第30回 マンション購入に対する意識調査の公表
目次
- マンション価格指数は新築、中古ともに2002年以降で最高値に
- 購入検討者の6割が価格が高いことを実感。 しかしながら1年後の価格上昇を見込むため、購入意欲は維持
不動産ビッグデータを所有するスタイルアクト株式会社(東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、マンション購入検討者の定例意識調査を行ったので公表する。今回より、新築および中古マンションの価格指数推移も公表を行う。購入意識調査(第1回は2008年4月、今回で30回目)は購入検討者の心理を、価格指数推移は首都圏の価格推移を、四半期単位で時系列比較したものである。
【A】価格指数推移は、スタイルアクトのマンション価格データベースをもとに、2002年7-9月期を1として指数化したもの。
【B】購入意識調査は、自社インターネットサイト「住まいサーフィン」モニターに登録された会員に対し、 直近3ヶ月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある方のみを対象として、マンション購入に対するアンケートを実施した。
- 実施時期
- 2015/7/1~2015/7/6
- 調査対象者
- 住まいサーフィンの会員
- 有効回答数
- 159
2015年1-3月期の価格指数は、新築マンション、中古マンションともに続伸している。前四半期に比べ、中古は+1.6%、新築は+4.3%上昇。なお、新築マンションの価格は、13四半期連続で上がっている。購入検討者は、現在のマンション価格が「高い」(購入を諦めるほど+ためらうほど)と回答した人が全体で64%と、前回(2015年4月)調査時より4ポイント増加している。価格高騰により、マンション買い時DI(※1)は4ポイントとなっており、「買い時だと思う」と「買い時だと思わない」が拮抗している。更に、今の不動産市況を「バブルだと感じる」人の買い時DIが-20ポイントなのに対して、「バブルだと感じていない」人は49ポイントであり、現況をどう判断するかで、買い時DIに大きな差(69ポイント)があることが分かる。価格がここまで上昇し続けているにも関わらず、1年後にマンション価格が上がることと予想する人は全体の8割に達しており、購入検討者は現在以上に価格が高くなると考えている。このため、購入意欲が「増した」と回答した人の割合(55%)は、2014年4月以降は横ばいで推移している。
(※1)マンション買い時DI:「買い時だと思う」の数値から「買い時だと思わない」の数値を差し引いて算出した値。
今回の調査では、(1)マンション価格の高騰が継続している、(2)現在の価格を高いと感じる人が増えた、(3)1年後は更に価格が上がると考えているため購入意欲は維持されている、の3点が判明している。
首都圏新築・中古マンション価格指数推移(2015.8公表版)
現在の物件の購入価格への意識
買い時だと思うか
1年後の価格変化
現在の購入意欲
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