第7回 マンション購入に対する意識調査の公表
目次
- 竣工済物件の割合が増える中、「購入したい物件はなかった」が初めて3割を超える
- 購入したいと思うのは「竣工前物件」と7割弱が回答したが、販売中物件のうち「竣工前」は27%に過ぎない
⇒消費者は竣工済物件に魅力を感じておらず、竣工前物件は供給が少ない現況を表す
不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ株式会社(現:スタイルアクト株式会社・東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、マンション購入検討者の定例意識調査を行ったので公表する。供給者側の分譲価格・初月契約率・在庫数については公表されているものがあるので、弊社は購入者側の価格に対する意識・価格弾力性・商品選択の優先順位を中心に、四半期ごとに定期的に調査を行い、購入検討者心理を時系列比較しており、今回が7回目となる。
自社インターネットサイト「住まいサーフィン」モニターに登録された会員に対し、 直近3ヶ月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある方のみを対象として、マンション購入に対するアンケートを実施した。
- 実施時期
- 2009/10/02~2009/10/06
- 調査対象者
- 住まいサーフィンの会員
- 有効回答数
- 173
今回の調査では、購入したいと思った物件数が「0件(=購入したいと思う物件はなかった)」が増加し、2008年4月の調査開始以来、最も高い水準に達した。更に購入したいと思った物件が1件以上あった人にその物件の竣工時期を聞いたところ、7割弱が「竣工前の物件」と回答している。2009年8月時点に首都圏で販売中の新築分譲マンションの竣工時期を見ると、7割強が竣工済で3割弱が竣工前となっており、マーケットは消費者の意向とは逆になっていることが分かる。
3ヵ月以内に訪問した販売センターの竣工時期は「竣工前が多い」が最も高い46%、「竣工前、竣工済が半々」が26%、「竣工済が多い」が28%となっており、訪問したいと思わせる物件は竣工前の物件が多いことも明らかになった。
購入したい物件数
購入したい物件の竣工時期と販売中の新築分譲マンションの竣工時期
販売センター訪問件数と竣工時期
また、訪問した物件の竣工時期は「竣工前が多い」との回答が46%と約半数を占めている。
現在の物件の購入価格への意識
1年後の住宅価格の変化
スタイルアクト株式会社
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