モデルルーム見学攻略法
05.モデルルーム見学で注意すべき３つのポイント

住まいサーフィン活用術

05.モデルルーム見学で注意すべき３つのポイント

その1　オプションの錯覚に気をつけろ！

モデルルームでは、「オプション」と呼ばれる機能や仕様が追加されていることはご存知でしょうか。それもひとつやふたつではなく、あちこちに……。大型物件などお金をかけて作り込んでいるところでは、もはや標準仕様を探すほうが難しいようなモデルルームもあります。
豪華な家具と様々なオプションで変装している部屋に、モデルルーム初心者のあなたはそのゴージャスな雰囲気にのまれ、ただウットリして見ているだけかもしれませんね。そのウットリは大切な要素。しばらくはこの夢の世界を堪能してください！
そして、10分後……。そうだ、これはオプションの錯覚かもしれないと疑ってみてください。
「こんなレンガのようなヨーロッパ調の壁は必要かな」
「キラキラのクローゼットの扉、ちょっと浮いてない？」
ここは、必要以上におめかししている部屋だということを忘れずに。あなたの生活には必要なさそうなものもたくさん取り込まれています。少し冷静になって、スッピン・普段着の部屋を想像してみることが大切。それでも、この部屋は充分に魅力的でしょうか？

その2　豪華な共有部に惑わされるな！

専有部である部屋が重要なのは言うまでもありませんが、ゴージャスな共有部もマンションの大きな魅力です。大型マンションであれば、プールやスパ、ジムやスタディルーム、見晴らし最高なバーなどが備えられていることもあります。パンフレットや映像で見るこうした施設はまるでホテルのよう。憧れますよね。
でも、ここでは少し違った視点でこれらを眺めてみることにしましょう。もしあなたがスポーツジムの会員だったとしたら？　ジムやプールが自宅マンションにあれば、スポーツジムに行く必要はなくなって毎月1万円の月会費が必要なくなります。そして、優雅な気分で新しいフットネスライフがスタートするという最高のカタチになるでしょう。でももしも憧れだけで、全く利用しそうもないプール付きのマンションを選んだとしたら？　毎月の管理費はプールがあるだけで最低3000円のプラスになると言われています。
また、マンション内にあるバーやラウンジはどうでしょう。こちらで提供されるドリンクや料理は通常かなり安価に設定されています。定期的な友人たちとの集まりに利用する、休みの日の朝食は外食と決めているという人なら多少管理費が高かったとしても、価値のある有益なファシリティと言えます。
つまり、共有施設は利用してはじめてメリットがあるということを忘れないでください。自分のライフスタイルを考え、頻繁に利用する可能性があるものであれば、一見贅沢に見えるプールやバーも機能的な施設になります。逆もしかり。自分にとって必要なものとは何かということをよく考えてみる必要があります。

その3　複数の物件を比較せよ！

モデルルーム見学攻略法③でもふれましたが、モデルルームに行く=購入を強く勧められる、といった心配はまずありません。なぜならほとんどの人は複数の物件を比較・検討しているからです。その証拠にモデルルームに行くと「どのような物件をご覧になりましたか？」という質問を必ずといっていいほどされるのです。
「こういうエリアの、こういうタイプのマンションを探しています。他のマンションも見てみたいです」と伝えるのは普通のこと。できれば最低でも5つくらいの物件は見ておきたいところです。そしてモデルルームに行く回数が増えるにつれ、たどたどしかった営業さんとのトークにも慣れ、チェックすべきポイントもわかるようになり、見学はどんどん楽しくなってきます。そしてある時、ついに運命のオンリーンワンに出会えるのです。そこにたどり着くためには、色々なタイプのモデルルームに足を運ぶことが大切。もちろん、モデルルームだけではなく、現地を視察することもお忘れなく。そして、そこであなたが感じた「直観」と「自分にとって必要なものは何か」という冷静な目、そのふたつを大切にマンション選びをすることをおススメします。それでは、あなたがステキなマンションに出会えますように☆☆