04.モデルルームチェックポイント4か条!

モデルルームでは最新設備や豪華な家具に目がいってしまい、何をどう見ていいのかわからない―そんな方にむけて、最低限ここだけはチェックしておきたい4つのポイントをまとめてみました。

モデルルームチェックポイント4か条

その1 「床と天井」の構造を意識すべし! その2 「日当たり・抜け感」「窓ガラス」をチェックせよ! その3 部屋の見栄えは「柱と梁」が決めると心得よ! その4 「外廊下or内廊下」自分の好みを知るべし!

その1「床と天井」の構造を意識すべし!

まず何といってもはずせないのが、床と天井の構造です。現在の主流は、コンクリートスラブと仕上げ材(床板)の間に空間を設けた「二重床、二重天井」という構造。コンクリートスラブに直接仕上げ材を張る「直床、直天井」より、リフォーム時の間取り変更がしやすいという利点があります。これは見た目ではわかりませんから、営業担当者に確認することをおススメします。「二重床、二重天井」であれば、まずは合格です。

そして、天井高も重要なチェックポイント。2400mmが標準とされていた時代もありましたが、最近のスタンダードは2500mm。図面ではCHで表記されています。天井の高さで解放感が変わってきますから、最低でも2500mmは確保したいところです。

その2「日当たり・抜け感」「窓ガラス」をチェックせよ!

部屋の向きが東西南北どちらに向いているのかはもちろんですが、周囲の建物の高さや距離でも日当たりや明るさ、窓から外を眺めたときの抜け感は大きく変わってきます。自身のライフスタイルに合わせて、どの時間帯に日が当たっていてほしいかやどの程度抜け感がほしいかを予め考えておくといいでしょう。方角と周辺の建物については、模型ルームでのチェックをお忘れなく。ちなみに、タワーマンションの場合、通常敬遠されがちな北向きでも中層階以上であればある程度の明るさを確保できると言われています。

また、採光や眺望を楽しむことを目的に、窓サッシが大きく、幅が広いのも最近の特徴。そして窓サッシで注意したいのが、窓ガラスです。現在の主流は「ペアガラス」と呼ばれる単板ガラスが2枚使われている複層ガラスで、従来の単板1枚と比べ、結露しにくく、断熱効果が高いので、これもおさえておきたいポイントです。営業担当者に聞けば必ず答えてくれます。

その3 部屋の見栄えは「柱と梁」が決めると心得よ!

部屋の平米数はいやでも気になると思いますが、柱や梁の出方でも部屋の印象は大きく変わることも覚えておきましょう。天井には、天井裏に梁やダクトが通りその部分が低くなっている「下がり天井」と呼ばれる部分があります。これ自体は構造上必要なものですが、下がり天井があまりにも多いと見た目だけでなく採光にも影響を与えます。モデルルームでは、上を見上げて天井部の凹凸をチェックしてみましょう。
また、部屋が柱でデコボコしていると家具の配置がしにくく、部屋も狭く感じます。柱の位置も気を付けて見ることをお忘れなく。現在はアウトポール工法と言って、柱を共用廊下やバルコニーに配置して、部屋の中に食い込まないように工夫されているマンションも多くみられます。全部屋がアウトポールされているようであれば、かなり高得点です。

その4「外廊下or内廊下」自分の好みを知るべし!

外廊下と内廊下の違いは共用廊下が屋外にあるか、屋内にあるかということ。タワーマンションなどではプライバシー性が高く、高級感のある内廊下が好まれる傾向があります。一方、外廊下は通気性が良く、廊下側の部屋にも窓が付けられるというメリットがあります。自分の好みはどちらのタイプかを考えておくのが大切。そしてその物件が内廊下、外廊下どちらを採用しているのかもしっかり確認しましょう。

住宅設備面など他にもたくさんのチェックポイントがありますが、初めから全てというわけにはいきませんから、まずは基本の4か条からおさえていきましょう。そして、少しずつ自分のこだわりポイントをみつけていってください。この4か条をチェックするだけでも、受け身だった見学は一転、攻めの見学に変わるはずです。まずは実践あるのみです!

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