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- 京都府京都市左京区の特徴
平安京の東、御所の左「さきょう」、東山文化を象徴する「銀閣」の地
左京区は京都市の東北部の大部分を占めている広大な面積の行政区だ。同区の面積は246.77平方キロメートルである。南北に長く、面積は京都右京区に次いで市内11区中2番目、大阪市全面積よりも広い。
左京区の“左京”とは、天皇の在所である御所から見て左側ということ。御所で天皇は南を向いて高御座に座っていたので、平安京の東側を左京という。
東は滋賀県大津市に接し、西は北区、上京区、中京区、南は東山区と山科区に接する。北は京都市の最北端で、滋賀県高島市朽木に続いている。同区は高野川・鴨川水系、桂川水系、安曇川水系の3つの流域に大きく分かれる。地理的な特色からは都市市街地的な文教地区・住宅地の南部、市街地と農村地が交錯する中部、純粋な農山村の北部に大別される。岩倉地区など北部地域は市街化調整区域に指定されているため、高層建築などの大規模開発が制限されている。
京都府・京都市左京区のマンション
2018年、京都府・京都市左京区で販売された新築マンションは5戸。2018年に販売した新築マンションの価格相場は不明で、中古マンション相場価格は1960万円~8260万円だった。
2019年1月現在、左京区の人口は、15万5221人。総世帯数は7万8891世帯。
豊かな文化財・歴史遺産、史跡・名勝の宝庫
1889年(明治22年)の市制施行後、1918年(大正7年)に愛宕郡白川村、田中村、下鴨村が上京区に編入され、1929年(昭和4年)に左京区はこれらの地域を中心として上京区から分区して成立した。1931年(昭和6年)に北部の愛宕郡の一部を、1949年(昭和24年)に愛宕郡の残りの全てを編入、1957年(昭和32年)に北桑田郡の一部を編入して現在に至る。
左京区東山の山麓には、室町時代後期に栄えた京都東山文化を代表する建築と庭園を有する慈照寺(銀閣寺)や南禅寺、賀茂御祖神社(下鴨神社)など国の史跡・名勝に指定された有名な社寺、国宝や重要文化財が数多くある。とくに賀茂御祖神社(下鴨神社)と慈照寺は世界文化遺産にも登録されている貴重な文化財だ。
また大文字・妙法の送り火、花脊・広河原・久多の松上げ、久多花笠踊、鞍馬の火祭などの伝統芸能・祭事が多く、国や市の無形民俗文化財となっている。
東部には広大な敷地を誇る三千院があり、四季折々の美しい景観を愛でる参拝客で賑わう。
教育機関、文化・学術機関施設が豊富な行政区
区南部には有名な平安神宮があり、岡崎公園一帯に美術館、京都会館、国際交流会館、琵琶湖疏水記念館、図書館など文化・学術に関連する施設が集積する。地下鉄北山駅付近には植物園、資料館、京都コンサートホールなどが立地。京都府立大学、京都大学、京都工芸繊維大学など、あわせて6大学が区内に点在する。この大学数は市内最大。
左京区は“学生のまち”でもあり、留学生も非常に多い。区内に住む外国籍市民の国籍数は80カ国を超えるという。同区には国立京都国際会館が立地しており、左京区は京都市内でもとくに国際性が高い行政区だ。
左京区は京都府における北陸への玄関である。旧くから「鯖街道」と呼ばれる海産物の運送ルートが何本も走っていた。現在でも国道367号が走り、京都と福井県を結ぶ主要幹線となっている。
鉄道は1989年(平成元年)10月に開業した京阪鴨東線で、区内全域から大阪方面へのアクセスが良くなった。1997年(平成9年)6月には京都市営地下鉄烏丸線が延伸し、国際会館駅が開業。京都市中心部および近鉄京都線沿線と結ばれた。