第31回 マンション購入に対する意識調査の公表
目次
- マンション価格が「高い」は約7割とさらに増加し、買い時感が減少
- 価格水準が高い今、「売り時」と考える人は約7割
不動産ビッグデータを所有するスタイルアクト株式会社(東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、マンション購入検討者の定例意識調査を行ったので公表する。供給者側の分譲価格・初月契約率・在庫数は公表されているものがあるため、弊社は購入検討者の心理を四半期単位で時系列比較している。(第1回は2008年4月、今回で31回目)
自社インターネットサイト「住まいサーフィン」の登録会員に対し、 直近3か月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある方のみを対象とし、マンション購入に対するアンケートを実施した。
- 実施時期
- 2015/10/06~2015/10/09
- 調査対象者
- 住まいサーフィンの会員
- 有効回答数
- 105
今回の調査では、現在の価格が「高い」と思っている人が68.5%となり、前回(2015年7月)調査時より5ポイント増加した。また、価格を理由に購入を諦めた物件があった人に、どのくらい価格が下がったら再検討するかを聞いたところ、「15%以上下がったら」との回答が95.1%に達した。前回より17.1ポイント増え、購入検討者の値頃感とマンション価格水準との乖離が進んでいる。これにより、マンション買い時DI(※1)は全体で-6.7ポイントとマイナスとなった。しかしながら、1年後の価格が「上がる」との予想は75.2%と、依然高い水準が続いている。ただし、「横ばい」や「下がる」との予想が前回(2015年7月)調査時より増加しており、マンション価格の頭打ちを予想する人が出始めている。そのため、価格が高止まりしている今を売り時だと判断する人が69.5%と多いようだ。
(※1)マンション買い時DI:「買い時だと思う」の数値から「買い時だと思わない」の数値を差し引いて算出した値。
今回の調査では、(1)現在の価格を高いと感じる人がさらに増え消費者の値頃感との乖離が進んでいる、(2)買い時感が減少している、(3)価格が高止まりしている今が売り時と考えている、の3点が判明した。売り手市場から買い手市場への転換期に入りつつあることが伺える。
現在の物件の購入価格への意識
購入を諦めた物件を再検討する価格下落率
買い時だと思うか
1年後の価格変化
売り時だと思うか
スタイルアクト株式会社
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