費を削り始め、出来上がりの仕様が落ちていることがあるので、注意が必要です。また、クロスなどが陽の光でやけて変色しているようなこともあるので、価格交渉と合わせて、「値引けないなら、クロスを張り替えて」もらうと言った余地が売主側にはあります。(値引きはできないが、販促費は予算があるなど)
こうしたことを実践すると、納得の行く購入に近づきますが、反感を買いたくもないので、やる時は私が書いていたからとは言わずにやって下さいね。
[第66号]新古物件の価格交渉(2/15)
2006年02月15日