第2回 マンション購入に対する意識調査の公表
目次
- 「物件の価格水準」と「消費者の値頃感」の差が拡大
- 「生活の利便性」や「生活環境の良さ」を重視する傾向
不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ株式会社(現:スタイルアクト株式会社・東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、マンション購入検討者の意識調査を行ったので公表する。供給者側の分譲価格・初月契約率・在庫数については公表されているものがあるので、弊社は購入者側の価格に対する意識・価格弾力性・商品選択の優先順位を中心に、今後四半期ごとに定期的に調査を行い、消費者心理を時系列比較する予定である。
自社インターネットサイト「住まいサーフィン」モニターに登録された会員に対し、 直近3ヶ月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある方のみを対象としてマンション購入に対するアンケートを実施した。
- 実施時期
- 2008/07/04~2008/07/14
- 調査対象者
- 住まいサーフィンの会員
- 有効回答数
- 183
今回の調査では、現在の物件の購入価格に対して「高い」と感じている割合は+3.4ポイント増加し56%に達する。「価格が高くてあきらめた物件がある」率も+8ポイントと4月調査時より増加しており、物件価格水準が依然高いと考えられる。
さらに、価格が要因であきらめた物件を再検討するのは、「下落率20%以上で検討」が+4.4ポイントとなり、下落率が大きくならないと検討しない層が増加している。
このことからも4月調査時よりも「物件の価格水準」と「消費者の値頃感」の差が大きくなっていると推察する。
「絶対に購入しない条件」は上位群には4月調査時と同じ顔ぶれが挙がる。
上から順に、
「駅から15分以上もしくはバス便」(71%)
「工場や大きな道路に接するなど生活環境が悪い」(71%)
「スーパーや学校などが遠く、利便性が悪い」(62%)
と続き、「生活の利便性」や「生活環境の良さ」を重視する傾向が続いている。
現在の物件の購入価格への意識
あきらめた物件数・再度検討する価格下落率
購入したいと思う物件が増えているものの、価格が高いために諦めるという状況は深刻化している。
絶対購入しないマンションの条件
駅から15分以上もしくはバス便」が7割強でトップ。これに
「工場や大きな道路に接するなど生活環境が悪い」
「スーパーや学校などが遠く、利便性が悪い」
「面積が狭い」が続く。
4月調査時より数値が4ポイント前後増加したのは
「工場や大きな道路に接するなど生活環境が悪い」
「スーパーや学校などが遠く、利便性が悪い」
「通勤時間が1時間を超える」
の3項目。生活環境の良さや生活の利便性を、より重視する傾向にある。
1年後の住宅価格の変化
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