千葉県大網白里市の特徴
― ニッポンの自治体 ―
2013年、単独で市制施行した。千葉県で唯一、名前が漢字4文字の市
千葉県大網白里市は、東京都心から50~60km圏域に位置し、九十九里平野のほぼ中央にあり、西は緑豊かな丘陵部、中央は広大な田園地区、東は白砂青松の海岸部という特色ある豊かな自然風土を持った街だ。市域は東西に長く、東西約14km、南北約7km、総面積は58.08平方キロメートルである。
東は九十九里浜に面した太平洋沿岸の市で、西は県庁所在地の千葉市に隣接しており、同じ海沿いの九十九里町や白子町が隣接。内陸部では東金市や茂原市と境を接する。
千葉県・大網白里市のマンション
2018年、千葉県・大網白里市で販売された新築マンションは無かった。
2019年1月現在、千葉県大網白里市の人口は、同市の発表によると4万9620人。総世帯数は2万1495世帯である。
大網白里市域には明治2年2月、宮谷(みやざく)地区の本国寺に庁舎が置かれ、木更津県が設置されるまでの2年9カ月の間、宮谷県の県庁として千葉県近代史の一翼を担った。
1954年(昭和29年)、丘陵地帯の大網町、田園地帯が広がる増穂村、白砂青松の海浜地区である白里町が合併して大網白郷町が誕生した。
豊かな海に恵まれた観光地は、やがてベッドタウンとして注目
その後、しばらくの間は豊かな海や自然を背景とした観光地、農水産業である第一次産業を中心とする地域だった。が、1960年代の高度経済成長期に入り、千葉市や東京都心部の郊外型ベッドタウンとして注目され、1970年代から、町西部の丘陵地を中心に宅地開発が進んだ。さらにJR京葉線の外房線乗り入れなどの交通アクセス向上によって急速に人口が増加。
2010年の国勢調査で人口が5万人を突破したことを受けて、2013年(平成25年)1月、単独で市制施行した。千葉県内において名前が漢字4文字の市は現在、大網白里市だけとなっている。
JR外房線「大網駅」を中心に市街地を形成する住宅都市
現在、1896年(明治29年)に房総鉄道駅として開業し、その後移転した現在のJR東日本の外房線「大網駅」が中心駅で、東金線も乗り入れている。同駅から東京駅まで特急で43分、総武快速電車を利用すると66分ほどでアクセスできる。また、大網駅から千葉駅へは最短25分でアクセスが可能だ。平成22年の国勢調査によると、同市から千葉市への通勤率は18.8%、東京都23区へ11.7%となっている。
市域を首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が通過するも、インターチェンジは設置されていない。現在、スマートインターチェンジの設置が検討されている。現在、同市では圏央道スマートインターチェンジの整備による広域交通ネットワークを効果的に活用するため、効果や影響が大きいと見込まれる周辺地域の土地利用方針となる「圏央道スマートインターチェンジ周辺地域の土地利用方針」を策定している。
著:吉田 恒道(公開日:2020.01.06)